行程・コース
この登山記録の行程
美濃戸口(05:30)・・・御小屋尾根登山道入口・・・御小屋山(御柱山)(07:10)[休憩 20分]・・・不動清水(08:30)[休憩 20分]・・・阿弥陀岳(11:00)[休憩 40分]・・・中岳のコル(11:50)[休憩 20分]・・・行者小屋(13:10)[休憩 20分]・・・美濃戸(15:30)・・・美濃戸口(16:10)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
秋の阿弥陀岳に、御小屋尾根から登りました。ふもとは紅葉が進み、上のほうではすでに晩秋の雰囲気が漂っていました。
八ヶ岳は、先般の台風で登山道がとても荒れていました。
美濃戸口から美濃戸までの林道は、橋と道が流され、車の通行ができません。橋が流された所には仮設の橋がかけられ、人は入っていけます。美濃戸の赤岳山荘まで車で行けませんので、硫黄岳から赤岳までの縦走の日帰りなどは、かなりきついかもしれません。赤岳山荘は帰りに通りましたが、一台も車が停まっていない駐車場は初めて見ました。
早朝に八ヶ岳山荘に到着。3連休、美濃戸まで行けないせいか、車が道路にあふれて停めていました。早朝は昨日下山した人の分があいているので、私は駐車場に停められました。午前5時半に美濃戸口の八ヶ岳山荘を出発。まだ暗いですが、多くの人が活動を始めています。
阿弥陀岳登山道までの別荘も3連休のためか、ほとんどに車が停まっていました。あたりは紅葉がかなり進んでいました。
阿弥陀岳の登山道も荒れていましたが、歩くのに特に支障はありません。
御小屋尾根は、最初は普通の山道が続いています。ずっと登りですが、特にきつくありません。2時間ほどで御小屋山の山頂に至ります。山頂といっても森の中で、眺望はありません。このあたりは諏訪大社の御柱祭で使われる樅の木の供給地で、深い森はとても神秘的です。
そこから先は眺望のある場所が時々ありますが、見えるはずの西岳や権現岳には厚いガスがかかっていました。
やがて森の木立の向こうに、目指す阿弥陀岳が見えてきます。
やがて森が潅木に代わるころになると、だいぶ阿弥陀岳が近づいてきます。ド迫力の山塊です。
その辺りからは斜度がきつくなり、一気に高度が上がってきます。ハイマツや岩場のきつい斜面を登っていくと、やがて眺望の開けた稜線に出ます。するどく落ち込んだ岩場が眼下に落ち込んでいる、高度感のある場所です。ひときわ巨大な岩が「摩利支天」と呼ばれている岩で、その上を越えていきます。ガスが気まぐれに行き来し、ほとんど何も見えなくなることもありました。権現岳や網笠山は全く見えません。もちろん富士山も。
摩利支天は鎖が設置してありますが、見た目ほど高度感はありません。それをこえてハイマツの稜線を進むと、すぐに阿弥陀岳の山頂です。
山頂は、春にきたときに比べると人は少なかったです。雲海で下界はまったく見えません。雲の向こうに青空は見えていましたが、遠望も利かず、北アルプスなどはまったく見えませんでした。隣の赤岳もガスに隠れている時間のほうが長かったです。横岳や硫黄岳まではよく見えていました。
残念だったことがあります。阿弥陀岳山頂と記された、山頂の道標が根元近くから折れてしまっていました。天気が荒れたことをひしひしと感じました。それの隣にあるお地蔵様は無事でした。
昼食を摂り、中岳コルへ下山しました。岩場では、荒れた天気を感じさせるものはありません。
行者小屋には午後1時過ぎに到着。あたりの広葉樹は紅葉が終わりに近い感じ。ナナカマドも実がかなり落ちていました。3連休の最終日、まだ午後1時過ぎですが行者小屋のテーブルは半分くらいあいていて、皆さん下山を急いでいました。
南沢は、とても荒れていました。あちこちが濁流でえぐられたり流木が堆積したりしていました。大きなシラビソが何本も折れていました。私は途中誤って道を反れ、いつの間にか沢筋を歩いていました。道の雰囲気が変わっている場所があるので、道迷いに注意が必要かも。
そしていつもはたくさんの車が停まっている赤岳山荘の広い駐車場には、一台も停まっていません。林道はあまり傷跡は感じませんでしたが、最後の橋の周辺は完全に流されたようで、元の状態がわからないくらいになっていました。一日も早い復旧を祈るばかりです。
御古屋尾根の森の中に「不動清水」という湧き水があります。ここで水を持ち帰りコーヒーを淹れました。とてもおいしいですよ。
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