行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
折立(07:41)・・・三角点(08:48)[休憩 5分]・・・太郎平小屋(10:19)[休憩 15分]・・・北ノ俣岳(上ノ岳)(12:04)[休憩 10分]・・・中俣乗越(13:04)[休憩 15分]・・・黒部五郎岳(中ノ俣岳)(14:40)[休憩 10分]・・・黒部五郎小舎(16:05)
【2日目】
黒部五郎小舎(07:08)・・・巻道合流点(08:04)[休憩 5分]・・・三俣蓮華岳(08:33)・・・三俣山荘(09:13)[休憩 20分]・・・鷲羽岳(10:44)[休憩 10分]・・・ワリモ北分岐(11:38)[休憩 5分]・・・水晶小屋(12:14)[休憩 45分]・・・水晶岳(黒岳)(13:19)[休憩 15分]・・・水晶小屋(13:51)
【3日目】
水晶小屋(06:20)・・・ワリモ北分岐(06:43)・・・岩苔乗越(06:48)・・・徒渉点(07:08)[休憩 10分]・・・祖父岳分岐(08:08)・・・雲ノ平キャンプ場分岐(08:38)[休憩 20分]・・・雲ノ平(09:12)[休憩 110分]・・・高天原峠(12:03)・・・高天原山荘(12:38)[休憩 5分]・・・高天原温泉(12:50)[休憩 55分]・・・高天原山荘(13:55)・・・高天原峠(14:29)[休憩 5分]・・・雲ノ平(15:42)
【4日目】
雲ノ平(07:40)・・・薬師沢小屋(09:13)[休憩 15分]・・・太郎平小屋(11:09)[休憩 10分]・・・三角点(12:26)[休憩 5分]・・・折立(13:10)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
秋雨前線が停滞し8/31天気は雨の予報。
しかし、翌日は天気がやや回復するようだし、初日はゆっくりあるいても黒部五郎小屋まではつけるだろうと見込んで出発しました。黒部五郎までは一度行ったことがあるし、太郎平などは何度行ったかわかりません。危険個所もないし、夏休みはこの4日だけだし!と強行を決定します。
これが甘かった・・・。
【初日(8/31)】
太郎平までは小雨程度で問題ありませんでしたが、ここから徐々に雨脚が強まります。北ノ俣岳までの登山道は全域にわたり小さな沢となり常に浸水した状態でした。ライチョウはこの雨を喜んでいるのか何匹も登山道に飛び出してきていましたが人間はたまったもんじゃありません。
それでも、北ノ俣まではまずまず順調。しかし、この後稜線にでると風がどんどん強まり、歩行してもかなりあおられ、恐怖を感じるレベルです。幸いコースは安定した登山道で危険個所はないですが悪天候の北アルプスの怖さを実感します。暴風雨で体力を奪われかなり消耗しつつ、やっとのことで黒部五郎の肩につきます。展望はまったくなく暴風雨にみまわれ、体力の消耗具合からも一刻も早い小屋着が必要と判断し山頂はパス。人も全くおらず。岩陰で一服し黒部五郎のカールを下ります。
本当の恐怖はここからでした。カールの下りで道迷いなどをしてしまうと致命的になりそうなのでマークを確認して確実に降りていきます。しかし、雷岩を丁度通過した時、雷鳴が轟きはじめます。実際に間近で聞く落雷は非常に恐ろしい!!この時点でカールの登山道は全て沢になりところどころ茶色い水が滝のようにあふれています。さらに、15時をすぎどんどん暗くなっていく・・。下手すれば死ぬな、と思いつつ、無我夢中で、沢と化した登山道を降ります。16時、小屋が見えた時の安心感は忘れられません。濡れた衣類を着替え夕食を食べようやく生きた心地がしました。。この日は夜中ずっと、暴風雨。興奮していたのかなかなか寝付けませんでした。
【2日目(9/1)】
この日も早朝から豪雨。富山では1時間で21ミリ降り警報がでていたようです。7時から雨脚がやや弱まったのでまず三俣蓮華まで出ることにしました。途中すれ違う登山者と情報を交換しつつ進みます。幸い三俣蓮華につくとガスが一瞬きれ、鷲羽岳が姿を現します。通行が可能であることを確認し、鷲羽ー水晶へと向かいます。鷲羽も中腹から視界ほとんどなし。展望のない登頂を果たし、ワリモ岳を通過。前日のフラッシュバックのような強風のなか水晶小屋に到着します。一服し、雨があがったので、水晶岳山頂へ向かいます。展望はないものの、登頂はやはりうれしい。この日は水晶小屋で一泊。夕食はカレー。カレーはいくらでも入ります。悪天候の水晶の殺伐とした風景にはなんとなく死の香りがします。好天なら問題ないのでしょうが、登山にはまた違った難しさがあります。
【3日目(9/2)】
天気は曇り。やや視界は開けたものの展望は望めず。時間に余裕もあったので黒部源流を目指して降りていきます。黒部の最初の一滴を眺めたあと雲ノ平へ向かいます。祖父岳との合流点あたりで初めて水晶が全景を現します。雲ノ平は美しい。このまま薬師沢を下ることも考えましたが翌日の予報が晴れなので雲ノ平でゆっくりすることに。時間も余ったので、雲ノ平で一緒になったパーティーに混じるような形で高天ヶ原温泉へ向かうことにしました。急な下りに帰りが心配になりつつ高天ヶ原温泉へ。数日ぶりの風呂、最高でした。地熱のためかガマや蛇が多いそうで実際何匹もみました。帰りもひーひーいいつつ雲ノ平へ帰着。夕食は石狩鍋。今回山行の最後の夜、かみしめながら眠りにつきます。
【4日目(9/3)】
早朝は曇り。相変わらず晴れません。前日高天ヶ原へ一緒に行ったパーティーを見送ったあと下山開始。さらば雲ノ平。良く滑る岩、木道で何度かスリップしつつ薬師沢小屋に到着。このころから晴れ間がのぞき始めます。カッパがでるというカベッケヶ原を越えいくつか沢を越え太郎平へ。水晶、雲ノ平がキレイにみえていました。さらば黒部源流。
太郎平からは富山平野、日本海、能登半島を一望。折立まで無事下山。
大冒険を終えました。
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