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平標山 仙ノ倉山2018

平標山 仙ノ倉山( 上信越)

パーティ: 2人 (はにわ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

快晴

利用した登山口

平標登山口  

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

平標登山口(05:15)・・・松手山(07:00)[休憩 5分]・・・平標山(08:30)[休憩 10分]・・・仙ノ倉山(09:35)[休憩 45分]・・・平標山(11:10)・・・平標山乃家(11:40)[休憩 15分]・・・登山口(12:40)・・・平標登山口(13:35)

コース

総距離
約14.1km
累積標高差
上り約1,425m
下り約1,425m
コースタイム
標準7時間20
自己7時間5
倍率0.97

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

風呂場の窓を少し開けると蛙の鳴く声が闇夜に響いている。
先日ポンプ小屋から隣の小さな田んぼに水が入り沢山の蛙たちが大合唱。
耳を澄ますとピタッと一斉に鳴き止む瞬間があり、暫くすると1匹、2匹と誘うようにまた鳴き始める。
その繰り返しは就寝しても障子越しに響き渡る。
目を瞑り布団の中でふと想い出した。
幼年期、幾つの頃か忘れてしまったが利根川沿いの田んぼに家族で蛍を見に行ったことがあった。
闇夜に田んぼの畔を歩く。
懐中電灯の灯りが無くても自然と目が慣れ、草の茂った畔と畔の間の小川に蛍の灯りが1つまた1つと点滅していた。
沢山いた覚えがないがそれを弟達と追いかけた様子が記憶の片隅から蘇る。
今は自然の中では見られなくなったが市内の公園の小川ではボランティアの人達が蛍を育て放流している。
6月中旬から下旬にかけ暗闇に光る沢山の蛍。
いつの日か自然に蛍が飛び交う姿がまた見られるかな。


6月に入り天気予報では梅雨入り真近のニュースが。
雪解けしたこの時期に登ってみたい山があった。
登山の本を開くと上越国境の平標山から仙ノ倉山までのどこまでも伸びる稜線に青空。
高山植物の咲き誇る天空の花園。
花の名前さえ良く知らない自分でも心惹かれた。
前日の夕方、友人Y君を迎えに行き夕日が沈む榛名山を見ながら上武国道を北上。
月夜野付近で夕食を済ませ三国峠に向かって車を走らせる。
登山道入口の駐車場に着いたのが10時過ぎ。
駐車場にはすでに10台程車が停まっている。
外に出ると満天の星空が広がっていた。
それから寝床つくり。
車のシートを倒しで凸凹の隙間を持参した布団で埋めていくらか平らに。
その上に寝袋を置き二人で潜り込む。
だが中々寝付けずくだらない話で盛り上がる。
それからもどちらかがガサゴソと動くもんだから睡眠わずかで結局明るくなってしまった。
4時半過ぎ朝食をとり身支度を整える。
他の人も行動し始めた5時過ぎにトイレの脇の登山箱に届を出して出発。
松手山までは急登をゆっくり登る。
鉄塔を過ぎた頃から小さい花が足元に沢山咲いているが名前が分からないので後で調べてみよう。
(このへんに咲いていたのはアカモノ、コイワカガミ、タニウツギなど)
樹林を抜け松手山まで来るとササ原広がる平標山までの稜線が目の前に現れる。
長い木道を登りようやく稜線へ。
ここからは緩やかな道になり振り返れば残雪の苗場山の平坦な山容が良く見える。
途中の斜面には白い花が一杯咲いていた。
写真撮影しているお兄さんに声をかけるとハクサンイチゲが咲き始めましたねって。
これがハクサンイチゲかあ。
さらにアズマシャクナゲも今が見頃を迎えたようで山道の両脇に咲き誇っている。
ここからひと踏ん張りで平標山の山頂へ。
山頂は平坦で大勢の人が休憩している。
ぐるっと360度の展望は北に巻機山、東に仙ノ倉から谷川岳までの稜線、南は遠く霞む赤城山、西は苗場山。
空が近い。
少し休んだらお待ち兼ねの仙ノ倉山までの広い稜線歩き。
山腹には残雪も見える。
木道を降りていくと両側に白や黄色、紫の花が咲き始めていた。
(後で調べて白い花はハクサンイチゲ、黄色の花はミヤマキンバイ、紫の花はハクサンコザクラ、たぶん同じ白や黄色の花で形が違う花もあったけど今の自分では正直見分けがつかないです)
沢山の蕾はもう少しすれば一面のお花畑になるんだろうね。
そして鞍部から登る斜面はこちらはアズマシャクナゲの大群落。
青空に映えるね~。
幾つかのピークを越えると谷川連峰最高峰仙ノ倉山へ。
こちらも山頂部は平坦になっている。
ここからは振り返って平標山、その奥に苗場山。
残雪多しの越後の山々。
万太郎山、谷川岳までの縦走路。
その先は至仏山、日光白根山、武尊山、袈裟丸山。
リョックをデポしてさらにその先に行って見た。
突端から見る谷川連峰の縦走路は雄大。
真下には迫力あるエビス大黒の頭が。
小さく見えるのは避難小屋かな。
何人か縦走路を登って来る人もいる。
ここから見る風景は飽きないなあ。
スマホを向けると友人Y君はいつか縦走するぞとポーズを決めるwwwww。
さらに振り返るとアズマシャクナゲのピンクと残雪の白と青空のコントラストが印象的だった。
さて山頂に戻るといつの間にか座る場所が無いほどの人だかりに。
ちとお昼には早いが小腹を満たす。
そして充分休憩したのち山頂を後にする。
帰りも平標山を眺めながら気持ちの良い木道を歩く。
でも行きと違って擦れ違う人が増えてきた。
お天気も良いし皆さん思い思いに立ち止まり高山植物をカメラに収めている。
きっと綺麗な写真がいっぱい撮れたんだろうなあ。
平標山からは朝来たコースと違う山の家方面に下る。
お昼近くになり段々日差しも強くなってきた。
すると突風が。
帽子が風に飛ばされ登山道から外れたササ原へ。
ササを掻き分け何とか回収。
草原が終わる尾根に建つ山の家はトイレもあるし宿泊もできるみたい。
ここでは冷たい清水が無料で頂ける。
ペットボトルに入れて飲むととても冷たい。
思わず生き返る~。
ここからは樹林帯を下る。
緑に輝くブナの木が綺麗だなあ。
途中小さな体に大きなリョックを背負って登ってくる年配の女性と擦れ違う。
大きなリョックを背負ってこれから山頂まで行くんですか?
と声をかけると今日は山の家に宿泊して明日谷川岳まで縦走するとの事。
御年70歳と聞いて二人して目を丸くする。
しかも2回目ですと。
1時間ほどして林道到着。
ここからは長い林道歩き。
そうそう山の家からの樹林帯からずっとハルゼミがもういい加減にしてって言う位大合唱。
さらに林道でブヨに刺される。
ブヨに刺されると赤く腫れて何週間も痒くなるので勘弁してくれよ。
実は袈裟丸山、鍋割山でも刺されていたので今回は毒虫用のムヒアルファEXを持参していた。
これを塗っておけば少しは違うだろう。
沢沿いに下りようやく駐車場に到着。
駐車場が有料だけどトイレも綺麗だし登山道もしっかり整備され安心して登れるし人気が高いのも頷ける。
帰りは猿ヶ京温泉のまんてんの湯に立ち寄り汗を流して帰宅。


最後に5月の連休に新潟の五頭連峰で遭難した親子の訃報が5月末にニュースで流れていた。残念な結果になり心よりご冥福をお祈りします。
積雪状況、服装、登山開始時刻など色々考えさせられる事故だが自分に置き換えこれからも楽しく山登りをするためにどんな山でも周到な準備は必要だと改めて思った。




















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装備・携行品

登った山

仙ノ倉山

仙ノ倉山

2,026m

平標山

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1,984m

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