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メタルギア的に余呉トレイル庄野嶺越え(中河内~池河内湿原~津谷山周遊)

津谷山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

その他: カーナビに「廣峯神社」をセット。国道365号沿いの余呉町中河内(滋賀県)にある。廣峯神社の前に車数台分、停められそうなスペースがありそこに駐車させてもらう。(近所の人には許可をもらった)

この登山記録の行程

廣峯神社(09:48)・・・配達ポスト(10:14)・・・P601(10:20)・・・配達ポスト・・・池河内湿原駐車場(11:23)(昼食~11:52)・・・池河内湿原(11:53)・・・津谷山登山口(12:24)・・・津谷山・山頂(13:11)・・・余呉町一般廃棄物最終処分場(13:55)・・・廣峯神社(14:15)

コース

総距離
約9.3km
累積標高差
上り約718m
下り約717m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

昨晩、弾丸富士山登山から戻り、少々寝不足ながらも朝一番でザックを洗い、山の道具を片づけを終えて、空を見上げる。昨日と負けず劣らずの快晴。今日は身体を休めようと思っていたが、青い空となるとまたうずうずしてしまう。昨日は雪で目をやられたので、今日は緑で癒そうと理由をつけて、近くの山に行ってみることにする。
チョイスは、以前から気になっていた余呉トレイル。余呉トレイルと言えば大黒山の名前が最初にでてくるが、ネットで調べたところ「池河内湿原」にもつながっているとの情報があったので行ってみることにした。
余呉中河内を目指して車を走らせる。 廣峯神社 とういう立派な神社の前に車を停めさせてもらう。ちょうど近所の人がいたので念のためお断りをしたところ「いいよ」とのこと。
廣峯神社にはとても風格のある大木がそびえていた。
車道を少し登るように進むと、右手側に玄関などに、いろんなものがところせましと飾られた、とても目立つ民家があった。趣味にしては凄い。その民家を過ぎたところにある石碑のようなところから山に入っていく。登山道の看板は何一つないので注意。
昔の古道といった感じの道が続く。荒れてはいるが、道を見失うほどではない。あまり高い山ではないため、比較的簡単に登れる。
すると目の前に不思議な物体?建物?が出現した。とんがり屋根のトトロに出てきそうなメルヘンチックな建物。後で知ったが、この周辺の集落の人たちが使っていた郵便ポストらしい。いったいどうやって使っていたのだろうか。面白い逸話などありそうで、説明の看板がぜひ欲しいと思った。
その郵便ポストの脇から最初の山のピーク(P601)に向かう道がある。名があるのかどうかも分からないが、とりあえず行ってみることにする。ピークへはさほど遠くないがとりわけけ何があるわけでもなかった。途中、ヤマボウシを見つける。もう終わりかけだったが、白く綺麗な花が咲いていた。
折り返して、再び郵便ポストまで戻り、登山を再開する。道は降りなり、山の反対側へと降りていく。降り切ると、谷間に狭い平地があった。草がぼうぼうでよく分からなかったが、昔は湿地帯だったのだろうか。
沢沿いに歩いていく。しばらくして、どうも方角が違うと気づき地図を確かめる。やはり反対に歩いていた。戻って道を探すと、それっぽい踏み跡があった。
気を取り直して進むと、今度は一面草原のような広い場所に出た。登山道は草の中に消えてしまい見分けがつかない。ただ、方角的には真っすぐ草原を抜けるだけのようなので、適当に草をかき分けて進む。
草原を抜けるとシャガの群生地に出た。数輪だけだと綺麗な花だが、どうも集まるとうるさい花と感じるのは自分だけだろうか。ちょっと苦手な花だ。
屋根のようなものが見えたと思ったら小さな集落にたどり着いた。池河内の集落だ。 池河内湿原には何度か来ているので土地勘はあるが、なるほどここに出てくるのか。
ここまで荒れた道だったので、珍しくアスファルトの車道が嬉しくなる。集落の庭に咲く花を愛でながら 池河内湿原の方へと進む。
ちょうどお昼時のよい時間になったので、湿原を見る前に駐車場のベンチに座って昼食をとる。お湯を沸かしてカップ麺を頂く。湿地の緑が優しく、鳥のさえずりが心地よい。
食後のコーヒーを楽しんでから、 池河内湿原の散策スタート。
池河内湿原では、木道の脇を清流が流れていて、黄色い花がいくつも水面に顔を出していた。コウホネだ。黄色く丸いつぼみのような花が可愛い。可愛い花なのに漢字では「河骨」と書くらしい。なんでも川の中にある根茎がごつごつした骨ににていることから由来しているらしい。それにしてもセンスがないネーミングだ。
珍しい羽根をしたトンボが飛び交っていたので、コウホネとのショットを狙う。ほんとに自然が豊かな場所だ。木道の下には沢山のイモリが気持ちよさそうにふらふらとしていた。
鮮やかな青紫のカキツバタも咲いている。偶然に訪れたのにこんなにも素敵な瞬間に出会えたことに感謝した。やはり池河内湿原には定期的に足を運ばなくてはならないと思った。
木道を折り返して、帰りのコースをとる。帰りのコースは津谷山を使う。津谷山への登山道は、池河内の神社を過ぎたところから始まっているが、相変わらず看板一つない。普段人が入ることがないのか、不親切な山だ。一応、登山道のような道があったので入っていく。入って直ぐに道を間違えてしまう。真っすぐに奥へと進んでしまったが、地図を見ると入って直ぐに尾根にとりつかなければならなかったようだ。戻って探すと、確かにそれっぽい道はあったものの、果たしてこれを道と認識するのは至難の業かも知れない。
登りの道は、来た時よりもいっそう荒れていた。倒木などもあって歩きにくい。
斜面をどんどん登っていく。ふと、目の前に妙なものが飛び込んできた。錆びた鉄製のバネガ地面から木の上へと延びている。???
地面をよく見ると丸い鉄板があった。一瞬考えてぞっとする。昔、家にもあったので実際に触ったこともあるが、動物を捕獲するための罠だ。鉄板を踏むとバネが外れて宙吊りになる仕組みだ。鉄の輪っかがガツンと締まるタイプに比べれば可愛いが、危うく自分も宙吊りになるところだった???マンガじゃあるまいし。そんな馬鹿な。これまでいろんな山で藪漕ぎをしてきたけど、登山道のど真ん中に罠を仕掛けるって、いったいどういうことだ?!
罠を踏まないように慎重に足を運び進むと今度は落ち葉でカモフラージュされたやつがあった。メタルギアという戦闘もののゲームで、敵に見つかったり地雷を見つけたりすると「ふぁんっ!」という甲高い音が鳴るシーンがあったが、今まさしく頭の中で鳴った。あるかも!と注意していたから気が付いたけど、これはさすがにあかん。こんなにカモフラージュされてたら、危険この上ない!!。結局、3個の罠を発見したが、カモフラージュ・バージョンを見つけて以来、慎重になり全然、飛ばせなくなってしまった。
山頂に近づくにつれ、道が次第に分かりづらくなり、ついには完全に道がなくなってしまった。枝を踏んだ音に驚いたのか、2頭の鹿が逃げていく。向こうも人など来ないと安心しきっていたのだろう。
地図を見ながら山頂らしきところを目指し藪をさまよう。暫くして、どうにか三角点を見つけた。その近くには手作りの「津谷山」と書かれた看板がぶら下がっていた。標高628.1m。さて、ここからが大変。今までも十分道なき道だったが、完全の藪漕ぎモード。とりあえず下山する方角だけ定めて、藪の中にダイブする。個人的には慣れているので、棘がない分、全然優しいが、登山不慣れな人が知らず踏み込んでしまうと結構下山は厳しいのでは?!と思う。定期的に道を修正しながらなんとか下山。車道に出た時には埃だらけになっていた。
車道を通って車を停めた 廣峯神社へと向かう。
途中、道の反対側に水場を見つけた。駆け寄って、両手で水をすくうと、ヒンヤリと冷たくて気持ちがいい。試しに口に含んでみると、まろやかで甘い。藪漕ぎですっかり喉が渇いていたので、両手いっぱい水をすくい、何度もがぶがぶと飲み干す。下山後に嬉しい湧き水は七七々頭ヶ岳以来だ。素敵な水場を見つけたとなんだか得した気分になった。
ということで、気軽な気分でやってきた登山だったが、実に波乱万丈で時間を要してしまった。正直、余呉トレイルのコースがどこからどこへと延びているのかは分からないが、本当に今日歩いたコースがトレイルのコースの一部であるならば、余呉トレイルにもの申したい。登山道にカモフラージュされた罠に、道なき道。自然のままで多少荒れていてもよいが、トレイルと名乗るからにはある程度はいろんな人が楽しめる安全なコースにしてあげて欲しい。
一方で、池河内湿原のコウホネと最後に出会った美味しい水場には、ここに来なければ出会えなかったのも事実なので、余呉トレイルに感謝だ。今度は、大黒山方面も歩いてみようか。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • ジグザグ、真骨頂ですね。

  • ホネホネです。

  • Yogoトレイルあるんですね♪ ルートはほぼ藪こぎなんですか?
    大自然いっぱいの景色ですね。

  • 池河内湿原は福井のエリアですが、こんなアクセスルートがあったんだと気がつかされました。藪漕ぎは津谷山の山頂付近と戻り側の下りです。その他は、荒れてはいましたがちゃんと歩けました。

  • Yamakaeru さん今晩は
    トトロのポストは、
    ここの峠で中河内から配達された郵便物を池河内の住民が取りに来てたそうです

    このトレイル有る事は知っていたのですが
    私は躊躇してしまいました
    歩かれたYamakaeru さん、さすがです

  • Kuronekoさん、こんばんは。郵便物を楽しみに、人が行き来していたと想像すると、なんだか楽しいですね。
    下山後に服にダニがいたので嫌な予感はしてましたが、やられてしまいました。ヒルも嫌ですが、ダニも嫌ですね。

  • 近場に楽しそうなコースがあるのですね。それにしても流石です。私は脱力感の一日でした。

  • レオさん、翌日月曜日のほぼ徹夜残業を考えると、日曜日はおとなしくしておけば良かったと後悔しました。

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