行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
バス
その他:
長浜駅2番バス停から伊吹登山口行きバスが出ています。
長浜駅から伊吹登山口まで湖国バス・近江鉄道バスで720円
長浜駅07:45発、伊吹登山口08:30頃着
行きも帰りも本数が少ないので、事前確認が必要です。
この登山記録の行程
伊吹山登山道入口(08:35)・・・1合目(09:03)・・・2合目(09:24)・・・3合目(10:01)・・・4合目(10:13)・・・5合目(10:26)・・・避難小屋(10:45)・・・6合目(10:49)・・・7合目(11:06)・・・8合目(11:24)・・・植生防護柵ゲート(11:44)・・・伊吹山頂(11:52)・・・7合目(12:40)・・・避難小屋(12:54)・・・4合目(13:17)・・・伊吹山登山道入口(14:37)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
昨年(2017年)すい臓ガンの手術を受けて以来7回目の山登りも前回に続いて百名山へ。
前回同様、東京―京都間を移動する度に、新幹線の車窓から眺めていた伊吹山に登ることに。京都での10年間の学生生活の際、いつでも登れると思いつつ結局登った(かもしれないけど)記憶の無い伊吹山も今のリハビリには丁度良いかとも思いました。ただ、連日の猛暑。特にニュースで流れる京都の暑さから登山中の熱中症(昔風に日射病)が心配ではありますが。
登山口近くにはネットから予約できる適当な(安い)宿泊施設が無かったので、登山口へバスの便がある長浜駅そばのビジネスホテルで前泊と後泊を予約し、前日仕事を早めに切り上げ一旦帰宅。品川から米原まで新幹線で来て、北陸本線に乗り換え22時過ぎに長浜駅に着きホテルで宿泊。
登山当日7月24日も一日晴れの予報。猛暑を覚悟しましたが、午前中は多少雲があったせいか風が涼しく感じられました。長浜駅7時45分発のバスに乘り、伊吹登山口に8時28分に到着。同じ所から出る帰りのバスの時刻表をデジカメで撮影し三之宮神社の境内へ。トイレがありました。入山協力金(300円)を徴収する建物があって払うと使い易そうなルートマップをくれました。すぐ先に登山道入口があって登山開始です。
日射しを遮るものの無い中の登山を覚悟してましたが、1合目の旅館「伊吹高原荘」までは杉などの林の中を登り日射しが遮られ、吹く風も心地よかった。何人か下山して来る登山者とすれ違いました。夏は暑いのでご来光目当ての夜間登山でもしたのでしょうか。1合目から先は元スキー場のゲレンデ端の草地の中の道を登り、基本的に日陰は無いのですが、この日の午前中、頂上までは比較的曇りがちで涼しい風も吹き楽に登ることができました。草叢の中の道を行くので周りじゅうあちこちから色々な夏虫が騒々しく鳴声を響かせ、子供の頃の夏休みに戻ったようです。
2合目を過ぎてしばらく林の中を通過しますが、東京ではもちろん、これまでも聞いたことのないような蝉の鳴き声が力強く響いて思わず足を止めて聞き入りました。
3合目付近にはまさに「兵どもの夢の後」という感じでゴンドラ駅とホテルの建物が残っていました。
4号目にはモノリスのようなコンクリートの立方体があり、そこから徐々に傾斜がきつくなって行きます。登山道は1合目毎に標識があって(9号目だけは分からなかった)登る励みになります。5合目にはCoca-Colaの自動販売機があり、動いてはいるようでしたが、少なくともこの日はすべて売り切れでした。期待はしない方が良いかも。
その後、避難小屋の前を過ぎ、傾斜が徐々にきつくなるので、逆に下向きの景色はどんどん良くなっていきます。自分が歩いて来た道を一望に確認できるのは嬉しいものです。
8合目を過ぎると頂上に繋がる展望台の人の姿も確認できるようになり、もう少しだと元気も出ます。
急な斜面を登り切り、植生保護用の柵を通過するとすぐに頂上付近の賑わいとなりました。山頂の日本武尊の像の横に立つ伊吹山頂1,377mの標識と共の証拠写真を居合わせた人に撮って貰い、その後、近くの草の上に座ってコンビニおにぎりの昼食を頂きました(登りながらほぼ1時間おきにミニあんぱんを食べつつ登ったので、昼食と言っても毎食後のお薬を飲むためだけの「昼食」です)。頂上のお花畑をカメラにおさめると、頂上の屋台でソフトクリームを食べることもなく来た道を下ることに。帰りのバスの本数が少なく、15時36分発のバスを逃すと少なくとも長浜駅直通は18時まで無さそうだったので、不測の事態に備え余裕をもっての下山です。膵臓がんの手術以降、それなりに登れるようになったとは言え、やはり筋肉に余裕は無く、疲れて来ると不用意に力を入れたとたんに足がつってしまいます。常備している芍薬甘草湯を飲んでなんとか歩けるようにはなるものの、その後はどうしてもごまかしごまかしての歩きとなってしまいます。
午後になってからの下りは午前中の登りとはうって変わって、雲も無くなり直射日光が容赦なく降り注いでいました。擦れ違う登って来る人達は、例外なく暑さにうんざりという感じで疲れ果てているようでした。私自身下りということでしばらくは余裕でしたが、さすがに4合目のモノリス辺りまでには照り付ける日差しにすっかりうんざり状態。3合目にある屋根付きの休憩所を目指して黙々と歩を進めます。日射しの中では止まって休む気もしないので、休憩所の屋根の下にたどり着くとしばらく留まって休むことに。エネルギーを補給し、もちろん水分も多めに補給しました。今回は登るに際し熱中症だけは怖かったので、ペットボトル6本、約3リットルを担いで登りました。結局登山中は4本、2リットルを飲み干し、下山すると自動販売機の冷たいジュースを1本買い一気飲みしました。昔の太っていた時なら6本でも足りたかどうか。20キロ痩せると必要な水分もかなり減るようです。
すっかり空は晴れ渡り、草叢の上に広がる雲一つ無い青空は完全に「夏休み」の空でした。2合目から1号目の斜面で足がつりそうになりましたが、かろうじて芍薬甘草湯のお世話になるほどでは無く、炎天下立ち止まる羽目にはならずに済みました。1合目から下は木陰の中の下りなので比較にならないくらい楽です。その上、帰りのバスの時間までかなりあるので、必要以上にゆっくり歩きました。それでもバスの発車予定の1時間近く前には三之宮神社に下りていました。
トイレの水道で顔を洗い、冷たいジュースを飲み、トイレの屋根の下で休みました。風が通る構造だったので比較的涼しくバスを待つことが出来ました。待っている間に長浜の鮒寿司で有名な店に電話をして、6時半から予約しました。
涼しいバスで長浜駅に戻り、ホテルに帰るとシャワーを浴びて着替え、更に大量の水分を補給して休んだあと、涼しくなりかけの日陰を歩いて店に向かいました。
店ではカウンターに座り、伊吹山登山と並んで今回の旅の目的であった(初めての)鮒寿司を美味しい日本酒と共に味わいました。その後、若い大将のお勧めに従いビワマスのおさしみ、近江牛のタタキ、湯葉の乗った冷奴、そして最後に小鮎の塩焼きを頂きました。全て絶品でした。生きてて良かった!
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