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涸沢テント(奥穂・ジャンダルム)

奥穂高岳・ジャンダルム( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (つくばさん さん )

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行程・コース

天候

晴れ

利用した登山口

上高地バスターミナル  

登山口へのアクセス

電車
その他: 沢渡駐車場駐車

この登山記録の行程

【1日目】
上高地バスターミナル(06:55)・・・河童橋(07:05)・・・明神(07:45)・・・徳沢(08:35)・・・奥又白谷河原(09:50)・・・屏風のコル(12:20)[休憩 20分]・・・涸沢(14:00)

【2日目】
涸沢(04:30)・・・ザイテングラート取付(05:40)・・・穂高岳山荘(06:30)・・・奥穂高岳(07:10)・・・ジャンダルム(08:30)[休憩 30分]・・・奥穂高岳(10:25)・・・穂高岳山荘(11:50)[休憩 30分]・・・ザイテングラート取付(12:45)・・・涸沢(14:10)

【3日目】
涸沢(08:00)・・・本谷橋(09:20)・・・横尾(10:15)[休憩 20分]・・・徳沢(11:30)[休憩 20分]・・・明神(12:40)[休憩 10分]・・・河童橋(13:40)・・・上高地バスターミナル(13:50)

コース

総距離
約33.8km
累積標高差
上り約2,805m
下り約2,805m
コースタイム
標準20時間15
自己20時間25
倍率1.01

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

10月の3連休に休暇を1日取り、天気の回復する10月7日~9日まで、上高地方面へ行きました。当初、槍ヶ岳山荘テン場1泊、大キレットを通り涸沢で紅葉を満喫して1泊して帰る予定でした。
 初日が台風が抜けた直後なので、風の影響も考え1日目に稜線上の槍ヶ岳山荘テント泊を取りやめ涸沢からの逆回りも考えながらのスタートとなりました。

10月7日 上高地~パノラマ新道~涸沢
深夜3時、沢渡駐車場に到着。予報では、7時頃には天気は回復する予定でしたが、雨の降りが結構強く、始発4時40分のバスは見送り、ゆっくり仮眠をとり、6時10分バスターミナル発に乗車しました。出発時雨はすっかりあがり、上高地周辺はすでに紅葉真っ盛りで木々が色ずき、癒されます。河童橋でお決まりの写真を撮り、スタート。順調に明神、徳澤を通過し新村橋を通り過ぎましたが、以前からパノラマ新道をぜひ通ってみたいと思ていたのと、横尾以降登山道は、人が増えることが予想されたので、急遽引き返しコース変更。新村橋を渡りました。さすがにこのルートから涸沢を目指す人は少なく私1人静寂の中進んでいきました。歩き始めてすぐ、突然サルが一匹前方に現れ私の方に向かって来たので、写真を構えながら気が付かない降りをしていると、そのまま私の横を通り過ぎていきました。通り過ぎる直前にカメラを向けましたが、顔はしっかりこっちを見てました。けっこう大きなサルでした。
最初はなだらかだった傾斜もやがて急登となり、私の息も徐々に上がりました。ただ紅葉は美しく、この時期めずらしく静かな登山を楽しめました。途中のピークから、遥か下に横尾山荘を見下ろすことができました。
涸沢方向からきた男性に、「もうすぐ頂上だから頑張って。」と励まされ、最後の急坂を上りきると、突然目の前に涸沢の絶景が現れました。苦労が報われた瞬間です。
 山頂で休憩し涸沢目指して下山ですが、こちらは、道幅が狭く崖伝いに鎖が張っている場所が何か所かあり、なかなかスリリングなコースでした。ようやく涸沢に到着。早速テントを張り、その日は景色を楽しみのんびりすごしました。
 テントの中でいろいろ思案した結果、翌日テントを担いでの大キレットを通過をとりやめ、天候が安定しているので、この際、2泊涸沢に泊まり、荷物はテントに置いて、奥穂経由で以前からあこがれていたジャンダルムに登頂するプランに切り替えることにしました。

10月8日(月)涸沢~奥穂~ジャンダルム~奥穂~涸沢
 早朝4時30分ヘッドライトを頼りに奥穂高岳を目指し出発。ザイテングラートに入るころには、日ノ出を迎えモルゲンロートに染まる岩稜帯と御来光の美しさに目を奪われました。ゆっくり慎重に登り、穂高山荘から奥穂高岳へ出発です。奥穂高岳登頂は今回で2回目になりますが、前回はガスで眺望がほぼなかったので、上高地、焼岳、乗鞍高原、槍ヶ岳、常念岳、遠く富士山まで見渡せる360°の景色は素晴らしく感動しました。 
そして奥穂高岳から、丸い頭が突き出たジャンダルムを目指し歩き始めました。遥か前方に4~5人のグループが歩いていましたがあっという間に。視界からいなくなり、私一人、ウマノ背を目指して歩きました。ウマノ背は、両サイドが切れ落ちており、落ちたらアウトの恐怖感はありますが、ホールドもしっかりしているので、慎重に3点確保し、比較的スムーズに下りられたと思います。次のガレ場の下りは、浮石が多くここは、まさに危険地帯でした。ここもホールドを確かめながら一歩一歩慎重に下りていきました。次のロバの耳は、一部鎖が取り付けてあります。足を置く場所をしっかり確保しながら慎重にすすみます。鎖をすぎるると、直登する場所があり、こちらもホールドする箇所を慎重に選びながら、登ります。最後のジャンダルムの取り付きは、直登せず左回りに回り込んで反対側から登り、比較的簡単に登ることができました。そしてついに、ジャンダルムの天使に会う事ができたのです。ジャンダルムも雲一つなく、先ほどの奥穂を始め周囲の山々がすばらしく本当に感動ですした。頂上でゆっくりしていると、先ほど下ってきたガれ場の方向から大きな落石音が響き渡り、誰か滑落か?と動揺しましたが、どうやら大丈夫みたいでした。一安心です。
30分くらい頂上に滞在し、来た道を帰ります。
復路も慎重にゆっくり気を引き締めながら歩きます。とくにガレ場の直登は、緊張しました。
ウマノセも同様に慎重に登りきり、無事奥穂~穂高山荘~ザイデンを経由~涸沢へ無事戻ってきました。下山途中、いつの間にかズボンのお尻がやぶけているのに気が付きました。また、下山中長野県警のヘリコプターが前穂付近と涸沢ヒュッテを行き来していました。後日、前穂で滑落され亡くなった方がいたとわかりました。ご冥福をお祈りいたします。

10月9日(火)涸沢~横尾~上高地
 朝モルゲンロートをゆっくりと眺め、7時45分涸沢を出発し下山開始。涸沢直下の樹林帯の紅葉が綺麗でした。以後横尾、徳澤で名物ソフトクリームを堪能し、明神を経て上高地へ。途中小梨平キャンプ場の川沿いからみる穂高連峰は雲一つなく神々しいその堂々とした姿は感動的でした。
 今回は、思いつきでコース変更をしてしまいましたが、結果的には、パノラマルートも、ジャンダルムもすばらしく、いい経験ができました。

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フォトギャラリー:123枚

上高地バスターミナル着これから出発です。

河童橋です。

小梨平通過。

木漏れ日の中。

明神館到着。

素晴らしい景観。

途中がけ崩れのため梓川に迂回。

がけ崩れの跡。

徳澤キャンプ場。

徳澤園着。

紅葉が綺麗ですね。

新村橋一旦通過するも。

引き返し急遽わたります。

新村橋から。

ここからは私一人。

突然サルが、こっち見てますね。

斜面が急になってきました。

紅葉が綺麗。

さっき渡った梓川がもう眼下に。

この山を越えるのか~。

右にそれながら登ります。

登り切ったところで、横尾山荘が眼下に。

斜面をトラバースして最後の登り。

ついに尾根に出ました。涸沢が見え感動です。

紅葉はピークすぎていますが、綺麗です。

登ってきた徳澤方面はこちら。

帰り道けっこう危険です。

もうすぐ涸沢

涸沢ヒュッテが見えました。

涸沢到着。

まだ連休2日目、テントは多めです。

設営完了。

ここに設営。

夜のテントは、きれいです。星もきれいでした。

早朝出発。

うっすら明るくなってきました。

ザイテンに向けひたすらすすみます。

ザイテングラートまでもうすぐ。

常念岳のシルエット綺麗です。

明るくなってきました。

ついに御来光。

感動です。

モルゲンロートも綺麗。

穂高山荘着。

これから奥穂を目指します。

涸沢岳方面。

槍ヶ岳が見えました。

槍綺麗ですね。

ジャンダルム発見。

奥穂高岳到着。

山頂で一息。

これからジャンダルム目指します。

ただ一人歩き始めます。

細尾根がつづきます。

バランスとりながら。慎重に。

ウマノ背おりますよー。

降りた後ウマノセを振り返る。

こっから一気にガレ場の下り。ここが
個人的には一番危ないと感じました。
目の前にはロバの耳。降りてすぐ鎖にそって右側に移動そのあと直登が待ってます。

登るルートに赤線をひいてみました。

いま歩いてきたガレ場下り振り返る。

ロバの耳。ここまで登ると形がそっくりだなってわかりますね。

トラバースします。

ロバの耳をクリアし、ジャンダルムは目の前。

左に回り込みます。

回り込んで登ります。

ついに会えました。愛しのエンジェル。

頂上にて。30分位ゆっくり景色を堪能しました。

これからもどります。目の前の直登。大きな落石音はおそらくここかと思います。

浮石に注意。

前方にウマノセ。

登ります。

奥穂到着。

再度奥穂で写真撮影。

もうすぐ穂高山荘。

涸沢をみおろします。

しばし休憩。

お尻、やぶけてました。はずかしい。

ザイテン下ります。

涸沢の紅葉。

紅葉ポイント。

パノラマコース。

ナナカマド。

ヘリ発見。

県警のヘリでした。

涸沢到着。

おでん。残念ながら手作りおでんは売り切れでした。

ビール飲みながら見上げる。穂高連峰最高。

テントが綺麗ですね。

テントからの眺め。

翌朝。モルゲンロート

明るさのピーク。

名残惜しいですが。

いよいよ下山です。

ゆっくり下ります。

本谷橋、2つかかってました。

木漏れ日最高。

横尾到着。

出発。

新村橋分岐

徳澤園到着。

定番のソフト。

もうすぐ明神。

明神到着。

小梨平。

青空に奥穂、最高です。

ここに登ったんですね。

河童橋到着。

ゴールはもうすぐ。

バスターミナル着。お疲れ様でした。

(おまけ)中央道 諏訪湖SAのソースかつ丼これ
本当おいしいんです。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター ヘッドランプ タオル
サングラス 着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計
カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証
医療品 ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール
ストーブ 燃料 クッカー

登った山

奥穂高岳

奥穂高岳

3,190m

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