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晩秋の駒ヶ池と若狭駒ヶ岳

若狭駒ヶ岳、与助谷山、桜谷山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

霧雨のち晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 滋賀県高島市木地山バス停を目指す。バス停には木地山集会所があり、10台以上駐車可能なスペースと、整備された綺麗なトイレもある。カーナビには集落の奥にある「清瀧山 長泉寺」をセットするとよい。

この登山記録の行程

木地山バス停駐車場(07:31)・・・焼尾東谷・・・駒ヶ岳南尾根出合(08:44)・・・駒ヶ池(08:57)・・・駒ヶ岳南尾根出合・・・若狭駒ヶ岳(09:31)・・・駒ヶ岳西尾根分岐・・・与助谷山(10:24)・・・桜谷山(10:58)(昼食~11:41)・・・木地山峠(11:54)・・・木地山バス停駐車場(13:16)

コース

総距離
約13.2km
累積標高差
上り約989m
下り約989m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

肉離れを起こしてちょうど3週間。先週の登山がストレッチ効果で功を奏したのか、痛みは残っているもののかなり歩けるようになってきた。そこで今週のリハビリ登山は程よく距離を歩いてみようと、とっておきリストから若狭駒ヶ岳の周遊コースをピックアップした。駒ヶ岳と名がつく山は日本に約20座(18座とか20座とか情報ソースにより少々異なる)あるらしいが、この若狭駒ヶ岳は最南端にある駒ヶ岳になるらしい。なお、地元愛から若狭駒ヶ岳と書いたが、滋賀の方では近江駒ケ岳と呼ばれている。
若狭駒ヶ岳をとっておきリストに挙げていた理由は、以前、高島トレイルを縦走した時にいまだ思い出に残る素晴らしい風景に出会ったから。それは突然ブナ林の中に現れた幻想的な池(大きさ的には沼)。中央に小さな浮島のようなものがあり、そこから樹が何本も生えていた。緑に囲まれた神秘的な池が兎に角、神々しくて一瞬で心を奪われてしまった。まさしくジブリの世界。もののけ姫で、鹿の姿をしたシシ神様が池の中を歩いていく、、、そんなワンシーンを思い浮かべると丁度いい。その時はただの池(沼)と思っていたが、後にそれが駒ヶ岳の近くにある駒ヶ池と知り、以来、季節を変えてもう一度行ってみたいと思っていた。
木地山バス停の駐車場に車を停め、最初に目の前にある小さな橋を渡る。こんなところ通ってもいいのかと思いつつも畑の中を通り、更に厳重なイノシシ除けの柵を開けて、ようやく山に踏み込む。と、いきなり次の難関。苔むした丸太の橋が無造作に架かっている。ただでさえ滑りそうなのに表面が濡れていていてかなり危険。ここで落ちたら、次は骨折か?とビビる。
沢沿いに何度か渡渉を繰り返しながら焼尾東谷を進んでいく。紅葉した樹々や落ち葉が前日の雨で濡れていて、しっとりとした雰囲気がとても良い。
焼尾東谷の奥まで進み、尾根の一つにとりついて急斜面を一気に登っていく。急登には違いないが、距離自体は短いため程なくして峰にたどり着く。駒ヶ岳西尾根分岐。ここから先は高島トレイルのコースとなる。見慣れた黄緑色のテープがコースのあちこちに巻き付けられていた。
左手の駒ヶ岳周遊コースに入る前に、まずは右に折れて目的の駒ヶ池へと向かう。ピストンをすることになるが、駒ヶ池まではあっという間なので、百聞は一見にしかずということで、ぜひ足を延ばして欲しい。
久しぶりに見た駒ヶ池は、新緑時とは季節も異なり、落ち葉に囲まれたシックな装いをしていた。ただし、神秘的な風景は変わらずで、とても不思議なエネルギーを感じた。
しばし風景を堪能し、来た道を折り返す。
天気予報通りであれば、もう太陽が顔を出してもいいはずなのに、むしろ深い霧が周囲を包み、時折、冷たい小雨も降ってくる。北陸の冬。もう天気予報も当てにならないということか。
駒ケ岳南尾根出合から駒ケ岳へは、とても気持ちの良い峰が続いている。高島トレイルの中でも今日のコースが一番高低差の少なく、約700mの標高を安定して縦走が楽しめるお勧めの場所だ。走りだしたくなるような綺麗な道がブナ林の中に延びている。葉が落ちて丸裸になった樹木は少し寂しい感じもするが、落ち葉の絨毯を踏みしめるたびに「サクッ、サクッ」と奏でる音がなんともいい。紅葉は標高600m位が全盛だろうか。縦走の間、所々で真っ赤に色づいたモミジを眼下に楽しむことができた。
駒ケ岳に到着。途中に「若狭駒ケ岳⇒」の真新しい看板が光っていた。やるな「小浜山の会」さん。
この時点では、霧が邪魔をして何も見えなかったが、与助谷山を過ぎたあたりから徐々に霧が晴れてきた。進行方向左手側には、歩いてきた駒ケ岳までのコースがはっきりと見える。一方、右手側には日本海、若狭湾が見える。改めてここが中央分水嶺であることに感動する。
桜谷山に到着。ちょうどいい時間だったので、木地山峠に降る前に昼食をとる。
なだらかだった縦走ルートに別れを告げ、桜谷山から木地山峠へは、標高825mから660mへといっきに高度を下げる。以前書いた高島トレイルのレポートにも、確か崖のような斜面と表現した記憶がある。
木地山峠にはお地蔵さんが祭祀られている。高島トレイルは、ここを起点に再び百里ヶ岳へ向かって高度を上げていくが、今日は時間の関係から木地山峠で交差する古道を使ってスタート地点へと戻る。百里ヶ岳の根来坂(ねごりざか)同様、古来の海と山を結ぶ重要なルートの一つだ。
木地山峠からは杉林を抜けていく。危険な場所はないが、台風の影響か荒れている場所もあって注意が必要。高度を下げて杉林を抜けると、再び紅葉ゾーンに突入。ぐずついた朝と違いいつの間にか張り出した青空に紅葉が見事に映える。
降りきると、沢に合流し、朝と同様に、何度か沢を渡渉しながら進む。未舗装だが、よく整備された林道に出ると旅も終わりを告げる。
不思議と誰にも会わなかったが、戻ると駐車場は車であふれていた。百里ヶ岳コースの方が人気が高いだろうか?!。お陰で静かな駒ケ岳の縦走が楽しめた。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • 曇りから雨へ、そして晴れ 1日のうちで3度楽しめる登山も素敵ですね。

  • 新緑の駒ケ池を見せてあげたいね。

  • とっておきのコースの紅葉、堪能しました

  • 今度は是非、新緑に。そして百里ケ岳にも行きましょう^_^

  • 紅葉の高島トレイル、楽しい山行でしたね。あれだけ太い杉の橋がしなっているとはスリル満点でした(^^;;

  • みんな揃っての登山でとても楽しかったですね。^_^

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