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海沢三滝 「山行の自己責任を考える」 メタボ登山2018

海沢三滝 大多摩WT( 関東)

パーティ: 3人 (野良耕筰 さん 、ほか2名)

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行程・コース

天候

晴 時々雲あり

登山口へのアクセス

電車
その他: 奥多摩駅・・徒歩・・海沢園地

この登山記録の行程

奥多摩駅08:50・・・奥多摩VC08:55・・・09:33海沢三滝入口09:42・・・アメリカキャンプ村09:52・・・09:59海沢隧道10:03・・・坂東橋10:11・・・10:48海沢園地11:06・・・11:11三つ釜の滝11:14・・・11:23ネジレの滝11:35・・・ロープ場11:43・・・一枚岩11:46・・・12:03大滝12:12・・・ネジレの滝分岐12:33・・・三つ釜の滝分岐12:39・・・12:53海沢園地13:38・・・WT入口14:38・・・14:57数馬西トンネル・・・15:08白丸南側通路入口・・・15:30白丸ダム&魚道館15:46・・・16:00鳩ノ巣駅

コース

総距離
約13.5km
累積標高差
上り約1,028m
下り約1,052m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

全国メタボ隊ファン4名の皆様、お元気ですか! 前回「次はミツドッケ山行」と予告をしましたが。今回は海沢三滝のハイキングとなりました。一応「三ッ釜の滝」があるので「3」に関連しているので許してください(大宮デン助なら目をむいて怒りそうですが)。

今回の山行?では「絶対に滑らない!沢沿いの道なので細心の注意!」を目標にしました。ですが・・・最悪でした。今回の感想は「かなり病んでます&長文です」。写真だけでもOKです。

皆さんは「山ヒル」というと、あの「吸血ヒル」を想像すると思います。実はもうひとつの「山ヒル」が山行中に出るのを御存知でしょか?それは少しずつ忍耐を減らし下山後も心を蝕んで行くとても怖い存在なのです。今回はそんな「奥多摩の山をナメてかかる山ヒル親子隊」の話もあります(愚痴かな?こちらがメインかな)。


【 奥多摩駅から海沢三滝分岐 】
 奥多摩駅の「恒例、奥多摩ダッシュ!」・・・に参加することなく、ゆっくりと電車を下り。川苔山や鷹ノ巣山行きのバス停に並ぶ英雄たち(メタボ隊より早く歩く人々。9時の奥多摩駅だと川苔山行の場合、メタボ隊は明るいうちに絶対下山できない自信がある!)を横目に、奥多摩ビジターセンター(VC)へ向かう。奥多摩VCは改装中でしたが中には入れます。
昭和橋(鋸尾根の水切れ認定遭難の記憶が・・・公園の水道に再度感謝しました)を通過。橋の所のトイレを借りてスッキリ!氷川発電所を通過し「アメリカキャンプ村の看板」「ニジマスの養殖場」を過ぎると海沢三滝への分岐。
 昔は「海沢三滝(さんだる)」と呼んでたと思のですが何時から変わったのかな?

【 海沢三滝分岐~アメリカ村~海沢隧道 】
 海沢三滝分岐で何時もの体調確認行動食。少し秋めいた舗装路を急ぐことなく歩く。時々後ろから車が来るので注意が必要(ハイブリッド車は無音なので注意しようがない)。
そうこうしているうちにアメリカ村。ここで道のりの半分くらい?メタボ隊には舗装路歩行は限界に近いのですが。まだまだ海沢園地は着きません。そして少し坂になり海沢隧道に到着。あと少し・・・

【 海沢隧道から海沢園地 】
 「長くもない山奥の海沢隧道を抜けると、明るくのんびり流れる小さな滝があった。」トンネルを越えると緩やかな登りが海沢園地まで続きます。これでもかと言うくらい延々と続きます。メタボ隊は途中で大小休憩を取りましたがタクシーで来る観光客もいるようです。軽装備の方も見受けられますが、最低限ザック&山靴(またはワラジ?)は必要です。何故って?ここは奥多摩の山だからです(熊鈴もね)楽しく迷惑を掛けず山行するために。
 メタボ隊は喘ぎながら海沢園地に到着。迎えてくれたのはウエットスーツを着込んだずぶ濡れの若者たちの集団。もしかしたら滝にザイルが張られている???一抹の不安を感じ三滝へ(ここで20分の休憩を取り体力回復!しました)。

【 海沢園地から三ッ釜の滝 】
 雨の後なので三ッ釜の滝への道は「沢なんじゃないの」というくらい水が流れていました。すぐに着いたのですが親子分隊はサクサク先を急いで過ぎました。あとで聞いたら「気が付かず通過した」とのこと。確かに釜は見えないし、急階段は横にあるし、距離的に全然歩いてないし。無理もないかな。
 当然ながら滝なので岩はゴツゴツ!表面は滑る!もう少し若ければ「あの岩まで行って写真を撮れる」のにと悔しがり、現在の限界写真を撮りました(逆の岸から簡単に撮れるの?)。

【 三ッ釜の滝からネジレノ滝 】
 三ッ釜の滝からネジレノ滝へは鉄階段などあり楽しく行けますが、片側は谷なので決して気が抜ける所は有りません。小さな名もない滝が沢山ありきっと「お気に入りの滝」に巡り合えると思います。紅葉の時期など「イイね」と思う滝も有りました。

【 ネジレノ滝 】 ・・・ネジレノ滝が見当たらない?
 ネジレの滝の道標まで行くと???ネジレノ滝らしきものが見当たりません???地図では(奥多摩VCのHPより「海沢三滝コース」をダウンロード)「岩の乗越え」と書いてあります。なんとメタボ隊には「超危険な所」を行かなければ見られません。意を決してカモシカ?の如く・・・恐る恐る行きました。
 ネジレノ滝には計ったように日が差し込んでいて「チョッといい風景」でした。危険を冒してでも見る価値は???初めてだから行ったけど二回目は行かないかな・・・

【 ネジレノ滝からロープ場 】 ・・・山ヒル親子隊(病んだ原因)登場!
 ネジレノ滝から危険な岩を再度乗越え(写真)無事山道に生還!ホッとしていると。かしましい声「上に行ったんですけど道が無い!ない!無い!!」と山ヒルのメスが登場!
 これが山ヒル親子隊との1stコンタクト。「道が無い!」と何度も訴えかけきたので「道が分からないなら帰れ!!」と言ったのですが。聞く耳持たず更に訴えてくるうえ付いてくるので「付いてくるなら自己責任で御願します!」。付いてきて欲しくないのに付いてくる軽装備の山ヒル親子隊(ここは高尾山じゃないんだから諦めてくれ!と心底思いました)。

【 ロープ場から一枚岩の乗越え 】 ・・・最高に危ない場所が登場!
 地図の「岩のよじ登り(ロープ場)」に着くとまたまた「道が無い!道が無い!」の連呼。誰に言っているのでしょうか?挙句の果ては短いワンピッチのロープに取りつく愚挙。
「落とすつもりですか?ロープを離せ!!(先行者が弾かれ滑落する確率が高い)」と本気の激怒(目的地が同じだから仕方がないのか・・涙)!ホントに忍耐も減り続けます。
 更に次の難所は「一枚岩の乗越え」。本コース「一番の恐怖地点」ハイキングでいいのでしょうか(R15指定が必要?)・・。山ヒル隊の「子ヒルとオスヒル」が気になって仕方無い・・・結局、700mの最高点で水休憩しながら待ちました。あとは大滝まで安全な急坂の降下道。山ヒル隊は「写真撮影の若いボッチ隊」に付いて行きました(これで解放された!と思いました・・・が)。

【 大滝にて】 ・・・プールの監視員か!(と心の中で叫ぶ)
 700m地点から大滝までは「土の急な山道」で安心して降下。滝付近岩場は特に滑りやすいので注意が必要。
 先行の山ヒル隊一名を「肉眼で確認!(パターン青!使徒です!)」。プールの監視員状態で大滝の道標の前(滝に向かう安全な道)を塞いでいる。当然邪魔なので「道なのでワラってください(「どけ!邪魔だ!!」と言いたかったが業界用語?で伝えました)」・・・(プルプルプル・・・これ以上、何にも書けねえ!!!)。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 大滝は水量も多く?いい感じでした。紅葉時期も良さそうです。雪の時期は道が厳し過ぎるな・・と考えていると。向こう岸(左岸)に欧米人の集団が現れました???大滝につながる左岸の山道があるの???騒がしくなる前に退散。山ヒル隊は先に戻ったし、楽しい山行へ・・Go!

【 大滝から一枚岩】 ・・・再び「山ヒル隊を肉眼で確認!」
 700m地点で休憩「大岳に向かう悪路」は「メタボ隊は行けないな」と改めて確認。
直ぐに「一枚岩」に着くのですが、そこで見たものはコースを外れた「山ヒル隊を肉眼で確認!パターン赤!!」「間違った谷筋に入り込んでいます!遭難です!遭難!・・・」コースより谷へ10数m下方に入り込んでいました。メタボ隊を見て道を間違えたことに気付き自力でコースに戻りましたが・・(もう、やめてくれ~~!自己責任でとは言っておいたけど・・・)。

【 一枚岩から巻道経由の海沢園地 】 ・・・何故か「山ヒル隊の後ろを歩く」。
 「ネジレノ滝と三つ釜の滝」は巻道を利用。何故かメタボ隊は山ヒル隊の後ろを歩く羽目に。巻道も山道仕様ではなく沢登りの巻道という感じの所がチラホラ。踏み跡の不鮮明な所や、大きな一枚岩もあり。結構「R15指定(次に行くと違う感じなんだろうな)」かな。巻道の途中で抜きましたが両隊もケガ無く海沢園地で楽しく「別々に昼食」が出来ました(・・無事が何より!)。子ヒル君には楽しい一日になったことを祈るのみです(タクシーで来ていたので帰路の長さを考えると複雑)。昼食を終り大多摩ウォーキングトレイル「数馬峡橋~白丸ダム(前回通行不可)」コースの未踏の道へ発進!

【 海沢園地から近道して氷川発電所へ 】
 山側から流れ出た水が所々道にあり、なんとここでスリップ!沢で無くて良かった。そうこうしていると再び山ヒル親子隊を確認「一生懸命歩いてます!」。メタボ隊は軽く抜いてやると歩くのですが・・抜けません。速力は小学校低学年並と判明しました。30分くらいすると疲れたのか速力が落ちメタボ隊は「頑張れ子ヒル!」と心の中で叫び追い越し。ですがメタボ隊も疲れ「海沢隧道」手前で水休憩。ここで大多摩WTコースを最終決定。同時にキャンプ村を通らない近道に決定(さようなら~山ヒル隊!楽・・・たよ~)。

【 大多摩WT氷川発電所から数馬峡橋 】
 近道は丘を越えるので平坦な道とどちらが早かったかは不明(メタボ隊の場合)。
発電所の所に直結。カメラのメモリーが一杯になりしばらく消しながら歩く失態(雲取と鋸尾根は消すべきだった)。午後3時でも20組程度すれ違う。コスモスは満開でしたが紅葉はしていません(今10/12なら紅くなってる??)。ここは紅葉に時期に来ましょう!
 数馬西トンネルを越え数馬峡橋へ着くと、冬季休業中のお店が開いていいました。

【 数馬峡橋から白丸ダム 】 ( 白丸調整池の未踏南岸歩道を行く )
 未踏の道は「数馬峡橋」の下から始まり「白丸ダム」へ続く管理道?でした。通行止めは「数馬峡の横の道」だったのですが廃道になったようです(大人の理由?)。
白丸調整池ダムの管理路なので水面が近く「♪石川よしひろ♪」兄貴の得意な「立ち漕ぎボード」を楽しむ外国人も沢山いました。奥多摩湖が飲料用でボートが禁止なのに、ここは治外法権なのでしょうか?犬を乗せているボードも見受けられました。
海沢三滝を歩き、ここまで来ると疲れが出てきました。しかも一番低い所!

【 白丸ダム(魚道館)から鳩ノ巣駅 】
 白丸ダムに着きました。バテバテで白丸ダム撮影から魚道館が開いていたので入館。ここで「白丸ダムカード」をゲットだぜ!「白丸調整池(ち)ダム」が正式名称だと初めて知りました長生きはするもんだ。螺旋階段を下りると「魚道」がありました。季節ではないので魚影も無く遡上するのは人間ばかりでした。でも昼間の遡上したら魚道に鳥が待ち受けて遡上出来ないよね。シーズン中でも開館中に魚影は見られないのでは???螺旋階段は登る必要が無いとの説明を受けていたのでエスカレーターが有ると思い込んでいましたがダムと魚道館入口の中間に出ました(久々に心が折れた)ショック!
 最後の力で奥多摩街道を「鳩ノ巣駅」へ向かい。駅前の自販機で炭酸飲料をがぶ飲みして「辛く長い一日」が終わりました。

【 そして今。3週間後 】
 やっと本文を書き終わりました。やっと脱稿できる~~~10/12夜。
御静読?ありがとうございました。今回はこのまま投稿します。3週間経ってもかなり病んでいます(気が重い。体が重いのは前からです・・プンプン)が。「山での自己責任」を色々な面から考えさせられました。もし「山ヒル親子隊」が沢に・・・していたらと考えると(またはメタボ隊が)。超軽装備の人、山の怖さを知らない親子、地図を持たず入山する人、難しいコースを軽く見る人、他人を頼りにする山ヒル族。こんな人を見たら「帰れ!」と大声で「言えない!」・・・。今年は「浅間嶺の入口の分からない山ヒルボッチ隊(無言で付いてくる)」「雪の日の岩石園での中国系のボッチ娘(底の平らなスニーカー)。長尾平でお店の主人も注意されてました(帰れ!とは言えなかったが多分戻った。)」「今回の山ヒル親子隊」。次は勇気を出して「帰れ!」と言いたい・・・・けど。

 追伸
  「野良耕作の事は嫌いになっても。奥多摩の山は嫌いにならないでください!」
  ( ??どこかで聞いたようなセリフだなぁ??? )

   2018.10.12.PM (あとで変更するかもです)

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みんなのコメント

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  • メタボ隊ファンクラブNo.十万4番のmura3です。

    恐るべきUMA・・いや「山ヒル」との遭遇・・お疲れさまでした。
    予期せぬ展開に驚きました。この手の生命体には熊の次に会いたくないかもです。
    しかし、見事に笑いに変換したレコとなっており、さすがです!と思いました。

    また、海沢園地付近にはまだ行ったことがなかったので、とても参考になりました。かなり滑りやすそうですね。

  • mura3様
     コメントありがとうございます。病んでいた気持ちが一気に晴れました。
     「俺、今! 絶好調になった!(弱虫ペダルより)」

     海沢園地までは車で行けます。これから紅葉の時期は混雑する気もします。
     危険な場所は紹介した所以外は無いので、足元に注意すれば十分楽しめます。

     メタボ隊ファンになっても(はあと)メタボ隊には入らないでください!
     (メタボディでの日帰り山行は、計画段階で激減します)

     追伸 メタボ隊ファンが十万越えているとは知りませんでした(笑)

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