行程・コース
この登山記録の行程
大清水(04:00)・・・三平橋(05:30)・・・三平峠(尾瀬峠)(07:00)・・・三平下(07:20)[休憩 40分]・・・皿伏山分岐・・・沼尻平(09:55)[休憩 20分]・・・白砂峠・・・燧ヶ岳分岐・・・見晴(下田代十字路)(11:25)・・・竜宮十字路(12:00)[休憩 10分]・・・牛首分岐(尾瀬ヶ原三又)・・・牛首・・・山ノ鼻(13:25)[休憩 15分]・・・鳩待峠(14:35)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
コース定数:32
8月16日3:35、予定通りバスは早朝の大清水(標高1190m)に到着した。まだ日は出ておらず真っ暗だが、身支度を整え、朝食を取る。日の出は5時頃であるが、4時過ぎに東の空が白み始めた時点で出発することにした。大清水から一ノ瀬までは舗装はされていないものの車道として整備されており、やや暗くても特別危険な道路ではない。懐中電灯の光で足元を照らしながら進むが、洗掘もほとんど無く、歩きやすい道だ。砂利が敷き詰めてある幅は1車線分だが、路盤自体は2車線分ある。05:30一ノ瀬(標高1420m)着。休憩所は開いていない。周囲は大分明るくなってきたが、山に囲まれているためまだ太陽の姿は見えない。ここでしばし休憩。ここから本格的な登山道に入るため、地図で道を確認しておく。
一ノ瀬の休憩所を過ぎるとまもなく立派なコンクリート橋をわたる。2車線分の幅があるが、車は現在一ノ瀬までしか乗り入れできない。橋を渡って車道は右に折れ、沢の対岸を南下していくが、この道路は廃道となっており、草生した状態になっている。登山道は橋を渡ったところで左に分岐している。廃道にも多少興味はあるが、今日は時間が無いので、素直に登山道を進む。沢に沿って上る区間も多く、今思えば沢の風景としてはこのあたりが今回の行程で一番美しかった。
この日歩いた範囲はほとんどの区間で木道が整備されていたが、一ノ瀬から三平峠に続く尾根に登るまでの区間は、木道が破損している箇所が多く、何箇所か木道から下りて通行した箇所もあった。岩清水の先で先ほどの廃道が再び合流するが、湧き水でぬかるみになっており、合流状況を確認する気も起きず。
尾根まで登ると上り勾配も緩やかで、快適な木道歩きとなる。07:00三平峠(標高1760m)到着。三平峠から北に下り始めるとすぐに尾瀬沼と燧ケ岳がチラチラと見えるようになる。07:20尾瀬沼ほとりの三平下(標高1660m)に到着。ここで大休止。食事を取るとともに尾瀬沼を眺めながらぼんやりと過ごす。気温も20℃強でこの上なく快適。本当に来て良かった。
十分に休んだ後08:00に沼尻に向けて出発する。三平下から沼尻にかけての木道は破損箇所が多いとの警告があった。確かにその通りで、木道が破損している箇所や、地盤ごと流されて迂回路が設定されている箇所もあった。しかしこの区間は本当に景色が美しく、道が湖岸に出るたびに足を止めて写真を撮っていた。尾瀬沼と燧ケ岳。尾瀬を象徴する風景のひとつだろう。尾瀬沼の南岸には片品川の支流のナメ沢に向かう導水トンネルの取水口があり、どこにあるのかを探したかったのだが、そんなことはすっかり忘れていた。
09:55に沼尻(標高1660m)に到着。ここに到着して地図を眺めると、やや時間がかかりすぎているのに気がつく。三平下から沼尻までのコースタイムは65分だが、風景を見たり写真を撮影したりするのに時間を取りすぎ2時間近くかかってしまった。沼尻~鳩待峠のコースタイムは4時間45分であり、まだ順調に行けば15:25のバスに乗れるが、のんびりと写真を撮っている時間はない。しかし非常用食料以外の食料を食べつくしてしまったため、沼尻で焼きおにぎりを調達する。あわせて水も補給。結局沼尻出発は10:15となってしまった。
すぐに上りに差し掛かるが間もなく白砂峠(標高1690m)を過ぎる。あとはほとんど下りで、尾瀬ヶ原まで快調に下りることが出来た。見晴(標高1400m)は尾瀬の地理的な中心に位置し、6軒の山小屋が建つ尾瀬観光の拠点だが、特に補給も必要ないので、通過して尾瀬ヶ原に入る。沼尻からのコースタイムは1時間40分だが、1時間10分で到着し、11:25に通過できた。
竜宮小屋には12:00到着。写真の取りすぎで若干コースタイムを超過している。ここで再び水を補給し、若干の休憩で12:10出発。この区間、道は平坦で、木道もよく整備されており、非常に歩きやすい区間だが、連れが疲れて小休止を取ることが多くなってきた。花が余り咲いていない時期なので、風景が単調なのも良くなかったのかもしれない。これに加えて、人が多くなってきて、必ずしも自分の思い通りに歩けなくなってきたのも痛い。結局山ノ鼻にはコースタイムを超過し13:25到着。山ノ鼻から鳩待峠までのコースタイムは1時間20分で、順調に行けば15:25のバスに乗ることは出来そうだが、この区間で200m近く上るため、今までの疲労が蓄積した体で、コースタイムで歩けるかが心配だ。何しろ三平峠以降、本格的な上りがなかった。最後の上りに備えて準備を整えた後、13:40出発。
最初はゆるい上り勾配の木道が続き、快調に歩ける。恐らく歩行速度は5km/hに達していたであろう。このあたりは人が多く、やや渋滞している箇所もあったが、これも一時的で、快調に距離を稼げた。やがて沢から離れると階段を登ることになるが、しばらくして鳩待峠まで1.1kmまでという表示を見つける。このとき時刻は14:10。ここでバスに間に合うことを確信し、ゆくっりと十分に休憩を取りながらのろのろと階段を登っていった。やがて前方の階段の先に青空が見えるようになってきた。
ついに鳩待峠(標高1590m)到着。時間は14:35。結果的にはバスまで十分余裕を持って到着できた。汗で汚れた体をタオルでぬぐい、着替える。本当に疲れたが、終わってみれば充実した山歩きだった。
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