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20180715 古の青梅街道を越えて大菩薩峠~白糸の滝

大菩薩峠( 関東)

パーティ: 1人 (ぼっけもん さん )

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行程・コース

天候

晴れ時々曇り!

登山口へのアクセス

バス
その他: [往路]都内~小菅の湯
①中央本線猿橋駅 5:46着 
②徒歩 猿橋駅→下和田バス停(約10分)
 概略ルート → https://goo.gl/maps/NaZGhERRiFq
<<富士急山梨バス(小菅行き)>>
③6:21発 下和田- 07:05着 小菅の湯
[復路]上日川峠~甲斐大和駅
<<栄和交通 大菩薩上日川峠線>>
・15:00発 上日川峠 - 15:45着 甲斐大和駅

この登山記録の行程

小菅の湯07:26 - 07:59川久保 - 08:08大菩薩峠東口バス停 - 09:26白糸の滝09:43 - 10:05大菩薩峠赤沢登山口10:17 - 12:29フルコンバ13:03 - 13:52大菩薩峠13:56 - 14:16勝縁荘14:17 - 14:20富士見山荘14:21 - 14:25福ちゃん荘14:26 - 14:38上日川峠

コース

総距離
約16.6km
累積標高差
上り約1,965m
下り約1,109m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

 三連休の中日となったこの日、旧青梅街道の大菩薩峠を超えるルートの一つ、小菅から丹波道(新道)※を通って大菩薩峠まで歩いてみました。(※現在の山梨県道508号大菩薩峠線)。

 江戸時代は小菅道(小菅 ~ 牛の寝 ~ 石丸峠 ~ 大菩薩峠 )、丹波道(丹波 ~ フルコンバ ~ 大菩薩峠)が主要なルートとなっていましたが、丹波道(新道)は、明治初年に小菅から白糸の滝付近を通りフルコンバへ至るルートとして整備されたものです。整備されたのも束の間、明治11年に柳沢峠を経由する現青梅街道(国道411号線)が開通したことによりヒト・モノの流れが一変し、道としての機能は完全に現青梅街道に移ることになります。現在では登山ルート等として利用されている以外は、往時を偲ぶべくもなく。

 さて、実際に歩いたルートは
  ① 小菅の湯バス停~白糸の滝~大菩薩峠赤沢登山口
  ② 大菩薩峠赤沢登山口~大菩薩峠~上日川峠 です。
 猛暑が予想される三連休、「標高1900mにもなる大菩薩峠なら少しは涼しかろう。ただし、人混みは避けたい&まだ歩いていないルート」等々の理由から今回のチョイスになりました。えっ・・、この条件をどれくらい満足できたか?って、う~ん、人混みを避けることができた点は〇でしょうが、やはり暑かったということで50点くらいでしょうか。。。

 小菅の湯バス停までは、今年5月に長峰尾根から大菩薩峠に登った際と同じく猿橋から出る小菅行きの始発バス。乗車した下和田バス停では、お祭り準備をしていた地元の人との語らいとともに、前回お会いしたおばあちゃんに見送られてと、地元との人と出会いほっこりとしながらの幸先のよい出発となりました。
 7時過ぎにオープン前の小菅の湯に到着。そこで準備を済ませ、国道139号から丹波道(新道)がスタートする小菅村役場を目指して進みます。早朝にもかかわらず、暑さのために玉のような汗が吹き出し、歩きだし早々に水分補給に気を遣いながらのスタートです。
 約30分ほどで小菅村役場に到着し、いよいよ丹波道(新道)に足を踏み入れます。次第に人家がまばらとなり、徐々に周囲の風景は樹林帯に、道路は舗装された道路から砂利道にかわります。今回の山行で楽しみにしていた白糸の滝は、期待にたがわずなかなかの見応え。36mの高さから繊細な糸のように滝壺に落ちる様子は周囲とマッチして素晴らしい景観を織りなしていました。また、落下する水が空気の流れを引き起こしているのでしょうか、滝壺に佇んでいると冷たい風となって吹き付けてくれます。天然のクーラーという言葉がピッタリの空間できていました(家に持って帰りたい!(笑))。
 さらに、大菩薩峠赤沢登山口から樹林帯続きの登山道を登り詰めて突如として視界がひらけるフルコンバ。汗びっしょりになった体に吹き抜ける風があまりにも心地よく、寝てくれ言わんばかりに据え付けられたベンチでうたた寝を。朝早かったこともあり、気持ちよかったです(笑)。
 フルコンバから大菩薩までは約40分ほどになります。大菩薩峠ではこの暑さにもかかわらず大勢のハイカーにビックリ。小菅~大菩薩峠間でわずかにトレイルラン2名、マウンテンバイク1名とすれ違っただけだったので、いきなり現世に引き戻されてしまいました(笑)。「人混みは避けたい」という点では今回のルートは正解だったようですね。

 以上、これまで歩いた小金沢連嶺、牛ノ寝通り、長峰尾根、黒川鶏冠山に今回の丹波道(新道)を加え、大菩薩周辺で未踏のルートは日川尾根と丹波大菩薩道になりました。時期をみて歩いてみたいと思います。

■富士急山梨バス(小菅行き)
http://www.yamanashibus.com/pdf/rosen/180402_otsuki/otsuki-kosugenoyu.pdf
■栄和交通 大菩薩上日川峠線
http://eiwa-kotsu.jp/media/root_1_tt.pdf

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フォトギャラリー:82枚

おはようございます。今日のスタートは猿橋駅です。まだ6時前です。小菅行きの始発バスに乗る予定ですが、始発バスは猿橋駅を通らないんですよ~。そのため、最寄りの下和田バス停まで歩いていきます。

駅のベンチで準備をしていると、でっかいカミキリ(シロスジカミキリ)がいました。何十年ぶりでしょう、見かけるのは。小さい頃はよく捕まえていたのですが(笑)、近くの木に逃がしてあげました。

途中、桂川にかかる宮下橋をわたり、中央道高架下を通っていきます(写真は、宮下橋からみた扇山と百蔵山)

約10分ほどで下和田バス停に到着。5月にお会いしたご近所のおばあちゃんに再会し立ち話。田舎のこの感じ、ほっこりしていいですね~。

また、バス停近くでは、早朝にもかかわらず、大勢の地元の人がお祭り準備をしていました。お祭りは今夜、花火も上がるそうです。見たい気もしますが、大菩薩から甲斐大和に出るんですよね・・、残念ながら。

約40分ほどで小菅の湯に到着。ちなみに、前回使った5月同様、バスは貸し切り状態でした。静かな山行を予感させます(笑)。

小菅の湯になっていたキウイ。まだ硬く、食べごろはもうちょい先のようです。

コスモス

こちらは、小菅の湯に隣接する「道の駅こすげ」のアジサイ(アナベル)。見ごろを迎えていました。

まずは、小菅村役場を目指して出発~♪

小菅村のマンホール。デザインは、ヤマメとミツバツツジだそうです。

ヤブカンゾウ

国道139号沿いに付けられた小道を進みます。

国道139号に合流。

国道139号線沿いのアジサイ

小菅村役場に到着~♪
ここから丹波道(新道)に入ります。

丹波道(新道)

「矢花のいわれ」。このあたりにも将門伝説があったのですね。

丹波道(新道)は小菅川沿いを走っています。写真をとった場所では、川に堰が設けられており、川の水を取水されています。

こちらは、道端に咲いていたシュウカイドウ。早いように思いますが、もうすぐ咲きそう・・(^-^;。

中央の一番奥に見えるのは、ひょっとして大菩薩嶺・・?あんなに遠い!?

タマアジサイ。

開花しているものもチラホラ。

徐々に周囲の景色は樹林帯に変わってきます。

村役場から2.2km。右に分かれる林道らしい道との分岐点から丹波道(新道)は砂利道となります。

まだまだ長い・・・(^-^;。

林道小菅線の石柱。多摩川の源流域、水源林ということで東京都が管理しているため管理者名は東京都水道局になっているようです。

さらに進むと、林道小菅線の「立派な標柱」がありました。クレジットは東京都水道局になっており、ここからは再び舗装道路になっています。なぜここから舗装道路にしなければならないのか謎ですが(@@)。

「立派な標柱」の直ぐ先には「白糸の滝」の駐車場(トイレ付)があります。駐車場からの眺め。遠くに見えるのは牛ノ寝通りのようですが、近隣の山々が迫っているため眺望は今一つ。

「白糸の滝」の駐車場の先にあった白糸の滝の入口(白糸滝橋の袂付近)。徒歩5分とあります。

白糸の滝は小菅川支流の今倉沢ある滝で、こんな橋を

2つほど渡っていきます。

斜面をトラバースするように付けられた山道を進んでいくと

見えてきたのは、白糸の滝!

36mの高さから繊細な糸のように滝壺に落ちる様子は周囲とマッチして素晴らしいの一言。で、大きすぎるので2分割。

落下する水が空気の流れを引き起こしているのでしょうか、滝壺に佇んでいると冷たい風となって吹き付けてくれます。天然のクーラーという言葉がピッタリの空間できていました(家に持って帰りたい!(笑))。

滝壺のあたりをよくよく見ると、ひょっとしてこれは、タモリさんがお得意の「柱状節理」ではないでしょうか!

涼しくて離れたくありませんが、まだまだ先も長いのでここらで退散です。

小菅の湯から歩くこと約3時間。やっと大菩薩峠赤沢登山口に到着しました。既に一歩き終えた感がありますが、ここからが本番。頑張りましょう!

登山口は、山入沢の近くにつけられています。沢沿いに沿って登って行きます。

途中の擁壁。苔に全面が覆われて、とても綺麗です。

アップにしてみます。モフモフ、「よし!合格!」(笑)。

石垣が設けられた登山道、これだけ力を入れて施工されているところに、旧青梅街道という重要な街道であったといことを感じることができます。

美しい深緑。

2つ目の沢「矢下沢」を渡渉します。

再びの登り返し。

「ノーメダワ」への分岐ポイント。フルコンバまで行かなくても、ここから丹波道にいけそうですね。そのうち歩いてみたい。それにしても、「ノーメダワ」って何でしょうね(@@)

フルコンバに続く登山道

桟橋がつけられたトラバース道。

フルコンバに到着♪『フルコンバ』については『古飯場』『古木場』などの説があるようで、漢字から何となく想像することができそうです。(写真は丹波村の方向)

視界がひらけています。遠くに見える稜線は、奥秩父連峰でしょうか。ピークは唐松尾山かな?

汗びっしょりになった体に吹き抜ける風があまりにも心地よく、寝てくれ言わんばかりに据え付けられたベンチでうたた寝をしてしまいました。朝早かったこともあり、気持ちよかったです(笑)。

大菩薩峠に向かう登山道の様子

大菩薩峠に向かう途中にあった「ニワタシバ」。かつて峠を超える荷をここで交換していたことに由来する名だそうです。

「ニワタシバ」を過ぎると大菩薩峠までもうひと息。路面が岩場となる箇所が増えてきます。

大菩薩峠に到着~。

奥に見えているのは大菩薩嶺。この暑さでも大勢のハイカーにがいらっしゃいます。というお前も一緒じゃないかと突っ込まれてしまいそうですが・・(^-^;

こちらは甲府盆地と南アルプスがうっすら。

菩薩ちゃん(笑)。

大菩薩峠で見かけたヤマオダマキ

調査中・・(@@)

シモツケソウ

大菩薩峠の賑わいにそそくさと退散し、上日川峠に向かいます。途中で、見かけた鹿の群れ。人馴れしているようで、逃げようとはしません。

毎度おなじみの福ちゃん荘が見てきましたが、こちらも大賑わいです(^-^;。

上日川峠(ロッヂ長兵衛)に到着~。

14時40分、15時の甲斐大和に向かう栄和交通のバスがスタンバっていました。無事に15時のバスに乗ることができました。

途中、やまと天目山温泉で温泉に入ったハイカーが立ち乗りで乗車し、さながら朝の通勤時のバスのような状態となりました。さすがに連休ですね~(^-^;。何はともあれ、無事に甲斐大和駅に到着することができました。

近くのコンビニでビールを調達しました。風呂には入っていませんが、一汗かいた後の「だれやめ」はかかせません。かぁ~、うまい!今日も無事で「おやっとさぁ」でした。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ サングラス 着替え 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ ツエルト
健康保険証 ホイッスル 医療品 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食
行動食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器

みんなのコメント

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  • ぼっけもんさん、こんにちは。

    これまた味わい深い道を歩かれたのですね。迂回路ができると、道がさびれてしまうのは世の常なのでしょうが、この道はわずかな期間とは言っても、メインストリートだったわけですかね。自分は、並行している牛ノ寝通りを冬枯れの時期に歩いたことがあって、とても気に入りました。

    写真で紹介されていた案内板でちょっと気になったのですが、将門は平安時代の朝廷から派遣された藤原秀郷率いる討伐軍と戦ったのであって、幕府(鎌倉?)はまだ成立していない頃の武将ですよね。

    フルコンバという仮名書きされるとちょっと不思議な感じがする地名も、古飯場や古木場と漢字を当てるともっともらしく思えます。以前、ぼっけもんさんのレコで知ったハマイバも、破魔射場とした方が意味も明瞭ですよね。花などの名前もそうですが、カタカナにしてしまうと失われてしまう意味や語感があるように思います。丹沢のユーシンという地名の響きも、不思議な心地がしますが、湧津じゃあないか、なんて考えたりします。

    取り止めがなくてすみません。

    ノーメダワは、なんでしょうかね?ふと思いついたのは野梅垰なんですが、どうでしょう?

  • ぼっけもんさん、こんにちは!

    小菅道からの大菩薩越え、お疲れ様でした。
    白糸の滝や苔の緑など見る限りでは如何にも涼しげですが、やはり暑かったのでしょうね~!

    白糸の滝、雄滝と合わせて、いつか歩いてみたいと思っていましたが、当然、小菅の湯を目指して下りで歩く発想しかありませんでしたので、王道で登りを歩かれたことに敬服するばかりです!(笑)

    それ以前に気になったのが猿橋駅の到着時間です。三鷹から始発に乗っても無理だと思うのですが、、、どんな裏技を使われたのか、興味津々です!!

    さて、大菩薩周辺は大分埋まってきましたね。 恐らく次は日川尾根でしょうか?。
    ぼっけもんさんよりも先に歩かないよう、暫く留意します~(笑)

  • すてぱんさん、こんにちは。

    いつも、コメントありがとうございます。

     改めてすてぱんさんのレコを拝見。雪景色の大菩薩、冬枯れの牛ノ寝通りもいいですね~。これだけ大菩薩エリアに出かけていながら、実は冬場山行の経験がありません。残りルートは冬場の時期しかありませんね。

     さて、案内板にある幕府への鋭い突っ込み。私の歴史認識もすてぱんさんと同じです。また、署名の「雄飛」も気になっていて、何故こうした記述になっているのか、調べてみようと思っているところでした。分かりましたら、ご報告させてもらいたいと思います。

     そしてフルコンパ。この地域ではコンバ(木場:木の処理場)が転じて「休憩所」として使われていた(方言?)ようで、フルコンパは「古い休憩所」という意味ではないかという説もあるそうです。確かに、フルコンパの近くには「ニワタシバ」もあり、まちょっと一息入れるにはいい場所のような気がします。私も休んでしまいましたし、この説に賛成です(笑)。
     
     カタカナにしてしまうと失われてしまう意味や語感があるとは、私も全く同感です。ノーメダワ、野梅垰、想像が膨らみますね。フルコンパがこの地域の方言のようなので、ノーメダワも方言に関係するのでないかと考えています。「のめっこいダワ」が変化したとか、全くの思いつきですが。ちょっと無理があるかなかぁ(笑)。

        ぼっけもん拝

  • ガバオさん、こんにちは。

    いつも、コメントありがとうございます。

     白糸の滝は涼しかったのですが、ここ以外は暑かったです~(笑)!

     王道とはtoo muchなお言葉(汗)。とにかく連休なので甲斐大和駅が鬼ゴミするの避けたい&暑いので早くスタートしたいという、どちらかというと俗人的な思いからです。結果としてこのルートになったというだけで、王道とはとてもとても(汗)。

     猿橋駅の到着時間について。実は、三鷹の始発に乗ると5時46分に猿橋駅につくことができるんですよ。しかしながらこれを逃すとアウト、また、高尾での中央線から中央本線への乗り換えが1分しかなく、際どい乗り継ぎになっています。ご期待の裏技がなく、申し訳ありません(笑)。
     
     すっかり、私の行動パターンを見破られているようです。色々、お気遣いいただき誠にありがとうございます。すてぱんさんへのレスにありますように、冬場に予定していますので、ご配慮くださぁ~い(笑)。

        ぼっけもん拝

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