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雪山登山
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燕岳 2018.5.3〜5.4 燕岳(北アルプス・御嶽山)
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renge さん

この登山記録の行程

【1日目】
中房・燕岳登山口(06:05)・・・第2ベンチ・・・合戦小屋(08:58)[休憩 10分]・・・燕山荘(10:24)[休憩 96分]・・・燕岳(12:37)[休憩 10分]・・・燕山荘(13:22)

【2日目】
燕山荘(05:35)・・・合戦小屋(06:35)・・・第2ベンチ・・・中房・燕岳登山口(08:50)

総距離 約9.6km 累積標高差 上り:約1,421m
下り:約1,421m
コースタイム 標準:7時間40分
自己:8時間36分
コースタイム倍率 1.12
 当初、5/3の午後から晴れ、その後5/6まで晴れという天気予報を元に、中房温泉〜燕岳〜常念岳〜蝶ヶ岳〜上高地の縦走を計画していた。5/2は、穂高駅近くににある「燈」と言うゲストハウスにお世話になった。素泊まりで3600円で非常に安い。店主さんが非常に良い方で実家に帰ってきたような家庭的な宿だった。
 翌日、穂高駅を05:00に出発するバスに搭乗。駅近辺は雨はほとんど上がっていた。しかし、中房温泉に06:00頃に到着すると、降水量はかなりなものであった。しかし、そのまま雨対策を行い出発。合戦小屋付近以上はアイゼンが必要になった。数日間の好天及び当日の気温の上昇にともない、雪が柔らかくなっており踏み抜きやすい環境であった。かなりな急途が続き、中は汗、外は雨で全身ずぶ濡れであった。長時間休憩するとかなり体が冷えるため、合戦小屋以降は速度を調節し、体温で衣類を乾かすような意識で歩いた。雨は徐々に弱まったが、しとしとと継続的に振り続けていた。燕岳が見える付近まできたところで、初めて下山する方に出会った。多分雨が弱まる時間を見計らっての出発だったのだろう。
 燕岳に到着し、ヤマテンの天気予報を確認したところ、翌々日の朝まで強い寒気が流入しており、雪または霧の天気で、深夜から早朝にかけて気温は-8度まで下がり、風速は18m/sまで強まる。縦走の際の低体温症及びテントの倒壊の可能性があるとの予報の記載があった。環境が厳しいと判断し、燕山荘への小屋泊を選択した。素泊まり6800円と、非常に良心的な金額だと感じた。流石、泊まりたい山小屋ランキングNo.1だけあり、建物及び従業員の方々共に非常に質が高いと感じた。(トイレが綺麗で、それほど臭くない。奥のトイレは新築のような綺麗さ。)
 天候が回復するのを待ってから燕岳に登ろうと考えていたが、回復する兆しがないので12:30頃から登り始めた。山頂までは見た目で雪がなさそうであったため、アイゼンは持って行かなかった。風が非常に強く、細かい砂が顔に当たって痛かった。奇石、奇巌がたくさんあり、非常に不思議な場所であった。それらの石等の岩肌は、遠くから見ると滑らかだが触れて見るとザラザラしておりまた、非常に脆いものであった。山頂で天候の回復を待ったが、その兆しはなく諦めて燕山荘へ下山した。
 概ね17:00ほどから太陽も槍ヶ岳も見えるまでに天候は回復した。その時間帯に運動靴で燕山荘に到着する方がおられ、違和感を感じた。テント場には約10張りのテントが張ってあり、風によりフライシート等が揺らされていた。寝室の横にはテーブルと椅子があり、かつストーブもあったので、持ってきたウイスキーを飲みながら本を読んでしばらく過ごした。寝室は30
台前半と思われる青年と一緒であった。彼も明日は常念岳に向かうとのことであったが、天候によっては諦めるかもしれないとのことであった。17:00に明日以降の天気予報が発表され確認したところ、翌日及び翌々日も天候の回復は難しく、気温も下がり風も強まるとの予報であった。翌日は0330に起床し、天候の状況を見て下山するか縦走を行うかを判断すると決めた。炊事場は宿の南側に位置しており、非常に綺麗であった。蝶ヶ岳方面が天候が良い場合はよく見えた。(本炊事場は、テント泊の人は使用できない。)山荘の食事時間帯が終了すると、オーナーさんの山講座?が始まっていた。私が気づいた時には終盤であったため、一部しか拝聴することができなかった。雷鳥が日本ほど人を恐れずにつかづいてくるところは珍しく、ここまでの環境を作るためには様々な気遣いを必要とする。植物の育成も同様で、登山道を外れるとそれらの植物の育成を阻害する等、今まで普通と思っていた事項の理由及びその貴重さを理解することができた。
 同室の青年も08:30頃には布団に入られたので、電気を消し就寝した。予想どうりあまりよくは寝られなかったが、とにかく目を瞑り体を休めた。
 予定通り03:30に起床し、天候を確認したところ、猛吹雪であった。この時点で気分は下山となっていた。05:30で下山を決心し、行動を開始したが、小屋周りは風雪が激しく顔の露出している部分が痛かった。また、ゴーグル等をつけないと前が見えない状況であった。(サングラスしか保持していなかった。)昨夜からの雪のため、積雪役20cmほどで、トレースが完全に消えていた。下山してすぐのところで、進行方向左から雷鳥が現れた。私はそこで立ち止まり、雷鳥の邪魔をしないようかつ、急いでカメラを取り出した。(カメラについては低温の為、バッテリー表示が空近くを示していた。)撮影を開始したところ、私に徐々に近づいてきた。その後、私の真右約7m付近で灌木の目を食べ始めた。燕山荘のオーナーさんがおっしゃっていた通り、全く人を恐れていない。むしろ、なぜ私の横まで来て食事するの?と思うくらい人を恐れていないことに驚愕した。本山行で一番感動した出来事であった。
 合戦小屋近くで初めて頂上を目指す登山者の方とすれ違った。その後、合戦小屋に到着したところ、テントが人張りあった。お店は開店していなかったが建物の中へは入ることができ、休憩。その後登山者とすれ違いながら中房まで下山。やはり山頂の天候がきになるようで、多くの方に山頂の天候はどうかとの質問を受けた。
 中房に到着すると、これから登山を開始する方々が多くおられた。中房もかなり吹雪いており、気温も低かった。中房温泉で温泉に入り、休憩し、12時台のバスで穂高駅まで移動した。
 5月中のテント泊は、できる可能性が低い為、今後この季節の登山は小屋泊を計画しようと考えたが、遭難した場合のツェルト等も用意しないといけなくなるため、なかなかリスクコントロールが難しいなと実感した。
 

登山中の画像
登山画像
中も外もびしょ濡れ
登山画像
合戦小屋以降はアイゼンが必須(運動靴で登って…
登山画像
ツワモノがたくさんおられた
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当初、15mくらい前方左側から出現
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なぜかこちらに近寄って来る
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私の横にちょうど美味しそうな新芽があったのか
登山画像
前日と全く違う
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