行程・コース
天候
曇りのち晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
三好市山城町下川の国道32号・下川交差点を南の県道32号に折れる。
池田町大利大西の出合橋袂三叉路で小さな道標を見て、北の県道140号に折れる。
松尾川橋袂の三叉路で再び北に折れる。後は道路標識が黒沢湿原まで案内してくれたと思うが、地図は見ておくように。湿原の駐車場に駐車する。
この登山記録の行程
駐車場12:33・・・作業道入口12:36・・・峠12:41・・・黒沢山山頂で休止12:51~13:22・・・605m独立標高点峠13:57・・・黒沢大師14:14・・・たびの尻滝分岐道標14:25・・・たびの尻滝14:34・・・展望台15:02・・・湿原に下りてからサギソウ園までの区間で50分以上散策・・・17:00駐車場
※上記コースタイムは画像データを元に記載しているため、実際はもっと短い可能性あり。
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
[二百余種の植物群落を擁す湿原を抱く無名峰]
黒沢(くろぞう)湿原は標高550mにある、南北約2km、東西100~300mの、周囲を標高600m前後の山々に囲まれた盆地で「四国の尾瀬」、「サギソウの湿原」として名高いが、藩政時代前期から昭和半ば過ぎまで水田として利用されていた。水田が完全に放棄されたのは平成に入ってからである。尚、この湿原では2000年前には蕎麦の栽培、1500年前にも稲作が行われていた。
自生のサギソウ群落は乱獲によって昭和末頃ほぼ消滅したが、地元の林業研究グループが原種のサギソウをバイオ技術で培養して2,000株以上植栽し、湿原にサギソウ園を造り、往時の姿に近づきつつある。
他にもヒツジグサ(睡蓮科)を筆頭にトキソウ、エゾミソハギ、イシモチソウ(食虫植物)等、二百余種の植物が自生し、「黒沢湿原の植物群落」として県の天然記念物に指定されている。
湿原自体は有名で、特に夏場のサギソウの時期には多くの観光客が訪れるが、湿原を抱く黒沢山(614.3m)に登ろうとする岳人やハイカーは殆どいない。登山道沿いは松が多く、山頂からの展望はないが、観光客のいない山頂でくつろぎたいもの。
[コース]
駐車場から元来た道路を引き返し、西方に休憩舎が見える所の分岐の、一つ北の分岐を西に折れ、作業道を歩く。湿原沿いを行く道はやがて登山道となり、峠に達する。ここからは尾根道を辿るが、道はしっかりしており、藪化している箇所はない。
湿原からの高度差が小さいため、黒沢山山頂にはあっけなく到着する。展望はないが明るいので、ゆっくり休止したい。
山頂南のピークは西側を巻き、以後、尾根を605m独立標高点の峠まで進む。
そこからは東に派生する支尾根の北側斜面を東進し、湿原手前に建つ、黒沢大師堂へと下る。大師もこの地を訪れたことがあるようだが、御堂の中を覗くと、三界萬霊地蔵と並ぶ、岸部一徳似の大師の石像がある。
そこから湿原のメインロードまでは紫陽花が咲いている。メインロードの遊歩道に出たら、たびの尻滝の道標に従って南下する。遊歩道が湿原を横断する手前の三叉路も南に折れる。
湿原の水は南に流れて行くが、南端はすぼんだ小さな谷になっており、段差のある岩盤に二段のたびの尻滝が懸かっている。落差が何メートルもあるような滝ではないが、湿原とはまた違った光景で趣がある。
分岐まで戻ると、湿原の東沿いの遊歩道を北上する。
黒沢大師分岐の先の三叉路を右折し、610mピークにある展望台に向かう。
展望台からは湿原が一望できるが、南北に細長い湿原はまるでゴルフ場のよう。
展望台からは北に下りて行き、遊歩道に下り立つと少し南に引き返し、三叉路を西に折れ、お目当てのサギソウ園に向かう。
水滴のついた瑞々しいサギソウを写真に収めると、北上して行き、駐車場に戻る。
フォトギャラリー:16枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | 水筒・テルモス | 帽子 | グローブ | 地図 | コンパス |
ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ |
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