行程・コース
天候
曇りのち晴れ
登山口へのアクセス
タクシー
その他:
往)特急秩父61号にて西武秩父駅7:42着、タクシーにて、浦山大日堂前まで約20分(3,970円)
復)日原16:17発バスにて奥多摩駅16:36着、ホリデー快速おくたま号16:54発
この登山記録の行程
浦山大日堂バス停(8:15発)-細久保橋(車ゲート)(8:53)-営林署小屋(シゴー平)(9:00)-一杯水分岐道標(9:23着/9:33出発)-(この間、沢筋で約30分のロスタイム)-わさび田跡・分岐道標(11:00)-(グミの滝往復、約15分)-第3瘤ピーク(12:41)-第2瘤ピーク(13:10)-三つドッケ山頂(13:20着/13:38出発)-一杯水避難小屋(13:53)-ヨコスズ尾根末端巨樹ルート分岐(14:47)-森林館(15:15)(森林館から東日原バス停までは5分程度)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
長沢背陵の北面に懸かるグミの滝から三ツドッケを登って来ました。 荒廃した本来のルートを外れて歩いたのが怪我の功名となったようで、シロヤシオが咲き乱れるしゃくなん尾根で幸運(?)の六枚花弁の花も見つけて大満足! 今年のシロヤシオの見納めに相応しい一日となりました。
≫秩父の浦山周辺は山が深くアプローチも不便ですが、その分静かで魅力的なバリエーションルートが豊富です。 愛読のガイド本で知った細久保谷のグミの滝もその一つで、そのまま沢を詰めれば長沢背陵の一杯水のコル付近に出られる筈なので、今年のシロヤシオの見納めをしようと、タクシーを奮発して浦山に乗り付けました。
渓流荘の前から天目山林道を進んで、「一杯水・三ツドッケ」と書かれた古い道標を見て谷筋に踏み入れますが、朽ちかけた木橋などもあって気を許せません。 細久保谷左俣の上流に架かる高さ25mの直瀑、「グミの滝」が纏う秘境感は今まで訪ねた滝の中でも別格で、思わず唸ってしまいます。
滝から先の径は更に怪しくなります。ガイド本に従えば、滝を高巻いてから沢を詰めて長沢背陵に出る予定でしたが、谷筋に崩落した箇所もありましたので、仕方なく右手の尾根線を伝っていくと、いつの間にか三ツドッケに続く「しゃくなん尾根」を登っていたのは、怪我の功名かもしれません。
天目山とも呼ばれる三ツドッケですが、三つの尖峰が連なるその姿を見れば、どうしても「三ツドッケ」と呼びたくなります。急な上り下りは応えますが、三つの突起をリアルに「体感」している様で思わずニンマリ。 咲き乱れるシロヤシオの中に六枚花弁の花まで見つければ、気分はもう有頂天です。
山頂からの富士山こそは見られませんでしたが、そこまでの贅沢は言いません。 ヨコスズ尾根を駆け下り、森林館で巨樹の勉強をしながらバスを待って、乗り継ぎよくホリデー快速で帰路につきました。
4週連続のドボーン無しは遺憾ではありますが、お目当ての滝と、幸せ(?)の六枚花弁を堪能して、今年のシロヤシオもしっかり見納めました~。
本日の総歩数32,729歩、歩行距離22.1km、消費カロリー1,397kcal、脂肪燃焼量99g也。
フォトギャラリー:98枚
朝の西武秩父駅。武甲山は雲の中ですが、午後から晴れの天気予報です。
タクシーを奮発して浦山大日堂まで。バス停のトイレを借りて出発準備を整えます。
渓流荘の前の橋を渡って細久保谷沿いの天目山林道に入って行きます。
ガクウツギが至る所で満開です。
ノスタルジックな標識を見ながら林道を進みます。
ワンポイント紅葉?
細久保橋で車両通行止めとなります。橋の手前に釣りに来られた方の車が数台停まっていました。
営林署管理小屋のあるシゴー平です。
小屋の前の山の神の祠に、入山の御挨拶。
少し先で左に分かれる新しい林道は、国土地理院や昭文社の地図には載っていません。
仙元尾根が見えますね。
朴の木に一輪の大きな花が咲いていました。
入山口にはカーブミラーと分岐道標が立っているので、間違えることはありません。
←一杯水・三ツドッケに至る。書かれていますね。
万全を期してロングスパッツを着けます。 ホイッスルも忘れずに!。
踏み跡はほぼ明瞭ですが、余りひとが歩いている様には見えません。
東側が晴れて来て、大持山の稜線が見渡せます。
壊れかかった木橋は、慎重に!
刺をもった「ミヤマイラクサ」。ロングスパッツを着けたのは、こいつから足を護るためです。
所どころ道が悪くなって、否が応にも慎重になります。
崩落した木橋。岩を飛んで渡渉します。
緑のトンネルを進みます。
美しい滝が連続しています。
滝の上部を渡渉して右岸の尾根を回り込みます。
尾根を回り込むとわさび田跡と廃屋があります。
わさび田の先は二股になっていて再び道標があります。グミの滝へは、沢を渡らずに左俣を進みます。
左俣を、石を伝いながら遡行すると、
グミの滝が見えてきました!
一度は訪れたかったグミの滝。25mの直瀑です。
近付くと、水流からの風圧を感じます。
秘境感も格別。
滝壺も大きく、深淵です。
先程の分岐道標まで戻って沢を渡り、左岸の尾根を登ります。
本来のルートと思われる方向は、斜面が崩落しているので、もう少し尾根筋を登ることにしました。
作業道とけもの道が交錯しています。
たまに白ペンキマークを見かけますが、本来のルートは完全に外れた様です。
足元にギンリョウソウが。踏まなくて良かった~。
沢を詰めて長沢背稜に出るのは諦めて、右手のしゃくなん尾根を登ります。
息の上がる急登に、ふっと立ち止まって空を見上げます。
しゃくなん尾根の最初の瘤ピークの石標には「秩空三九」と書かれていました。意味は判りません。
眼前に、次の瘤ピークが待っています・・・。 正しく「突起」ですね!
右手に大平山が。このバリエーション尾根からしか見られない展望です。
地面に落ちた白い花が、シロヤシオの株がある場所の目印となります。
見上げれば・・・、期待していた以上のシロヤシオが咲き残っています。
そして、また「幸せの六枚花弁のシロヤシオ」を見つけました!
写真で分かる通り、同じ株の中に、花弁が5枚の花と6枚の花が混ざっています。
結局、六枚花弁の花を見つけられたのは、このひと株だけでした。
こちらはノーマルタイプ。花が大ぶりで見事です。
ここでも紅白花合戦です。
花の季節は、確実に終わりに近づいているのですね。
二つ目の瘤ピークには、花の散り始めた一本の大きな株がありました。
次の突起ピークに向けて、再び急下降~。
ダケカンバと紅白のツツジの共演です。
足元には、将来のスターの卵が育っています。
近づけませんでしたが、右手の株の花付きは見事でした!。
北面には、こんな小さな花の株も。
まるで桜の様です。
長沢背稜の合流地点から、花越しの大平山。
誰もいない山頂を満喫しました。
蕎麦粒山方向。
富士山は見えませんが、そんな贅沢は言いません!
山つつじの色が新鮮に感じます。
登って来た二つの瘤ピーク。頂上ピークと合わせて「三ツドッケ」を満喫です!
手前のハンギョウ尾根、その向うはタワ尾根ですね。
ヨコスズ尾根の上の雲が、OKサインを出している様な・・・。
山頂の山つつじにお別れして、さあ下山しましょう。
南面の花は、殆ど散ってしまっています。
一杯水避難小屋の前で、今日初めて、ハイカーさん達に行き合いました。
尾根の緑はすっかり深まり、ハルゼミの合唱が賑やかです。
大きな樹が、さりげなく。
冬枯れで見渡せた景色とは大違いです。
植林帯と自然林の境界を歩きます。
去年、紅葉を楽しんだ径ですが、今はすっかり緑に覆われています。
何度見ても不思議ですね!
ヨコスズ尾根の末端は、西コースを歩いてみました。
植林帯に、モミ(?)の巨木が混じっています。
丹羽明神に、無事下山の御挨拶。
鹿柵を越えると、日原小学校の跡地に出ます。
♪稲村岩が呼んでいる、日原川が呼んでいる~。 子供たちを杉の若木に喩えた日原小学校の校歌です。
小学校の下には森林館があります。バスの待ち時間も長いので立寄ってみました。(入館料200円です)
森林館のテーマは「巨樹」。奥多摩の巨樹調査の地図などは、見ていて楽しくなります。
「巨樹の心」という題名のビデオ映画を観られます。
この子熊はとても人懐こかったです~(笑)
ディズニー映画のいたずらキャラになれそうな・・・。
平岡忠夫さんという画家が描いた巨樹の作品が展示されていました。
倉沢のひのき、雰囲気が出ていますね。
展示室の床に描かれているのは、有名な巨樹の実物大の根回りです。因みに緑色のラインが、屋久島の神代杉だそうです。デカイ!!
色々学習できました~。
16:17発のバスに乗ると、接続良く16:54のホリデー快速に乗れてしまうので、今回もドボーン無しです。
森林館で買った「奥多摩の巨樹と名水」の小雑誌。100円でした。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
トレランシューズ | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | 着替え | 地図 |
コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 行動食 | テーピングテープ |
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