行程・コース
天候
初日:晴れのち霧・雨、曇り、2日目:晴れ(早朝の天気。早朝に下山したため、以降不明)
登山口へのアクセス
その他
その他:
・マイカーを芦安駐車場に駐車(マイカー規制のため)
・芦安駐車場→広河原 乗合タクシー
・広河原→北沢峠 南アルプ市営バス
この登山記録の行程
芦安駐車場(04:10着、05:00発)…広河原(05:50着、06:45発)…北沢峠(07:05)…長衛小屋(07:20着、08:30発)…仙水峠(10:00)…駒津峰(12:00)…仙水峠(13:30)…長衛小屋(15:30)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
山の団十郎と呼ばれたり、南アルプスの貴公子と称されたり。
中央道を通るたび、車窓からみえる、摩利支天岳を従者にした甲斐駒ケ岳の圧倒的な威容に、「憧れ」に似た気持ちをもっていた。
かもしかの従者(?)として山登りをしてきた子どもたちも大きくなってきた。いつまでいっしょに山に行けるかわからない。特に、上の子とは、ひょっとすると今年が最後かもしれない。なんて気持ちになると、必然、今年の夏の行く先は、「憧れ」の甲斐駒ケ岳に。
はてさて・・・
2018年8月13日(月)、未明から車を走らせ、山梨県南アルプス市へ向かった。朝4時10分、芦安に到着。比較的利便性が高く、舗装された第3駐車場に滑り込んだ。満車まで残り2台。セーフ。
支度を整え、一家で、ザックを担いで第2駐車場に行くと、すぐに、乗合タクシーに案内され、乗車。5時ちょうどに出発し、広河原で、市営バスに乗り換え、7時過ぎに北沢峠に到着。
途中、(夜叉神峠で)鳳凰山、(広河原で)北岳、間ノ岳、農鳥岳、(北沢峠で)甲斐駒ケ岳、仙丈岳と有名な山々の名前を聞くたびに、夫婦できょろきょろ。
北沢峠から原生林をぬけ、長衛小屋に行き、幕営地でテント設営。我が家の建設が終わった8時30分、いざ、甲斐駒ケ岳に向け、出発!天気は晴れ。仙丈岳頂上に雲がかかり、ちょっと不安であったが。
南アルプスらしい原生林に心を癒され、仙水小屋で、おいしい水をいただき、岩場を歩き、仙水峠へ。従者・摩利支天岳の姿がみえ、その奥に本尊・甲斐駒ケ岳の頂が。さすが団十郎だか貴公子だかなんだかしらんが、色白で、かっこいい。上空に雲があるのが気にかかったが。
いよいよ、駒津峰の急斜にとりかかった。ひたすら、急斜を登って行ったが、時折、冷たい風が吹いてきた。上空の雲といい、冷たい風といい、これはひょっとすると・・・。ゴロゴロゴロゴロ。遠くで雷鳴が。
ああ、やっぱり。かすかに頬が濡れた気がした。みれば、団十郎は霧の中。まだ、本格的に降ってはいないが、もはや時間の問題なので、一家で、レインウエアを着用した。
考えた。思いめぐらせた。これで、上の子との山旅はおしまいかもしれない。いっしょに、憧れの山の頂上を踏みたかった。でも、危険は冒せない。
決断した。「駒津峰で、引き返そう。」
残念。無念。駒津峰で記念撮影して、引き返した。2,750m。いいじゃないか。立派、立派。下山途中で予想どおり降ってきた。黙々と歩いて、テントに戻った。
夜、雲が消え、霧がはれた。妻を起こして、ふたりでテントからでた。原生林のにおいと星の瞬きに、救われた気がした。
また、挑戦しよう。子どもたちは、すやすや寝ていた。
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