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秩父の長尾根と、蒔田の二つの椋神社

長尾根丘陵( 関東)

パーティ: 1人 (ガバオ さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

電車
その他: 往)西武秩父駅から徒歩スタート
復)西武秩父駅まで徒歩帰着

この登山記録の行程

秩父神社(8:25出発)-(武之鼻橋)-永田の諏訪神社-音楽寺(23番札所)(9:35着/9:55発)-田村神社(10:18)-(国道299)-上蒔田の椋神社(10:45)-稲荷社から尾根取付き(10:55)-(尾根歩き)―国道(11:35)-(稲荷社)-中蒔田の椋神社(12:05)-長尾根(藪漕ぎあり)-府坂峠の切り通し(12:45)-江戸巡礼古道入口(12:50)-十三地蔵(13:15)-秩父公園橋北詰(13:30)-今宮神社(13:55)-秩父神社(14:15)

コース

総距離
約21.4km
累積標高差
上り約703m
下り約703m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

秩父盆地の北に横たわる長尾根を越えて、蒔田に鎮座する二つの椋(むく)神社を訪ね歩いて来ました。 誘われるままに踏み込んだ里山の尾根からは、思い掛けず美しい秩父の山並みを見渡すことができました。

≫宮司や巫女さん達が忙しそうに立ち振る舞う秩父神社に参拝を済ませてから、街中を歩いて長尾根に向かいます。今日は秩父夜祭の宵宵宮で、沿道にはためく幟旗や、半纏姿の氏子衆の姿を見れば、否が応にも気分が高まります。

秩父のランドマーク的な秩父公園橋(別名ハーブ橋)の対岸に長々と横たわる丘陵が長尾根です。地味過ぎて知らない方も多いようですが、ミューズパークの有る丘と言えば分かり易いかもしれません。

旧道の武之鼻橋で荒川を渡り、車道と遊歩道を交互に登っていくと23番札所の音楽寺です。 本堂の先に観音堂と、秩父困民党が大宮(秩父市内)に攻め下りる際に打ち鳴らしたという梵鐘があって、秩父盆地を一望出来ます。 お堂の一角に貼られた演歌歌手のポスターとは対照的に、足元に佇む無名戦士の墓の碑文からは今なお、壮絶な悲壮感が伝わってくるようです。

音楽寺の周辺をぐるりと散策すると、小鹿坂峠から、困民党が登って来たのと同じ道を北に下ります。山裾の田村集落は、田んぼの先に聳える円福寺の山門が印象的で、東には美の山が優しげな山容を覗かせています。

長尾根の北の細長い平地は、蒔田(まいた)と呼ばれる穀倉地帯で、国道299号線沿いに、お目当ての二つの椋神社を訪ね歩きます。 途中、誘われるままに踏み入れた里山の尾根からは、思いも掛けず素晴らしい秩父の山々の眺めを楽しむことが出来ました。

中蒔田の椋神社から、県道沿いに長尾根を南に回り込んだ当たりから、再び車道を離れて長尾根に入って行きます。 国土地理院図にも載っている谷筋の小径なのですが、途中から俄かに藪漕ぎとなり、尾根線に逃げ込んで、往生しながらも何とか府坂峠に抜けだしました。

そのまま車道を歩いて下山することも出来たのですが、「江戸巡礼古道」の道標を見て、懲りずに再び長尾根に踏み込みます。 色付く「メープルの森」越しの眺めを楽しみながら尾根を進むと音楽寺で、長尾根の北縁をぐるりと一周してきたことになります。

復路はハーブ橋で市内に戻り、秩父神社に下山の挨拶を済ませると、近くのお蕎麦屋さんで小腹を満たしてから祭りの湯にドボーン。 その後のオフ会では秩父談議に花が咲き、宵宵宮の一日もしっかり締まりました~。 すてぱんさん、西東京猛虎会さん、すーさん、そしてプックルファザーさん、有難うございました!

本日の総歩数36,972歩、歩行距離24.2km、消費カロリー1,687kcal、脂肪燃焼量120g也。

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フォトギャラリー:93枚

今日は秩父夜祭の宵宵宮です。町はお祭りの前の高揚に包まれている感じです。

バスの時間は気にせず、御花畑駅の立ち喰い蕎麦屋できのこ蕎麦を頂き、準備を整えます。

風情ある通りを歩いて、先ずは秩父神社へお参り。

今日は、巫女さんも忙しそう。

お供えの幣の中に、繭玉があるのが印象的でした。

お祭りのメイン通りの本町交差点。山車が通る為に電線が埋設されていると聞いて、納得です。

町並みの向うに、長尾根が横たわっています。

通りがかりの町内公民館前、お祭りムードがむんむんです。

秩父夜祭りは、武甲山の男神と秩父の良い仲の女神との、年に一度の逢瀬の日だとか、、、

町を下って、秩父公園橋(通称ハーブ橋)の方向に向います。

ハーブ橋の下に、斜めに掛かる武之鼻橋を渡ります。

ハーブ橋と武甲山。

道沿いに段丘を上がると、一旦平地(永田地区)に出ました。

永田の諏訪神社にお参り。

この花は?勉強不足でスミマセン。

ハーブ橋から続く、県道72号線を横切ります。

ショートカットで23番音楽寺に向います。

程なく音楽寺に到着。

周辺は、駐車場や公園に整備されています。

本堂の上にある観音堂。

県指定天然記念物、御影之松と外秩父の山並み。

丸山の遠景です。

音楽寺だけあって、沢山の芸能関係者のお札(?)が。

秩父困民党無名戦士の碑には「我ら秩父困民党、暴徒と呼ばれ、暴挙と言われることを拒否しない」と、、、悲痛な詞に黙祷。

134年前、秩父困民党はこの梵鐘を打ち鳴らして、大宮(秩父市内)に攻め下ったのだとか・・・。

峰の先には、十三権者の地蔵尊が並んでいます。

さすが音楽寺。歌にまつわる花々が植えられていました。

長尾根からしか見られない景色ですね。

小鹿坂峠を北に下ります。

尾根北の田村集落の鎮守、田村神社。

尾根の北には、美しい谷戸の風景が広がります。

驚くほど立派な山門を構える円福寺。

一旦、国道299号に出ます。

本日のお目当て、上蒔田(まいた)の椋(むく)神社です。

椋神社の先、谷戸を取り囲む手頃な裏山が、手招きをしている様な~♪

尾根の付け根の稲荷社にお参りして、、、

尾根に入りこむと案の定、歩き易い作業道が続いていました。

どの地図にも載っていませんが、快適な小径です~♪

長尾根越しの武甲山。

こちらは大霧山の方面ですね。

尾根の北側には両神山も♪

尾根線の踏み跡を辿ります。

北側の山頂に鉄塔が、、、城嶺山ですね。

今一度、武甲山。

掘出し物の尾根道でした♪

国道に戻って来ました。(奥に見えるのが、下りて来た尾根です)

美の山も間近です。

地図の神社マークを辿って、稲荷社にもご挨拶。

もう一つのお目当て、中蒔田の椋神社の杜は、遠目にも一目瞭然。

この近辺には五社の椋神社があり、式内社の本家争いがあったとのこと。今は五社合わせて式内社扱いとされています。

車道を進んでから、もう一度長尾根に入って行きます。

椎茸のほだ木でしょうか。

造形美。

・・・その先は、途端に藪漕ぎになってしまいました。

堪らず尾根に向いますが、雑木の伐採で往生しました。

尾根の先がいきなり切り通し(府坂峠)。尾根から道に下りるのに酷い藪漕ぎを強いられました。

峠から、すっきりとした両神山を眺める事が出来ました。

舗装道を秩父側に下った所から、「江戸巡礼古道」の道標に従って、再び長尾根に入ります。

古道と呼ばれるだけの雰囲気が漂っていますね。

尾根線に出た後は、気持ちの良い尾根道となります。

「メープルの森」は、」鹿除けのネットで仕切られています。

これは、紅葉の穴場ですね!!

音楽寺の十三権者に戻って来ました。

落ち葉を踏んで、下山します。

秩父公園橋(ハーブ橋)を渡って帰りましょう。

河岸段丘!

放射線。

反対車線で身動きしないカメラマン。

長尾根を振り返ります。

秩父の町は、お祭り色です。

高い!

眺めが良すぎて、橋を渡るのに10分も掛りました。

朝方見過ごした、今宮神社を発見。

本殿の修復中で、灯篭と狛犬が、敷地の隅に片付けられていました。。。

普通ではあり得ない、狛犬のツーショット(笑)!。安政年間の年代物です。

最後に秩父神社を遙拝。

近所の手打ちそばで腹ごしらえしてから、祭の湯にドボーン!

(おまけ)プックルファザーさんのご案内で、宵宵宮の引き回しを見る事が出来ました。

山車の重さは10数トンなんだとか!

梃子で山車の片側を持ち上げています。

山車の向きが90度、変わりました!

横瀬の二子山。元旦にはあの真ん中を初日の出が昇るそうです!!

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
トレランシューズ バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ 着替え 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 健康保険証
ホイッスル 医療品 虫除け ロールペーパー 行動食 テーピングテープ

みんなのコメント

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  • ガバオさん、こんにちは。

    土曜日は大変お世話になり、有難う御座いました。当日お話を伺いました長尾根ですが、
    ミューズパークのイメージしか無く、実際のレコ写真を拝見致しますと、何とも言えない
    里山ハイクの全ての楽しさがギュッ!と詰まっている!との印象です。このコースですが、
    春の桜が満開の時期に歩くのも楽しいかな?何て早くも想像してしまいました。

    今春、武州日野駅から歩いたコースはネット検索で見つかりますが、それ以外でも
    この様な魅力的なコースがまだまだ有りそう。まだまだ通う必要が有りそうですね!
    秩父夜祭も来年は見たいですし・・・・・。

    それにしましても、2週連続の藪漕ぎに思わず「笑(ごめんなさい)」ですが、それでも
    バリ歩きには持って来いのシーズン。次のバリミックスレコ、期待しております。

  • ガバオさん、こんにちは

    これは秩父市街の里山歩きですね。ガバオさんの手にかかると、テーマがくっきり浮かび上がるように思います。秩父神社の繭のお供えはすっかり見落としていました。

    上州と武州の絹糸産業に少し興味が出て、いくつか拾い読みしてみましたが、こういう歴史的な背景もあらかじめ知っていれば、より興味深くこの辺りを歩くことができそうです。

  • ガバオさん こんばんは
    驚きました。実に良く研究されています。素晴らしいレポートに感激しました。

    最初の武之鼻橋ですが、ガバオさんはファイターですね。河原まで下り、そこから長尾根を目指されました。ちなみに今回歩かれたコースは、私のジョギングコースになっています。そしてご存知かも知れませんが武之鼻橋の下は、秩父神社夏祭り(川瀬祭り)の祭場です。
    そして、蒔田の尾根、わくわくするような尾根なので頂きました。<(_ _)>
    R299から長尾根は、ルートが無くなってしまいました。尾根に取り付くのも同じように大変な様です。
    最後は、眺めの良い公園橋を。中程の展望場所は、私もお気に入りです。奥武蔵から奥秩父の南東方向は全て見渡せます。なんだか、とっておきの場所をみんな発見さてしまったようで若干の口惜しさとショックがあります。(笑) 
    参りました。ありがとうございました。 プックル

  • ガバオさん、こんばんは~!

    長尾根とはこのことだったのですか!!はじめ聞いたときはわからなかったのですが、
    あるほど、音楽寺より右方面だったのですね。私も以前ハーブ橋を渡りましたがミューズ
    パーク方面に行ってしまい、長尾根の存在は知りませんでした。今度行ってみたいです。

    師匠のレコは本当に目の付け所が多方面にわたっていますね。メープルの森の写真を見て、
    そういえば秩父はメープルシロップの産地だと何かで読んだのを思い出しました。
    あと片付けられていた狛犬のツーショット!本当に滅多に見られないのでいいものを見せて
    もらって嬉しいです。(笑)

    あと引き回しも見ておけばよかったかなあ・・・とちょっと後悔です。

  • 西東京猛虎会さん、こんにちは。

    去年の春、武甲山の山頂から初めて見た時からずーっと気になっていたのが、この長尾根でした。 きっと地図に載っていない地元道があるだろうと思っていましたが、その通りでした。
    いつか、尾根の南半分も歩いて見たいと思います!

    この時期の藪は夏場よりも軽いので助かりますが、訳の分からない種子が全身に引っ付くのが困りものです(笑)。それと、棘のある弦植物、今回はこれに相当悩まされました! やはり藪漕ぎは、キツければキツイほど、思い出に残りますね(笑)

  • すてぱんさん、こんにちは!

    繭玉を見るのは何十年ぶりでしたので、思わず写真に撮ってしまいました。

    私も上州(平野部ですが)ですので、小学校で蚕の飼育をした記憶がありますし、知る人ぞ知る「上毛かるた」の“ま”の読み札は「繭と生糸は日本一」という句なんですよ。

    その生糸の暴落が秩父事件の遠因となり、蜂起した人々が小鹿坂峠を越え、観音堂の鐘を打ち鳴らしながら荒川を渡ったのだと思うと、秩父盆地を眺める心持ちも変わってきます。

    因みに、困民党が蜂起集会を行った下吉田の椋神社は去年訪ねているので、今回は他の二つの椋神社を訪ねてみた次第です!。

  • プックルファザーさん、こんにちは。

    地元のプックルファザーさんに過分なコメントを頂き、恐縮するばかりです!(汗)

    今回のルートは、「奥武蔵・秩父峠歩きガイド(さきたま出版会)」を参考に、椋神社のオプションを加えたのですが、秩父夜祭の宵宵宮だったことで、更に盛りだくさんの山行になってしまいました。
    予て念願のコースでしたが、秩父の山並みの展望は想定以上に素晴らしく、蒔田の北側の尾根では、まるでお宝を掘り当てた様な気分です。(笑)

    それにしましても、彼の武之鼻橋や公園橋が普段のジョギングコースとはっ!、羨ましい限りです!私の棲家からですと特急料金込みで3,000円超かかります。(泣)

    肩の調子は今一つですが、プックルさんの話をお聞きしていて、ますます高ワラビを登りたくなってしまいました。 第二工場谷も気になります!(笑)

  • すーさん、こんにちは。

    狛犬のツーショットへの一票、有難うございます!。
    普通では有り得ない構図なので、シャッターを押す間、きっとニヤニヤしていたに違いありません。(笑)

    目の付け所が多方面、、、との過分な評価を頂きましたが、今回も少し詰め込み過ぎたかなと反省しています。 せっかく江戸川の東から出掛けたからには~、というダボハゼ根性、要は貧乏性ですね(笑)

    引き回しですが、私だけ残ってしまったようで恐縮です(汗)。来年は是非、楽しんでください!

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