行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
尾白川渓谷の無料駐車場。カーナビは「竹宇駒ケ岳神社」とすると分かりやすい。駐車場は砂利、アスファルトの2種類があり、相当の台数が収容可。しかし、渓谷のキャンプ場もあり登山者以外でも賑わうため、早めの到着が必要。綺麗なトイレも完備。お店もあり下山後の飲み物や軽食にも便利。
この登山記録の行程
尾白川渓谷駐車場(13:00)・・・矢立石登山口(13:43)・・・日向山山頂(14:54)・・・雁ヶ原(14:58)(休憩~15:15)・・・矢立石登山口・・・尾白川渓谷駐車場(16:30)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
(「憧れの黒戸尾根_テントを担いで甲斐駒ヶ岳(二日目)」から続く)
https://www.yamakei-online.com/cl_record/my_detail.php?id=137149
黒戸尾根は鎖場や梯子の連続でアスレチック感満載で歩いていても楽しいが、刃渡り以降は、ただただ長くてさすがにダレた。長い降りはどうも苦手だ。
予定通り12時に尾白川渓谷駐車場に到着。目標通り七丈小屋から4時間切り達成だ。下山してすぐに、駐車場脇にあるお店「おじろ」に飛び込む、駐車場に着いたら真っ先にソフトクリームを食べようと心に誓い降りてきたが、先にかき氷の看板が目についたので、瞬間的にそちらを注文。400円。まだ汗がひかず、ボタボタとかき氷の上に汗が落ちるが、気にせずガッツクように食べる。あまりの美味しさに2杯目を注文しそうになった。夏はかき氷に限る。お店のおばちゃんに、近くの日帰り温泉の割引券をもらう。今なら空いているよと言われた。
車に戻り、トイレで顔を洗ってさっぱり。早速、温泉に向かおうかとも思ったが、黒戸尾根の刃渡りから見下ろした時に見えた白い頂が頭の中に残っている。それはすなわち以前から行きたかった日向山の頂。おそらく日向山だけを目指して遠征することはまずないだろう。それを考えると、この機会を逃すのはもったいない。幸い時間はまだ13時。かき氷のおかげで体力も気力も回復した。。。ような気がする。
ということで、いったん、脱いだ登山靴にもう一度足を通し、ザックを75Lから30Lに切り替えて、再び山の方へと向かう。日向山へは、初日、尾白川渓谷駐車場に来る前に道を間違え矢立石登山口まで行ってしまったが、山のかなり上の方まで車で行くことができる。ただ、せっかく登るのであればそんなショートカットはしたくない。黒戸尾根と日向山への分岐まで戻り、今度は右に折れて日向山に迎う斜面を登っていく。
午後に入って、気温も上がりとにかく暑い。午前中のテント装備に対し身軽になったので、結構なスピードで斜面を登っていく。40分程で、矢立石登山口へ到着。少し休憩して、本格的に日向山の登山道へと入る。山の上の方にある登山口は、ファミリー向けに登山気分を味わうだけのコースですぐに山頂に着ける、きっとここもそんなパターンだと思っていたのが大きな間違い。いやーここからが実に長かった。多分、黒戸尾根の疲れもあって余計に長く感じたのだろう。また、アブとブヨが半端ない。歩いている最中でさえ気を抜くと刺さる。休憩しようと止まったりすれば、それはもう向こうの思うつぼ。腕も足もボロボロに刺されてしまった。
幾度も山頂かと期待しながら、登りきると次のピークが向こうに見えてくる、を繰り返す。よく考えたら標高1,660mの山。そこそこ距離はあって然るべき。手前の山から奥の山を目指すようなコースとなっている。
少し下ったコルのことろに雨量計があった。ここまで来るともうゴールも近い。コルを登り返したところに分岐があって右へ進むと山頂(三角点)がある。
最初に三角点に挨拶をして、その分岐から左側へと進む。
日向山に来たかった理由。それは、刃渡りから見下ろした白い日向山の頂。正確には山頂の西側にある雁ヶ原と呼ばれるザレ場で、そこには花こう岩が風化してできた天空のビーチと呼ばれる不思議な場所が存在する。
登山道が森を突き抜け、突然終わる。そこには、一瞬、目を疑うような光景が広がっていた。青い空に、真っ白な砂浜。確かについさっきまで汗だくになって山を歩き回っていたはずなのに。。。目の前に信じられない程の美しい白い砂浜がある。そのギャップにただただ驚く。以前、インターネットでビーチサンダルと浮き輪を持ってきて記念刷していた登山者を見たことがあるが、写真だけ見ると完全に騙される完ぺきなビーチ。この違和感を体験するだけでも、ここまで登ってくる価値はある。しかも、実際に来ると、完ぺきなビーチなのに、目の前にあるのは透明な青い海ではなく、大きくそびえる山という違和感がまた面白い。思わず「なんじゃこりゃー」と言葉が自然に口から出てきてしまう。
砂浜にあった流木(のような雰囲気の木)に腰を掛け、午前中頑張って降りてきな黒戸の長い尾根を眺める。上からここを見下ろした刃渡りはどの辺だろうか。見下ろしていた風景に、今は自分がいて逆に見上げているなんて。我ながらよく歩いたものだ。
登って来た時間が遅かったのが逆に良かったのか、白いビーチを独り占めして、しばしぼーっと摩訶不思議な絶景を楽しむ。
いつまでも、ゆっくりしていたかったが、夕方まであまり時間もないので、折り返すことにした。今度こそ、下山したらソフトクリームを食べようか。
(「神話の恵那山_神坂峠コースをゆく」へ続く)
https://www.yamakei-online.com/cl_record/my_detail.php?id=137152
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