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浅間山 黒斑山からの外輪山周回コース 2018.06.02

浅間山・黒斑山・蛇骨岳・仙人岳・鋸岳( 上信越)

パーティ: 2人 (ラヴィ08 さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 高峰高原ホテル駐車場に6:30着
トイレホテル奥にあり

この登山記録の行程

車坂峠(07:00)・・・車坂山(07:20)・・・赤ゾレの頭(08:25)[休憩 10分]・・・トーミの頭(08:40)[休憩 15分]・・・黒斑山(09:18)[休憩 15分]・・・蛇骨岳(10:06)[休憩 20分]・・・Jバンド(11:27)・・・鋸岳(11:32)[休憩 12分]・・・Jバンド(11:47)・・・賽ノ河原(12:18)[休憩 5分]・・・湯ノ平口(12:31)・・・火山館(12:36)[休憩 27分]・・・湯ノ平口(13:08)・・・トーミの頭(14:10)[休憩 20分]・・・車坂峠(15:30)

コース

総距離
約9.3km
累積標高差
上り約889m
下り約889m
コースタイム
標準6時間10
自己6時間8
倍率0.99

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

浅間山・・・子供のころ一番大好きだった山です。登山を始めてもちろん行きたい山のひとつです。ただ、活火山で今現在も火口から噴煙を上げており、本白根山であれだけの大噴火があって、活火山へ行くのは不安な気持ちになります。
数日前より火山情報を何度もチェックし、1日に火山性微動や小さな地震など数回発生しているんだということを頭にしっかりいれて、ヘルメット準備も整え当日を迎えました。
大好きな山だけに、どうしても自分の目でその雄姿をそばで見たいという気持ちが強く、登山可能な範囲で見れるうちに見ておこうと今回の登山になりました。
現在火山警戒レベルは「2」のため、コースは車山峠を出発し、表コース・槍ヶ鞘・トーミの頭へ、黒斑山~鋸岳の第一外輪山の稜線縦走、Jバンドから外輪山を下降し、湯の平の平原歩き、湯の平口より難所「草すべり」の外輪山への急登を経てトーミの頭、中コースで下山という周回コースを歩きました。警戒レベルが「1」であれば第二外輪山の前掛山までが登山可能でしたが、現在は黒斑山2404mが最高地点になります。

◆車坂峠~トーミの頭
表コースと中コースがあります。表コースは尾根道でアップダウンがあり距離が長い。中コースは距離は短いが谷合いで樹林帯を徐々に高度を上げる。展望は表コースの方が多く開けるため、登りは表コースにした。途中、車を停めた高峰高原ホテルが見え、その先に籠ノ登山と水ノ搭山が広がる。樹林と開けた場所が繰り返され、きつい登りも景色で癒されます。後半の登りは木で階段が作られているが逆に登りずらいです。途中シェルターがあり「あっ、火山帯なんだなぁ」と思い、さらに進むと「槍ヶ鞘」まで来ると、浅間山の雄姿が目に飛び込んでくる。眼下から上昇気流で雲があがり、左手にはこれから行くトーミの頭の断崖絶壁に驚かされる!急登の崖淵を登りきると「トーミの頭」。
断崖絶壁をみているので、頂上標の立つ頂上は怖さを感じる。と思うよりも目の前に広がる絶景があまりにもすごくて、高所でビビるより高所を楽しむ景色がそこに広がる。
左手より黒斑山。そこから奥へ第一外輪山が奥へ奥へとつらなる。まさに大きな壁。そして眼下には平原と木々の立ち並ぶ緑の凹地帯が広がり、真正面にお椀を伏せたような大きな浅間山がどっしりと構える。その右には、剣ヶ峰の岩峰が天をついている。

◆第一外輪山の稜線縦走
黒斑山~蛇骨岳~仙人岳~鋸岳と続く第一外輪山。えっあの端まで歩くの?!を思うくらい奥まで伸びている。さらに右端はストンと切れ落ちた崖。登山地図で危険表示が記載されているのはこのことか!というほどすごい崖。
登山道は前半は樹林が多く、道がゆるく泥でぐにゃぐにゃしている。ところどころ開け浅間山やこれから行く稜線、振り返れば黒斑山と景色がよい。
蛇骨岳から先は木々はなくなり、岩場の稜線に変わる。特にここから先は樹林がないため、右側の切れ落ちた崖を意識しながら稜線を歩くようになります。とは言え危険路というほどでもなく、しっかり歩ける道なので問題はありませんでした。
仙人岳まで来ると、浅間山が近すぎてその迫力はすごすぎます。前掛山への登山道がくっきり浅間山に刻まれています。反対を見れば、四阿山が広がります。
Jバンドの下降地点から先にもまだ登山道は伸びています。少し不鮮明な登山道になりますが進めます。ここが鋸岳。最後は本当に浅間山の目の前に立ち、浅間山が大噴火を起こした溶岩流の跡をまざまざと見れます。その先端にはあの鬼押出し園も見えます。
この鋸岳について浅間山に目をやると頂上の左に火口があり、白い噴煙が今も目の前で上がっていて火山活動の脅威を感じます。そして前掛山の方に目をむけると・・・なんと!えっ!人が2人前掛山に向かって歩いている。登山禁止なのに・・なんで・・・自然を甘く見るなと心が痛みました。なんでそこまでするんだろうと。(見たくないもの見てしまった感です)

◆Jバンドから湯ノ平、火山館
Jバンドと岩にかかれた先を降りるのですが、行ってみると右側が切れ落ちた急な崖を下ります。なかなか高度感もあって、慎重におります。徐々に高度を下げ、振り返るといったいいままでどこをどう降りてきたのか、岩壁がすごすぎてもうわからないです。高度感はありますが、岩はしっかりしていて、降りるのは問題なく、どんどん降りれます。きずけばあっという間に下に降ります。そして第一外輪山を下から見上げると右から左に大きな壁が立ち並び、あの上を今まで歩いてきたのかと驚かされます。そしてもちろん振り向くと目の前に浅間山を見上げるようになります。
湯ノ平は前半木々のない開けた平地をまっすぐ伸びる登山道を歩きます。これが気持ちいい。すぐ、賽の河原=前掛山への登山口に着きます。登山禁止!の文字が大きく目に飛び込みます。もちろんロープもはられ先に進むことはできないようになっています。
ここからは樹林帯を進み、湯の平口へ。その先に火山館があるのでそこでトイレ休憩。

◆草すべり
湯の平口まで戻ると、草すべりの看板が目に入ります。いよいよ今日一番の難所!高低差約400mの急登を登ります。目の前は黒斑山とトーミの頭の断崖が見上げるように立ちふさがっています。あれを登るの・・・と、無理じゃない!と感じてしまうぐらい威圧感ありあり。登山道は草に覆われ、それもかなりの急こう配。草すべり・・・よく言ったものです。進んでも進んでも、まったく先に行った感じがしない。前を見ていると進んでいないことに心が折れます。さすがに苦しいので逆に先を見ず足先をみて一歩ずつ歩を進めます。ある程度行ったところで目を上げると、岩壁が近づいていることがわかります。あとはこれを繰り返し、降りけると浅間山が目線がだんだん目と同じになってきて、近づいている感覚になります。いや、でも厳しいです。後半そんな心に高山植物のお花畑に遭遇します。これがどれだけ励みになったことか。写真を撮ってファインダーをのぞくとそれまでの疲れが吹き飛びます。そして花に助けられ、気づけば稜線の看板が見え、目の前にはトーミの頭が平行に見えます!もちろん歓喜の雄叫びですね。そしてトーミの頭に着!

◆トーミの頭から中コースで下山
充実の1日。なんとなく八ヶ岳のスケールを凝縮した感じの登山。
トーミの頭で回想しながら、浅間山にお別れをして、中コースへ。
中コースはゆるやかに下っていく樹林帯コース。登山道はぐにゃぐにゃで、かなりえぐられている箇所も多いですが、危険個所もなく、徐々に高度を下げていきます。中コースは帰りに使うコースですね。そして車坂峠へ。
もちろん登山後は高峰温泉ホテルで日帰り入浴で疲れをとりました(笑)
安全登山ができたこと、ただそれだけがうれしいです。
浅間山。やはり大好きな山です。この絶景がみれたことは幸せですね。





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フォトギャラリー:102枚

車坂峠の駐車場から、車坂山を望む。良い天気です!

登山口。右が表コース、左が中コース。

イワカガミがとっても綺麗に咲いている。

ツガザクラ

ハクサンシャクナゲ

だんだんと急な斜面を登るようになる。

表コースは、展望が開けるところが多く、登るのが楽しくなる。籠ノ登山、水ノ塔山が広がる。

その横には四阿山。

烏帽子岳の後方には鹿島槍-五竜岳-唐松岳

ツガザクラ

だんだんと険しくなる。

振り返ると籠ノ登山。足元は急な階段をひたすら登る。

気づくと、浅間山が初めて頭を出す。

シェルター

槍ノ鞘・・・浅間山が目の前に大きく広がる。

下から上昇気流で雲が上がる、見おろすと急斜面で高度感あり。

浅間山。迫力を感じる。

望遠で浅間山の頂上を撮影。

前掛山。

これから行くトーミの頭。
切れ落ちた崖。

トーミの頭へ向かう急斜面。

トーミの頭

トーミの頭頂上

黒斑山

第一外輪山

浅間山

湯ノ平

トーミの頭から稜線を行き、草すべりとの分岐

黒斑山への登山道、樹林の中を進む

黒斑山頂上

黒斑山から見た浅間山

浅間山頂上部を望遠で撮影

黒斑山からトーミの頭を望む

黒斑山を後にし第一外輪山の稜線を進む

途中、振り返り、黒斑山

浅間山を目の前に見ながら稜線を歩く

ミネズオウ

蛇骨岳

蛇骨岳の頂上

蛇骨岳から見た浅間山

浅間山の山頂部から噴煙が登る。
前掛山への登山道がくっきり。

仙人岳へ向かう登山道。ここから岩場の登山道に変わる。

仙人岳

仙人岳への最後の登り

仙人岳頂上

仙人岳から見た浅間山

仙人岳のもう一つの頂上風景。四阿山を望む

Jバンドへ向けて岩場の稜線を進む

振り返って仙人岳を望む

浅間山がさらに近くになる。

鋸岳

鋸岳へ向かう岩場の稜線

鋸岳へ

鋸岳からみた浅間山。ここがトーミの頭からみた第一外輪山の最終地点。

浅間山の頂上火口より噴煙

・・?!前掛山へ向かうふたりの人影(望遠で撮影)
噴煙を上げている頂上部のすぐそばを歩いている。もし噴火したら・・・と思うと・・・

浅間山の北面。流れ下る溶岩の跡

溶岩は山麓へ伝い、鬼押し出し園まで伸びている

湯ノ平に伸びる登山道。この後ここを進む。

Jバンドへ戻る登山道。すごい岩場!

Jバンド。ここから第一外輪山の崖を下る

一歩Jバンドに踏み込むと高度感のある岩場の急斜面を下る。

振り返ると迫力ある岩の崖

崖を降りながら浅間山も上を」見上げるようになる

Jバンドを下る登山道と湯ノ平をまっすぐに伸びる登山道

いったいどうやって降りてきたのだろう?

浅間山を下から見るように景色が変わる

湯ノ平を進む

イワカガミ

湯ノ平からみた第一外輪山。あの稜線を歩いていた!

いよいよ樹林帯へ

賽の河原。登山道はレベル2のため立ち入り禁止となっている!

湯ノ平口へ向かう登山道

ミヤマキンバイ

湯ノ平口

火山館へ向かう登山道

火山館から見る牙山

湯ノ平口へ戻る

ここからいよいよ目の前の急斜面を登る。
左のトーミの頭と黒斑山の間を登ることに!

どんどん壁が迫りくる。威圧感がすごい

草すべり。斜度がきつい。とっても遠い。

傾斜が増す

この角度の斜度を登っている。

まだ頂上はずっと先。なかなか進まない。

崖が近づき、その斜度がさらに増す。

トーミの頭を目の前位に見上げる

ハクサンイチゲ

振り返るとこの斜面を登ってきた

ユキワリソウ

九十九折に登山道は上へに進む

高度感がでる

ミネサクラ

ここを登ると・・・

トーミの頭が真横に見える。登り切った!

トーミの頭にt着。外輪山を周回してきた。

トーミの頭を後にし、最後の浅間山

帰りは中コースへ。

樹林帯の中を進む

登山道はえぐれたところが多い

中コース、唯一の景色

イワカガミ

玉峰高原ホテルに戻る

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装備・携行品

アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル 帽子
グローブ サングラス 地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計
カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
トレッキングポール

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登った山

浅間山

浅間山

2,568m

黒斑山

黒斑山

2,404m

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