• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

登山口へのアクセス

この登山記録の行程

コース

登山記録

行動記録・感想・メモ

朝6時起床。前日2時まで遊んでいたため、睡眠不足に一抹の不安を覚える。

しかし、今日を逃すともう今年は無理だ。山小屋で宿泊できる日がこの日までなのだ。

やるしかない。とりあえず富士宮口まで急がなければ。

少し迷う自分に鞭を撃ち7時過ぎに家を出発して、高速で富士まで。富士山が近づくにつれ緊張しながら、富士宮口へ向かう。天気はすごく良い。

そして5合目に到着。駐車場付近がものすごく混んでいて、9時半くらいに着いている予定だったが、車を駐車できた頃には10時半になっていた。




今回はリベンジだ。前回は高山病と寒さにやられこれ以上進むと死ぬんじゃないかという状態になって8合目(3250m)でギブアップした。反省点はいろいろある。体力不足。時間帯のチョイス。寒さ対策不足。道具の不足。ペース配分。

今日はそれらの反省点を踏まえ、1週間前からウォーキング、ランニングを課し、弾丸登山をやめて、防寒着を増やし、ポールを持っていくことにした。そして何より大事なのが、ペース。とりあえずゆっくりゆっくり歩くことにした。




今回泊る山小屋は9合目ということで、一日目で前回の標高より高いところへ向かうことになる。現在11時半。4時くらいに着ければ良いだろう。とりあえず焦らずゆっくりゆっくり行こう。一人登山ということもあり、ペースに関しては完全に自分の感覚でいける。また、持っていったポールのおかげで前回に比べあまり疲れを感じない。こうして前回途中でギブアップした8合目へやってきた。反省の成果か、前回と比べ体の調子は天と地の差である。しかしこの辺りから天気の調子が悪く、小雨ではあったが雨が降りだした。9合目まではあと1時間くらい。雨が降ろうがこの体調なら絶対に大丈夫だ、少し気持ちが昂ぶりながら先へ進む。そして3時過ぎ9合目へ。ちょうど山小屋に入った辺りで雨が強くなりだした。




山小屋は今日がラストということもあり人が意外と多い。受付の人に今日の寝床を紹介されたが、完全に雑魚寝。誰かわからん人と4人で一緒に寝ることに。しかも、結構狭い。正直マジかという気持ちだった(完全にぼったくり)が、これもこういう時じゃないと経験できない体験かなと思い、我慢。30分くらい雑魚寝ベッドでじっとしていたが、別に眠れるわけでもないし少しお腹もすいたので、山小屋飯を食ってみることに。といっても特に面白そうなものも無いので、カップ麺を食う。値段は忘れたが、500円位したような。さすがにこれだけ値段が張るとスープの最後の一滴まで頂こうという気持ちになるから不思議だ。一応明日は早起きしようと思っていたし、8時に完全消灯らしいのでまだ6時くらいだが寝ることに。横になっていると、やばい、頭が痛くなってきた。あの時感じた高山病だ。そして山小屋内が意外と寒い。あの前回の悪夢がよみがえる状況だ。頭がグルグル・パニック。とりあえず寝よう。横の人が布団を引っ張って自分の分が無くなってしまったけど寝よう。30分くらい苦悶の時間が続いたが、一応1時間くらい眠れて起きた後は頭が少しはすっきりしていた。

そして、持ってきたカロリーメイトや水を飲み食いし、完全消灯後眠る。

夜中2時くらいに一度起こされたが、真っ暗な上に外は風がビュービュー、雨がザーザーという完全にアウトな天気だったので、5時まで待つことにした。だが、待った甲斐も虚しく5時になっても天気は回復していなかった。でも、行くしかない。今年は今日がラストだ。今日を逃したら悔しさが風化してしまい、一生登らないんじゃないか。ぼったくり山小屋に泊った意味は何だ。今なら体調は良い。こんな自問自答を繰り広げ山頂へ行くことに。天気も悪く、ご来光の時間も過ぎているせいで、全く人気が無い。山頂までの間、降りてくる人と何人かすれ違っただけだった。それでも無駄に叫んだりしてテンションを上げて登る。休んでいるせいか体は元気で朝6時過ぎに山頂に着いた。

「やっと、終わった」

3776mにたどり着いた達成感と満足感というものも少しはあったが、とりあえずやっと終わったという感想が大きい。これ以上、苦しまなくて済むっていう感じ。

こうして着いたはいいものの、人が全然いないし、天気もさらに悪くなっている。雨が靴の中に入ってきて、足が冷たい。状況が状況だけに記念撮影どころではない。富士山登頂の暁にはももクロのしおりんのタオルを掲げて記念撮影してやろうとか思っていたけど、かばんから物を取り出す気力も無い。とりあえず、雨風が防げそうな鳥居の近くで自画撮りしたが、それくらいしか登頂の証拠が残せていないのが悔しい。しかもその自画撮りの自分が予想の倍以上ひどいので、あまり人に見せたくない。




山頂は長居してもどうしようもないので帰ることに。帰りは風が強すぎて(山頂付近だからか)全然前に進まない。早く帰りたいのになかなか前に進めない状況で今回の登山でここが一番辛かったかもしれない。ちまちま下っていると強風のピークは過ぎて、やっと普通に下れる状況に。そこからは一心不乱ですいすい下っていった。早く帰りたいという思いで、左足の指が痛いのも気にせずさっさと下った。9時くらいにはもう6合目まで降りていた。6合目で飯が食えるようだったので、ラーメンを注文し、体を温めた。足があまりにも痛いので、靴を脱いでみると靴下に大量の血が!そのときは気付かなかったが、爪が剥がれていた。あの血を見た後は足の痛みがどっと出てきて6合目から5合目に下るのが半端じゃなく辛かった。




登山は下り。そう思い知らされた今回の登山。

そしてその後一週間、指の痛みとひざの痛みと筋肉痛で、まともに歩けなかった。

続きを読む

装備・携行品

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

ゆうすけさんの登山記録

登山計画を立てる