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迷ってなんぼの栂立尾根 クマと見つめ合う春

栂立尾根、栂立ノ頭、本間ノ頭( 関東)

パーティ: 1人 (鋸太郎 さん )

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行程・コース

天候

快晴 風なし 11時時点での宮ヶ瀬の気温 : 24℃

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 早戸川橋前に駐車

この登山記録の行程

早戸川橋0447……0504金沢橋(尾根取付)0505……0537新多摩線32号鉄塔0538……0540タロベエ峰(532p)0540……0612六百沢ノ頭(732p)0612……0642栂立ノ頭0642……0732鐘沢ノ頭0732……0751栂立分岐0751……0803本間ノ頭08101……0824栂立分岐0824……0922栂立ノ頭0922……1008タロベエ峰1008……1010新多摩線32号鉄塔1011……1047尾根取付1047……1105早戸川橋

コース

総距離
約12.6km
累積標高差
上り約1,529m
下り約1,519m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

丹沢の栂立尾根をピストンしました。
下りに挑みたかったのですが、同時に絶対難しいとも思いましたので、ピストンにしてポイントを押さえながら登ることで勝負になる様にしてみました。
結果二度ほど間違えましたが、致命傷にはならずに済みました。
何というか、今までの丹沢で一番難しかったです。
  
栂立尾根は総じて痩せ尾根と広すぎる尾根がランダムに来ます。
怖いのは下りの広すぎる尾根で、1043pから素直に尾根を歩いて行くとかなり気持ちよく888p方面に吸い込まれます。
正規ルートが急斜なので、一瞬見えません。
鹿柵も基本は沿って歩きますが、いつまでも着いて行くと明後日の方向に持っていかれますので注意が必要です。
踏跡は途切れ途切れです。余り当てにはしませんでした。
  
道中ロープや鎖はありませんが、手を使うところもほとんどありませんでした。
ただし一般登山道なら階段が設置されそうな急斜は何箇所か出てきます。
特にピークの前後です。
下りは落ち葉が積もってますので注意が必要です。
  
久し振りのお山の割にはまずまず歩けましたので、本間ノ頭から先も丹澤山、調子良ければ蛭ヶ岳まで目指そうかと思いましたが、本間ノ頭から少し進んだところでまさかのデジカメバッテリー切れ。前夜ヘッドライトの電池を正副換えてモバイルバッテリーもしっかり充電したのですが、山行を1ヶ月も空けるとどこかで穴が空きますね。
別に写真はスマホでも撮れるのですが、何か準備不足を痛感して、結局そこから戻りました。
まあ今回の目的は栂立尾根のピストンでしたので、本間ノ頭に着いた時点でほぼ目的は達成されていますので、よしとしました。
反面その時短のせいもあって、また飲まず食わずで山行を終えてしまいました。
ただ担いでいっただけとなったザックと中身が不憫です。
  
なお今回は登りの六百沢ノ頭(732p)と栂立ノ頭(849p)のコルから南の斜面でクマを目撃しました。
春ですしね。
何か今日は絶対会うだろうなあと思ってお山に入ったのですが、見事に会いました。
顔が分かる距離でしばらく一人と一頭で見つめあい、やがてクマが立ち去りましたが、ほっとしたと言うより何かフラれた気分です。
後から考えると結構近かったかも知れません。

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フォトギャラリー:52枚

午前5時前に早戸川橋。
既に車は3台いました。
すっかり明るいです。

山頂付近に鉄塔。日本の技術。

早戸川林道を歩いて金沢橋です。

反対側に尾根の取付があります。

ヤブの急斜を登っていきます。

尾根に出たー。

ほどなくして夜明け。
暑くなりそうです。

鹿柵です。
沿って登ります。

いきなり芝生が!

新多摩線32号鉄塔です。

何か背徳的な気分になるのは私だけでしょうか。

532pに着きました。

可愛らしい名前がついています。

幾つも脚立が出てきます。

オニグルミですね。

732pに着きました。

降りたコルの辺りでクマに遭遇。
お山でクマは二度目ですが、今回はガッチリ見つめあいました。
さすがに何で刺激するのか分からないので、写真は撮れませんでした。

古いキリンレモンの缶を発見。
推定40年くらい前ですね。

何か岩があるぞ。

登るー!

見下ろすー!

栂立ノ頭の直前の脚立。
これは頑張って越えないといけません。

栂立ノ頭に着きました。
イメージ的には中間地点ですね。

別名「境界尾根」ですから、この子を辿っていくと割と正解です。

痩せ尾根があったり

岩ゴロゴロ系があったり

広すぎる尾根があったりと、なかなか表情豊かな尾根です。

登りの途中ですら、「下り大変そうだなあ」と思っていました。

土はしっかり湿っていて、なるほど水源の森だと思いました。

快晴です。

大石山の大石さんのご親戚?みたいな岩がいました。

栂立分岐に着きました。
「←丹沢観光センター」の看板はなくなってしまっていました。

栂立尾根方面を振り返ります。

栂立分岐から本間ノ頭方面も結構厳しい道が続きます。

この標識は初めて見ました。

本間ノ頭に着いたー!

シロヤシオが咲いていました。

シロヤシオその2。

ミツバツツジも咲いていました。

丹沢山方面には真新しい階段が出来ていました。

何ですが、まさかのデジカメガス欠。
準備不足を反省して、今日は大人しくここから引き返します。
「何とかしちゃった」という成功体験に加えないためです。

1043pから降りた分岐点です。
これ、まっすぐ行くと888pに吸い込まれてアウトです。

赤がアウト、青が正解です。

栂立ノ頭まで戻りました。
ここは道なりでそうは迷わないと思います。

732p付近は、鹿柵に思い切って別れを告げないと明後日の方向に誘われます。

あれ?
行きは表に出たのに帰りはタロベエ峰の標識の裏に出ました。

532p付近も注意が必要です。

ここまで割と頑張ってきたのですが、最後にやられました。

林道へ降りる箇所はコルなのですが、行きに確認していませんでした。
ヤブ道なので余計分かりませんでしたが、注意力不足ですね。

それでも何とか下山しました。
早戸川林道は別としますと、また完全単独行でした。

早戸川橋まで戻って山行終了です。
今回は道迷い系でスリリングでした。

帰り道、ソフトクリームを求めて彷徨っていたら、寒川まで来る羽目に。
おいしかったです。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ 着替え 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー
非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール カトラリー
【その他】 モバイルバッテリー、2バンドラジオ、予備ヘッドライト、風力計

みんなのコメント

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  • 道なき道をお疲れ様です。
    丹沢の守護神(ヤマビル君)とは会いませんでしたか?

  • トマトとケチャップさん

    コメントありがとうございます。
    道中座っての休憩を取ってませんので確かな事は言えませんが、ヤマビル君には全く出会いませんでした。
    ヒル下がりのジョニーも持って行きましたが、使っていません。
    顔面で断ち切りまくったクモの巣を除けば、ほんとクマだけでした。

  • 熊との見つめあいは怖かったでしょうね。もう10年以上前の9月に行者小屋からの下り、
    南沢では母子熊に会いました。走って降りていたら、母熊のお尻にぶつかるところですが、
    幸いにものんびり歩いていたので、止まル事もでき、2~3メートル後ずさりして、彼らを見ていました。母熊も私たちを見ながら、道端の草をムシャムシャとし、しばらく見つめあい。刺激しないようにと写真も撮らずに、お茶を飲み、長く感じられた数分後に子熊に「行くよ」と言った風で登山道を降りて行きました。その後を赤ちゃん熊がヨチヨチと降りていきます。
     ホットしました。
    その後は怖くて、ヘタな歌を大声で歌いながら下山。なぜか出る歌は「森の熊さんに出会った」です。

  • ママさん
      
    コメントありがとうございます。
    母子クマに出会っていながら無事だったのは本当に良かったですね。
    しかも走っていたらぶつかる距離とは……。
      
    今回の私のクマは成獣サイズながら一頭でしたので、まだマシだったと思います。
    痩せ尾根の上でしたので後ずさりもできず、仕方なくそのまま見つめあいました。
    ただ一応武道をかじっていまして、エラそうなのですが、中学生辺りと稽古をする気持ちでしたね。
    「こっちからはそうは攻めないけど、技は全部コロすよ」と言った感じです。
    でも本当に向かって来られたら、相手は車でふっ飛ばしても平気な生き物ですから、どうしようもなかったです。幸運だったとしか言い様がありません。
      
    歌、私も歌いました。
    なぜか宝塚ベルばらの「愛あればこそ」を即興の替え歌で。
    「クマ……それは、黒く~」「クマ……それは、むっくり~」

  • 鋸太郎さん

    その歌が出てくる心境がよーく分かります。興奮状態ですから。
    美濃戸口の地元でも信じてもらえなかったのですよ。「カモシカ」の見間違えでしょうとね。

    「伊豆半島には熊がもういないよ。」ということで、単独登山でも心配ないですが、
    東北などでは会って当たり前。それでしかたなくツアーで行くことにしましました。
    これからは出会わないように祈るしかないですね。

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