行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
電車
その他:
(行き)西武池袋線 正丸駅
(帰り)西武池袋線 芦ヶ久保駅
この登山記録の行程
正丸駅 (7:57)・・・正丸峠分岐 (8:18 8:21)・・・五輪山(9:01)・・・伊豆ヶ岳 (9:20 9:25)・・・ 山伏峠 (9:53)・・・前武川岳 (10:45 10:50)・・・武川岳(11:01 11:15)・・・焼山 (12:07 12:15)・・・二子山 雄岳 (12:48) ・・・雌岳 12:58・・・芦ヶ久保駅(13:50)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
奥武蔵の人気の山、伊豆ヶ岳から武川岳を経て二子山まで結構アップダウンの大きなコースを、冬枯れの木立とわずかに残った紅葉を愛でながら歩きました。下山後は、オフ会と秩父夜祭の宵宮を楽しんできました。
<計画上のポイント>
今回の山行は、西武秩父駅のそばでオフ会をやるということが前提で計画した。転居を控えている出戻り登山者としては、今後ちょっと行きにくくなる奥武蔵の代表的なコースを今のうちに歩いておきたい。奥多摩から秩父へ有馬山稜や仙元尾根を越えていきたいとはいつも夢想しているが、オフ会の時間や落ち葉が降り積もっているであろう時期で道迷いリスクもあることを考えると、もっと一般的なコースがよろしかろうという判断に落ち着いた。
一般的なガイドブックで紹介されている代表的コースを組み合わせて、伊豆ヶ岳と武川岳さらに二子山を結ぶと、伊豆ヶ岳の鎖場や冬枯れの雑木、あるいは少しは残っている紅葉も楽しめるかもしれない。さらに、偶然にも翌日は秩父夜祭の宵宮にあたっており、オフ会の後に西武秩父駅に隣接している「祭りの湯」のラウンジに簡易宿泊すれば、お祭りの雰囲気も味わえる、盛りだくさんの計画とした。
登山口に向かう電車の中で、ふと八高線や横浜線は群馬や秩父から絹糸を輸出港のある横浜に運び出す「シルクロード」だったのだなと合点がいった。秩父夜祭の「動く陽明門」とも称される豪華な屋台を作り出した富の源泉も、この地で作られた絹糸だったのだろうか。
<正丸駅から伊豆ヶ岳>
さて正丸駅に8時前に到着すると思いのほか大勢の登山客が下りる。「へえ、伊豆ヶ岳は人気があるんだな」と思っていたら、なんとトレラン大会が開催されるとのこと。実は、三峰神社からまだ登っていない妙法が岳を絡めたコースも検討していたのだが、毎月一日は霊験あらたかな「白札」が配られるために道路が大混雑、登山口向かうバスもいつたどり着くか読めないと聞き、今回は見送った経緯がある。回避したつもりで思わぬ混雑かと思ったのだが、幸い出発時間が9時半とのこと。こちらは、そのころには伊豆が岳のピークを通過しているから結果オーライ。
伊豆ヶ岳の目玉といえば、やはり男坂の鎖場だろうが、女坂との分岐点には「非常に危険だから女坂を利用するよう」呼びかける標識とトラロープがはられていた。私ははじめから鎖場目当てで登りに来た口なので、かまわず男坂に進んだが、前後の登山者も大方男坂に進んでいたようだ。標高差30~40mほど斜度40度ほどの岩の急傾斜だが、鎖が二筋取り付けられているうえにホールドも豊富なので、前後の登山者との間隔を十分にとって三点確保に留意して登れば困難は感じなかった。登り切った先にもう一つ岩場があり、そこから山頂に続く小広い場所に飛び出す。
<伊豆ヶ岳から山伏峠を経て武川岳へ>
伊豆ヶ岳山頂から下り始めると、鮮やかな紅葉が残っていて目を楽しませてくれる。他にも標高800mあたりで紅葉が見られたところも。このコース上のピークはどこも岩がちで前後も急斜面、そのうえ晩秋から初冬特有の落ち葉でさらに滑りやすくなっており、スリップに注意。伊豆ヶ岳を超えると、武川岳までは急に人が少なくなって静かな山歩きが楽しめる。途中山伏峠で車道と交差し、前武川岳に登り返すが、前武川岳から先の頂稜部は広葉樹の雑木に覆われてとてもいい感じ。葉はすでに散り落ちて冬枯れだが、とても好ましい。新緑や紅葉の時期は素敵だろう。武川岳のピークからは、南に棒の折山など奥多摩方面の展望が広がり、ベンチに腰掛けて簡単なランチ。北側には樹間から武甲山が望まれた。このピークから西、妻坂峠方向に少し下ったところにシロヤシオの群落があるとも聞いた(やはり岩場に群落があるんですね)ので、初夏に再訪するのもいいかな。
武川岳ー二子山間は、人気コースらしく登山者の姿が増える。蔦岩山、焼山の急なアップダウンを経て二子山に向かうが、焼山から眺める武甲山や両神山、さらには秩父市街の景色は素晴らしかった。二子山の雄岳からの展望も素晴らしいが、雌岳は樹木に囲まれ展望はない。雌岳で下山ルートは浅間神社コースと兵ノ沢コースに分かれるが、冬季は氷柱形成のために浅間神社コースは立ち入り禁止。兵ノ沢コースの下りも急斜面で、長いロープが付けられている区間もあり、スリップに注意。滑り止めがついた手袋があるといいだろう。美しい沢沿いを下り、線路をくぐって芦ヶ久保駅に到着。
<オフ会と秩父夜祭の宵宮>
芦ヶ久保に予定よりもかなり早く到着できたので、西武秩父「祭りの湯」で汗を流してから、オフ会会場へ。楽しい山談義はあっという間に過ぎてしまった。その際、地元から参加のプックルファザーさんから、今年は特別に一台だけ屋台を引く宵宵宮が開催されるとのこと。公式ホームページなどにも一切お知らせがなかった地元ならではの情報に食いつき、オフ会終了後にプックルファザーさんのご案内で秩父神社へ。今晩は「祭りの湯」の休憩スペースに宿泊して、翌日昼に宵宮を少し見物していくつもりだったが、提灯を下げて屋台が引かれる光景を楽しめたのは、望外の喜びだった。
翌朝の宵宮も、午前9時半くらいからの屋台の引き出しなど、昼前なら近くでゆっくり見物できた。
コース定数32.5、主観的グレーディングは伊豆ヶ岳の男坂の鎖場を考慮してC。コースタイム比0.75
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