行程・コース
天候
初日:晴れ、2日目:晴れ、3日目:晴れ、
利用した登山口
登山口へのアクセス
バス
その他:
往路)高速バス:バスタ新宿→信濃大町、路線バス:信濃大町→扇沢、
復路)路線バス:扇沢→大町温泉郷→扇沢、高速バス:信濃大町→バスタ新宿
この登山記録の行程
【1日目】
扇沢(12:00)・・・柏原新道登山口(12:10)・・・種池山荘(16:10)
【2日目】
種池山荘(05:05)・・・爺ヶ岳南峰(05:58)[休憩 15分]・・・赤岩尾根分岐(冷乗越)(07:30)[休憩 15分]・・・冷池山荘(08:00)[休憩 45分]・・・布引岳(09:39)[休憩 5分]・・・南峰(10:24)[休憩 30分]・・・布引岳(11:49)・・・冷池山荘(13:00)
【3日目】
冷池山荘(06:20)・・・赤岩尾根分岐(冷乗越)(06:42)[休憩 3分]・・・爺ヶ岳南峰(08:00)・・・種池山荘(08:45)[休憩 5分]・・・柏原新道登山口(10:54)・・・扇沢(11:09)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
連日猛暑が続く中、テントを背負って柏原新道を登りました。扇沢までは信濃大町から路線バスを利用。出発は12時ころで、まずは15分ほど照り返しの厳しい舗装道路を柏原新道登山口へと歩きます。柏原新道は、ざっくり前段後段の急登と中盤のなだらかな登りに分かれます。ケルン周辺とアザミ沢の雪渓付近で多少道の狭いところがありますが、全体を通して危険個所は少なく歩きやすい道だと思います。が、この時は山の上まで異例の猛暑で熱中症になりかけました。とにかく暑くて、標高が上がるにつれて日蔭が少なくなり疲労が蓄積しました。こまめにアクエリアスを飲みながら歩きましたが、時間帯が良くなかった。猛暑の中の登山は歩く時間帯も要注意です。
種池山荘のテント場は平日ということもあって7張程度。テン場の周囲が樹木に囲われているため展望はありませんが、平坦な立地です。小屋までは5分程度で、かろうじてサンダルでも行き来できると思いますが、夜間は登山靴のほうが無難です。テン場に屋外のテーブルはないので、テント内で食事を採りました。水は有料で朝4時頃から購入できます。
二日目は爺ヶ岳へ向けて朝5時出発。学校登山の一行とすれ違いました。ご来光を見て降りてくるところでした。みな元気でしたね。先生もご苦労様です。
種池山荘を出てすぐにチングルマの群生地を通ります。白い可憐な花がたくさん咲いていました。綿毛になるのはもう少し先です。しばらく登って爺ヶ岳南峰が近づくと、西のほうに剱岳、立山が見えるようになります。南のほうには小さく槍穂高も見えてきます。朝日に染まる山並みが素晴らしい光景でした。
爺ヶ岳南峰から中峰へ向かう鞍部にコマクサの群生地があります。綺麗に咲いていて、ちょうど立山剱岳を背景にコマクサの写真を撮ることができます。写真好きの方には絶好のポジションでしょう。
冷池山荘のテント場は山荘から鹿島槍方面へ10分ほど更に登ったところにあります。しかも途中に急な登り下りもあり、ちょっとしたことで往復する気にはなれません。テント場の受付や水の補給、トイレ等を済ませてからテン場へ向かいました。休前日のこの日は10張程度。冷池のテント場は広いとはいえ傾斜地交じりで、平坦な場所となると意外に少ないです。礫も多く、早めの場所確保が望ましいです。扇沢から初日に冷池まで登る人はどうしても午後の到着になるので、私のように種池で一泊すれば、しかも平日であればなおさら、余裕で最適地を確保できるでしょう。
冷池テント場の良いところは展望が良いこと。特に立山剱がばっちり目の前に広がって見えるので、朝日に染まる立山剱、夕日の沈む立山連峰を一望にできます。難点は日蔭が無いこと。快晴、猛暑続きのこの日は、日中とてもテント内に居ることはできません。鹿島槍を往復して昼過ぎにテント場へ戻って来ましたが、午後は冷池山荘で食事したりビール飲んだりして過ごしました。16時頃にテント場に戻りましたが、まだまだ日差しが強くて居場所がありません。這松帯のきわにできた小さな木陰を見つけて何とか身をかがめて日差しが弱まるのを待ちました。この時に足や手など10カ所以上をブユに食われました。稜線上のテント場はこういう時につらいですよね。
鹿島槍ヶ岳へは冷池のテント場からは布引岳を経由して約2時間程度。9時にテント場を出ましたがすでに日差しは強烈で、ほとんど日蔭のない中を歩かねばなりません。熱中症対策、日焼け対策はしていましたが、鹿島槍南峰に着くころには前日の疲れもあってかボロボロでした。とても北峰を往復する体力はないと判断し、南峰のみでテント場へ戻りました。冷池から鹿島槍までの稜線歩きでヘルメットを被っている人には会いませんでした。しいて言えば、布引岳から鹿島槍南峰直下のがれ場で、自分より高い位置を歩く人の落石をケアして被る人は被るでしょう。
三日目は種池山荘経由で扇沢まで。この日も暑かったです。柏原新道を下るにつれて気温も上がり、登山口から扇沢のバス停までの15分が地獄でした。帰路途中、大町温泉郷薬師の湯に立ち寄り。ここは大広間が自由に使えて、食事もできてとても良いですね。また利用したいと思います。
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