前日：マイカー+バスで蓮華温泉へ。お盆期間中であったが、夕食時に見た限りでは宿泊者は30名弱。そのうち登山者が８割程度。同室の方々も、ほとんどが朝日岳か白馬岳方面に向かう様。ここから栂海新道を目指す人はいなかった。夕立があったが30分程度で上がる。19時頃就寝。

初日：天気は良好。朝は歩きやすかったが、花園三角点を過ぎた辺りから暑さが厳しくなってきた。五輪尾根の林の中は暑さが気にならなかったが、日差し強く、歩くペースが落ちる。水場では、後の行程考え、水の補給必須。吹上のコル（千代ノ吹上）では、コースタイムとほぼ同じ時間で到着。本来ならもう少し早い時間と想定していたので、やはりペースが落ちている。日差しが強いが、風が心地よい。いよいよ栂海新道に。ここからは下りメインかと思うと気が楽になる。（実際はアップダウンの連続で大変な行程と思ってもいなかった）
照葉ノ池辺りから出発点の蓮華温泉ロッジがはるか彼方に見えた。少し行くと、能登半島と富山湾が見える。何ともすごい所だ！
ここから黒岩山まではお花畑と池塘が所々にあり、のんびりと歩きやすかった。黒岩山を過ぎると、尾根づたいのコースとなるが、アップダウンが多くきつい道のり。この辺り、360度見渡す限り山ばかり。自分1人だけと思えるくらい誰もいない。犬ヶ岳まではやせ尾根に注意しながら歩く。「北俣の水場」で最後の給水。水は細い。犬ヶ岳手前で雨に合う。土砂降りだが20分程度で通り過ぎる。予定より早く栂海山荘に到着。先客2名（小屋泊1名、テン泊1名）2名とも朝日小屋から。蓮華温泉からと話すと驚かれる。夕方から雨が降り出す。日没と共に就寝。夜はかなり強く降る。耳栓をしていても雨の音がうるさくなかなか寝付けない。
小屋には銀マットと毛布があった。篤志金2000円　コース整備と小屋維持に必要とあれば。「ご苦労様です。」

2日目：朝は曇り。午前中には雨の予報だが、眺望は望めるので当分は雨の心配はなさそう。この間にできるだけ距離を稼ぎたい。
白鳥山までいくつかの山を越えていく。急登多くきつい。白鳥山を過ぎるとちらちらと日本海が見えてくるところあり気力がでる。しかし、当たり前だが急な下りが多く膝が痛くなる。
坂田峠を過ぎると里山の感じが出てくる。二本松峠の手前の道路を横切るところでついに雨に降られる。はじめのうちは「雨またよろし」と思っていたが、そのうちに土砂降りに。登山道は川になり、全身ずぶぬれ状態。約1時間豪雨の中を歩く。後で分かったが、電車も止まるほどの大雨だった様だ。
親不知観光ホテル前のR8号の「栂海新道登山口」に漸く着き、そのまま海へ。最後に一緒に下山した女性登山者と共に写真を撮り合い、握手で締めた。
親不知観光ホテルで入浴後、親不知駅へ。糸魚川駅からはJR大糸線で平岩駅へ向かう予定だったが、大雨の影響でバス代替となっていた。やはりそれほどの雨だったのだ。

実質1泊2日で歩き通したが、やはり距離が長いだけにきつかった。