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超巨木の細井山から谷山回遊

細井山(朝日出山)~谷山[馬路村~北川村]( 中国・四国)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

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行程・コース

天候

晴れのち曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 県道12号で安田町から馬路村に入り、村の中心地入口の馬路橋を渡った所を右折。600mほど行った所のY字路を左折。以後、「朝日出山の大杉」の標識に従う。
林道西谷・朝日出線の土砂崩れ地手前の台地に駐車。この林道は2014年8月の台風で至る所、土砂崩れを起こしているが、何割かは復旧している可能性あり。

この登山記録の行程

土砂崩れ地(駐車場所)11:17・・・登山口11:53・・・最初のY字路で休止11:58~12:16・・・二度目のY字路12:23・・・大杉で休止12:27~12:45・・・細井山山頂で休止12:50~12:54・・・「境462号」標柱でルートを誤り、引き返す13:11~13:24・・・谷山山頂で休止13:33~13:54・・・沢を下る14:05・・・往路の登山口14:24・・・駐車場所14:59

コース

総距離
約7.3km
累積標高差
上り約765m
下り約781m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

[幹周10m超の超巨木の山を回遊]
各都道府県に巨木は数あれど、胸高周囲10m以上の超巨木は数が限られている。今回の細井山(869.7m=図根点高度)では、山頂下方に胸高周囲10.4m、樹高34m、樹齢800年の「朝日出山の大杉」がそびえている。そこから山頂に登り、尾根伝いに谷山(822.8m)へと縦走して回遊する。

尚、当方は山名を「朝日出山」ではなく、「細井山」としたが、それは「朝日出山」という呼称は、山名だけでなく、林野名としても使用されているからである。「林野」は一つのピークを指すものではなく、広範囲の山域を指すもの。それに対し、「細井山」という呼称は、「細井谷の源流の山」という意味であり、一つのピークを指す「正真正銘の山名」である。

最新(平成20年発行)の地形図では、登山口前を通る林道西谷・朝日出線は開通していないが、平成25年春に全線開通した。しかし今年(平成26年)8月の台風で北川村、馬路村、双方の至る所で土砂崩れが発生し、復旧の見通しはたっていない。但し、馬路橋から細井谷の北の支流までは土砂崩れがないので、そこまでは車で行ける。そこから登山口までは徒歩三十数分。

[コース]
登山口からは植林帯の森林管理署の境界道(尾根道)を登るが、丸木階段が設置される等し、整備されている。
5分ほどで最初のY字路がある。どちらの道を取ってもすぐ先で合流するが、左の道がピークを巻く巻道なので楽である。
巻道が境界道に合流して1分ほどで、地形図にない林道を横断する。

その林道横断地から数分で二回目のY字路に至る。山頂へは、ロープが張られた直進道を行けばいいのだが、大杉に寄るので、左の道を取る。この巻道は最初、植林の中のシダ道になっている。
山頂下方をぐるぐると巻き、村界尾根の鞍部に達すると、目前に大杉がある。見事な一本杉である。今は樹林帯の中にあるこの杉だが、古写真を見ると、周囲の展望が開けていたことが分かる。

大杉の根元には祠が祀られているが、これは元、馬路城主・馬路若狭頭隆正の次男、忠部丸が成長後の天正13年に創始した「大杉山之神」。永禄年間、若狭頭は長宗我部勢に馬路城を落城させられた後、ここまで長男・若杉丸とその乳母らと共に逃れて来て、討たれている。一説には長宗我部軍の安田三河守が、自分の家来が若狭頭に鼻を削がれたことに激怒し、冠者を馬路城内にかしきとして潜り込ませ、三年後、若狭頭が細井山に猪狩りに行った際、この大杉の前で、背後から襲って斬殺したと言われている(岩城家文書による)。

大杉の北東にも胸高周囲3.2m、樹高14mのアカガシの巨木がある。
細井山山頂も今は植林や二次林の中になっているが、昔は展望が開けていたことだろう。
登頂記念板は、高知の登山界のレジェンド、MH2氏のものがあるのみ。山名は「朝日出山」になっている。

ここから谷山に向けての尾根道だが、村界線が南向きから南西に変わる地点は実際、真西に曲がるような折れ方になっている。
南方の840mピークを越えた地点では、誤まって南東の森林管理署の境界尾根を下ってしまった。その分岐は尾根の幅が広くなっており、そこから正規ルートは若干荒れている箇所がある。
再び地形図にない林道を横断後、7分ほどで谷山山頂に至る。こちらも展望はないが、細井山頂よりは明るい。

山頂を過ぎると、尾根は前述の林道に接近するが、再び尾根幅が広がり、踏み跡のない灌木帯になる。
コルに達すると、右後方に折り返す踏み跡があったので、これを辿ると細い沢に出た。沢沿いを適当に下ると、ほどなく林道西谷・朝日出線。後は駐車場所まで戻るのみだが、途中何ヶ所か、土砂崩れを乗り越えていくことになる。

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