行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
バス
その他:
往)ホリデー快速1号にてJR奥多摩駅、奥多摩駅8:30発バスにて東日原に8:55着
復)東日原16:17発バスにて奥多摩駅16:44着
この登山記録の行程
東日原バス停(9:00出発)-小川谷橋(9:25)-(一石山社参拝、日原鍾乳洞入口)-小川谷橋(9:47)-八丁橋(10:12)-(名栗沢のトチノキ)-鍛冶小屋窪のトチノキ(11:15)-水平道取付き(11:25)-大ブナ尾根の倒木(12:30着/12:40発)-一般ルート合流(13:15)-会所(13:30)-天祖山山頂(13:37着/13:50発)-神社跡(14:45)-林道(15:15)-(ガニ沢出会のカツラ)-東日原バス停(16:10着)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
進入禁止の小川谷林道の代わりに向った日原川の上流域は、奥多摩有数の巨樹の宝庫とも言われていて、天祖山の南面には広葉樹の美林が広がっていました。 吸い込まれそうな新緑のエネルギーと、稜線付近の静かな冬枯れの景色を同時に満喫して、結果オーライの連休初日となりました。
≫ハンギョウ尾根から長沢背稜のシロヤシオを尋ねてみようと、快晴の東日原バス停に降り立ちました。 小川谷林道が通行止めである事は承知していましたが、「下の方なら通れるだろう~」と勝手に決め込んで呑気に小川谷に向います・・・が、そうは問屋が卸してくれません。 進入禁止のゲートは思った以上に厳重で歩行者が摺り抜ける隙間も無く、諦めるしか有りませんでした。
計画の甘さに凹みつつ、地図を広げて急遽代わりのルートを当たります。 咄嗟に頭に浮かんだのは「ヨコスズ尾根」と「稲村岩尾根」ですが、もう一つ、愛用のガイド本に載っていた「日原川上流の巨樹巡り」を思い出し、これも何かのご縁だろうと気分一新、日原林道を先に進みます。
初めて歩く日原川の渓谷は驚くほど深く、八丁橋の先で車止めのゲートを越えると、単調な林道歩きでさえ味わいを増して来ます。 空の青さと山の緑に吸い込まれてしまいそうな錯覚を覚えながら林道沿いの巨樹を巡って、バリエーションルートの「大ブナ尾根」に取り付きました。
ところで、前出のガイド本によれば、「巨樹」の定義は、「地上1.3mにおける幹周が3m以上」だそうで、日本全国で6万5千本が確認(平成11,12年調査)され、都道府県別では東京都の3,800本が最も多く、その内の1,000本が奥多摩町にあり、中でもここ日原川上流の左岸域は「巨樹の宝庫」なのだそうです。今回は足を伸ばしませんでしたが、赤石尾根下部にある「楢平」が巨樹の宝庫の核心部らしいので、いつか季節を変えて再訪したいところです。
大ブナ尾根は、守屋さんの登山詳細図にも「ブナ美林帯」と記されている通りの美しい尾根です。踏み跡の無い尾根の直登は気持ちの良いものですが、出張続きで鈍った身体には流石に応えました。
シロヤシオに出合えれば~♪、との淡い願いは叶わないまま唐松平で一般道と合流します。 尾根の分岐は不明瞭で下りで使うのはお勧めできません。 天祖山の山頂に足を伸ばしてから一般道を下りましたが、この尾根も踏み跡が薄く、一部に痩せた露岩帯やヘツリもあって侮れません。
八丁橋から「ガニ沢出会いのカツラ」に立ち寄って東日原に戻ると、バスと電車の巡り合わせもぴったり。 ホリデー快速の車中でビールとハイボールを頂いて、結果オーライのGW初日もしっかり締まりました~。
本日の総歩数36,594歩、歩行距離25.5km、消費カロリー1,643kcal、脂肪燃焼量117g也。
フォトギャラリー:87枚
東日原バス停。快晴のGW初日で臨時バスも総動員です。
沿道の花も賑やか。
青空に稲村岩が際立ちます。
道を進んで、稲村岩の後姿。
途中のトイレをゆっくり利用。
小川谷橋を渡って右へ、日原鍾乳洞の方向へ向かいます。
名にしおう小川谷の深い谷筋。
一軒の観光食堂の先の一石山神社に入山のお参り。
狛犬(獅子)は平成元年の物ですが、なかなか個性的です。
砂掛けばばあを彷彿させとさせる吽形の正面顔、あれ?、口を開けている?
いやいや、ちゃんと歯を食いしばって「吽」してます!
神社の裏から見える大岩壁が「燕岩」でしょうか?
対岸に鍾乳洞の入口があります。
小川谷林道の入口はゲートと柵でしっかり仕切られ、摺り抜けは出来ません。どこかの刑務所よりも余程厳重です!
気を取り直して、日原林道に戻ります。谷は深く、緑豊かです。
針葉樹林と新緑の広葉樹林のコントラスト。
八丁橋の手前、孫惣谷林道との分岐広場には、数台の車が停められていました。
八丁橋。
橋を渡って直ぐに天祖山への登山道入口があります。丁度5時間後にここに戻って来ることになります。
林道のゲートは閉まっていて、車はここ迄です。
延々と続く新緑の林道。
良くぞ道を通したものだと感心してしまう様な林道です。
雲取に向う単独行さんに二人お会いしました。
空の青さと山の緑に吸い込まれてしまいそうな錯覚を覚えます・・・。
深い谷に向って一枚。
名栗沢橋を渡った所に「名栗沢のトチノキ」の案内板があります。
幹周り5.5m、樹高24mのトチノキです。
写真では大きさが伝えられないのがもどかしいですね。
途中に、水平歩道(水源林巡視道)に続く木製階段がありますが、今日はそのまま林道を進みます。
林道の先は野陣尾根に続いています。
工事中の谷あいに「鍛冶小屋窪のトチノキ」の看板がありました。
一目でそれと分かる存在感。
幹周り5.4m、樹高35mだそうです。
根元にザックとストックを置いてパチリ。・・・少しは木の大きさが伝わるでしょうか。
一旦林道に戻って、少し手前から植林帯の尾根に入って行きます。
写真の鍛冶小屋沢は越えずに、大ブナ尾根の中腹を九十九折れに登ります。
やがて植林帯が消え、広葉樹に囲まれた尾根に乗りました。
尾根線にはブナやナラの巨樹が立ち並んでいます。
踏み跡らしいものは有りません。好きなところをジグザグを切りながら登ります。
途中、巨木の倒木がありました。登山詳細図に「巨倒木」と有るのは、ここに違いありません。
一本の巨木のテリトリーの広さが分かりますね。
倒木の光景は殺伐として見えますが、森の新陳代謝ですね。
尾根の直登は、出張続きだった身体には応えます・・・。
時折、赤いマークが付いています。
登るにつれ、だんだん緑が少なくなって来ます。
標高1,400近辺のミツバツツジ。
更に緑が少なくなって、南に石尾根の稜線が良く見えてきます。
1,500を越えると、冬枯れのダケカンバが増えてきます。
唐松平(1,580m)で天祖山への一般道に合流しました。
そのまま、天祖山に向います。
花園の様な光景にほっと一息。
こんな処にもネコノメが咲くのですね。
頂上の手前に、天祖教(?)の会所なるものが建っています。今は廃屋化しています。
天祖山の山頂には、天祖教(?)なるものの奥の院(?)が建っていますが、門扉は閉ざされていました。
ヘリポートとして使ったのでしょうか?、平坦な山頂周辺は適度に切り開かれています。
正面に鷹ノ巣山を見ながら下山開始。
左手には長沢背稜。
露岩のやせ尾根もあります。
東に見えるのは、何時か歩いてみたい「タワ尾根」ですね。
南には鷹ノ巣山。
足首が埋まるほどの落ち葉が積もっています。
ゲージツ?!
達筆な道標。何故か心に沁みるワンショットです。
打ち上げられたシロナガスクジラ?。ねじれ摸様が気になります。
大分下って、植生が変って来ました。
廃屋化した天祖教(?)の社殿の脇を通ります(昭文社地図には「大日神社」とあります。)
この先、急斜面注意!
補助ロープが張られた場所が2か所ありました。
5時間前に通過した分岐点に戻って来ました~!
行きしなに気付かなかった「ガニ沢出会いのカツラ」に立ち寄りました。
幹周り7.1m、樹高31mだそうです。
軍刀利神社奥の院の大カツラには及びませんが、こちらも立派なものです。
林道から下って来た尾根を見返ります。
バス停近くの石垣の上に咲いているのは、まさかのシロヤシオ? シロツツジか、、、。
朝方元気だった花も、日が落ちて花弁を閉じています。
16:17発のバスと、16:54発のホリデー快速にジャストミート! 今日はドボーン無しで帰りましょう~。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
トレランシューズ | バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 傘 |
タオル | 帽子 | グローブ | 着替え | 地図 | コンパス |
ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 健康保険証 |
ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 行動食 | テーピングテープ |
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