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無雪期登山
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源太ケ岳・三ツ石山(松川温泉)2018 源太ケ岳・三ツ石山(東北)
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ブナ太郎 さん

この登山記録の行程

源太ヶ岳登山口(06:12)・・・分岐(07:51)[休憩 9分]・・・源太ヶ岳(08:20)[休憩 25分]・・・大深岳(09:01)[休憩 3分]・・・小畚山(09:48)・・・三ツ石山(10:40)[休憩 15分]・・・三ツ石山荘(11:13)[休憩 35分]・・・分岐(12:18)[休憩 10分]・・・源太ヶ岳登山口(13:05)

総距離 約14.1km 累積標高差 上り:約1,043m
下り:約1,043m
コースタイム 標準:5時間35分
自己:5時間16分
コースタイム倍率 0.94
 今年の紅葉登山の第一弾は、裏岩手に決めていた。源太ケ岳から三ツ石山への周回コースは、東北でも紅葉が早く始まることで有名だ。9月の三連休の最後の日、9月17日に岩手に向かった。

 前線の影響で、明け方までずっと雨が降っている。東北自動車道も雨で速度規制が敷かれている。岩手県に入っても雨は止まない。花巻、盛岡と過ぎ、松尾八幡平インターから一般道に出ると、ようやく雨は上がった。近くに見える岩手山は、山頂部に雲が残るものの、裾野はすっきりと見えている。
 松川温泉には5時15分過ぎに到着した。サンドウィッチの朝食を取り、登山の支度をしていると、隣に八戸ナンバーの車が止まった。この駐車場は7,8台が駐車可だが、ほかにもあちこちに駐車場があって、車を止めるのには不自由しない。温泉地だけあって、あちこちから湯けむりがあがっている。

 6時12分に登山道に入る。少し行くと変電所が見え、その脇を抜けて森に入る。やや古くなった木道が敷いてある。木道と並行して水を引き込むパイプも敷いてある。お湯を引いているのかと思ったが、触ってみると冷たい。
 森はブナとミズナラ、トチの混交林で、落ち着いたいい場所だ。道はほぼ平坦といってもよく、森の中を散歩しているような感覚である。時々、耳慣れない音が聞こえてきて、なにかなと耳を澄ませると、どうやら水を引くパイプから漏れてくる音のようだ。

 高低差のあまりない森の中を進み、6時54分に丸森川を渡る。先行する登山者を被写体にして、なかなかよい写真が撮れた。木道はやがて終わって、傾斜が強い登山道となり、目の前が開けると、右手に樹林帯を見下ろす。その先には盆地の緑が広がる。振り返ると山頂部に雲がかかった岩手山が見えた。
 ここから少し行くと水場である。冷たくておいしい水だ。ここで3分ほど休憩して、岩のごろごろした沢筋を登っていく。周囲にはダケカンバが多くなる。左手に源太ケ岳への稜線を見ていたが、いつの間にかガスが出てきて視界が極端に悪くなった。

 山腹を巻く登山道に出ても、天候は悪化したままである。源太ヶ岳の頂上がどのあたりか確認できないまま、霧雨の降る道をジグザグに登っていくと、7時51分に分岐点に着く。ここから右に行くと大深荘、左は源太ヶ岳山頂である。
 左に進み、急な道を辛抱強く登って、8時20分に山頂に着く。眺望がすばらしいと聞いたが、あたりは真っ白である。天気は回復しそうにない。山頂から進んで左手が切れ落ちた道を歩く。あたりはハイマツで、ところどころにミネカエデやミネザクラの紅葉が交る。晴れていれば見事な紅葉が広がっているのだろう。
 緩やかなアップダウンのある道は歩きやすい。途中で単独の男性とすれ違い、大深荘への分岐点を過ぎて三ツ石山への縦走路に入る。ここが裏岩手縦走路である。ハイマツ、ミネカエデ、ミネザクラの低木帯は見晴らしが期待できるのだが、雨が強くなってきたため、雨具を着た。ここからは、もうほとんど眺望のない道を黙々と歩くことになった。

 9時1分に大深山を過ぎると、登山道はアップダウンが出て来る。木道やえぐれた道を歩き、小さな池塘を見る。周囲の紅葉も鮮やかである。ただ、残念なことにすべてはガスに巻かれている。
 突然、大きな岩が見え、その岩を巻くように登ると、山頂らしき場所に出る。ここが三ツ石山かと思ったら、その通過点らしい。ここからは広い稜線を横切っていく。この辺りの色づきも見事である。
 池塘を過ぎ、アオモリトドマツの樹林帯を越えると、目の前にまた岩が見えてきた。山頂部に人が見える。岩を回り、山頂部への道を見つけてひと登りすると、そこが三ツ石山山頂だった。時計を見ると、10時8分である。ペースが早いのか、遅いのか、まったく分からない。雨の中を黙々と歩くのは、つまらないものだ。

 三ツ石山山頂には数人の登山者がいて、山頂板が飛ばないように、ケルンの石を乗せている最中だった。ここからの眺めがすばらしいというが、まったく展望がない。
 三ツ石山からは、粘土質の道を下って三ツ石山荘に向かう。足場が悪く、慎重に下った。道端にはリンドウがたくさんの蕾を付けている。中に、白いリンドウを見つけた。
 下山道では何人もの登山者とすれ違う。こんな天気の日にもたくさんの登山者が登っていることに驚く。紅葉で有名な山だけある。

 三ツ石山荘には11時13分に着く。山荘に入ると、中は十数人の登山者で埋まっていた。仕方なく、屋根のあるデッキでザックを下ろし、休憩した。山荘の前には湿原が広がり、湿原の周囲をアオモリトドマツが取り巻き、その先端を空に向かって伸ばしている。岩手山側を見ていると、続々と登山者が登ってきた。ツァーの団体だろうか。
 しばらく休んでいると、突然、ガスが飛んで、三ツ石山が姿を現した。山頂部の石までくっきりと見える。湿原、アオモリトドマツ、三ツ石山がそろった景色は、ほんとうに素晴らしい。今日の山歩きは、これまでのワースト3に入るのではと思っていたのだが、この景色を目にして、これまでの悪い印象は吹き飛んだ。

 青空も覗くようになった空を見ながら、11時50分過ぎに山荘を後にした。ここからは松川温泉までほぼ一直線に下っていく。アオモリトドマツの匂いが好ましい。なぜか、燧ケ岳の長英新道を思い出してしまった。
 ブナやミズナラの大木が交るようになり、右手に岩手山の風景が開けてくると、登山口は近い。ただし、トータルで500段ほどの階段を下りなければならない。夏を思わせるような光の中、12時58分に三ツ石山登山口に降り立つ。目の前には蒸気を送る太いパイプが伸びている。ここは温泉なのである。

登山中の画像
登山画像
変電所の脇を通って登山道に入る
登山画像
木道と導水管
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トチの実が落ちている
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ダケカンバの巨木
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先行する登山者
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木道を行く
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丸森川を渡る
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小さな秋を見つけた
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見晴らしが開ける
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岩手山が見える
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水場
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リンドウ
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稜線は紅葉のさかり
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チングルマ
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ミネカエデの赤
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池塘
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ガスが濃い
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三ツ石山
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山頂
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山頂に人が見える
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ガスで展望がきかない
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白いリンドウ
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三ツ石山荘
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三ツ石山が見えてきた
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裏岩手登山道方面も晴れてきた
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三ツ石山荘前の池塘
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青空
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岩手山も見える
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アオモリトドマツの道を下る
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三ツ石山登山道入口
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温泉の導管
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岩手山が見える
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岩手山山頂部
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岩手山
登山画像
歩いてきた源太ヶ岳を見上げる
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