登山記録詳細

雪山登山
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2018/12/16 谷川岳・天神尾根 谷川岳(上信越)
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記録したユーザー

ピトゥ さん

この登山記録の行程

天神平(09:45)・・・分岐(10:25)[休憩 5分]・・・熊穴沢避難小屋(11:00)[休憩 5分]・・・谷川岳肩ノ小屋(12:40)[休憩 10分]・・・トマの耳(13:00)[休憩 5分]・・・オキの耳(13:25)・・・トマの耳・・・谷川岳肩ノ小屋(13:40)[休憩 10分]・・・熊穴沢避難小屋(14:25)[休憩 45分]・・・分岐・・・天神平(15:45)

総距離 約6.4km 累積標高差 上り:約871m
下り:約871m
コースタイム 標準:4時間30分
自己:4時間40分
コースタイム倍率 1.04
年末年始に福島に行くのでその機会に安達太良山で雪山デビューをしたいと思い、積雪期用登山靴やアウターシェルなど色々揃えた(すごい出費であった)のだが、そういうものを早く使いたいのもあるし、雪山単独行に不安もあるからぶっつけ本番でなくどこかで雪山体験をしておきたい気持ちがあり、八ヶ岳の北横岳などを検討していた。八ヶ岳方面はまだ積雪が不十分という情報があったので、まともに積もっていてアクセス好適な谷川岳で日帰りを計画。安達太良山よりも困難という情報もありやってることはチグハグなのだが、積雪状況や天気予報を総合すると、この日曜日に谷川岳は人が多く入るという確信があったので、単独でもなんとかなるだろうととにかく行ってみた。

谷川岳に登るのに「たにがわ」という新幹線でアプローチするのなんだかうれしい。新幹線は混雑はしていないが、スノボ客や登山者がちらほら。上毛高原駅でバス乗り換えに急ぐところ登山装備の人たちが当然のように観光案内所みたいなところに並ぶので、ロープウェイセット券かなんかあるのだろうと予想しつつとりあえず連なったらその通りだった。上毛高原駅からロープウェイ土合口駅へのバス往復と、ロープウェイの往復がセットで3850円(通常4560円とのことなので得である)。バスは席はほぼ全部埋まる程度。水上駅から乗った人が座れないくらい。ロープウェイ駅についてトイレ行って、アウターシェル、ゲイターなど装着。ロープウェイチケット売り場が行列しており、バスで見かけた人も並んでるから上毛高原駅で買ったセット券でいきなりロープウェイには乗れないものと思い並んだけど、その必要はなかった。無駄な時間だった。

天神平に着くとかなり多くの人がスキー場右手から登ってるし、雪上訓練的な団体もかなり多くいた。アイゼンを装着し(トレッキングポール持ってないこともあり)ピッケルも持って歩き始める。なんだかんだで9:45発になってしまった。登山者の列をたどるが、ちょっとでも外れると膝まで埋まる。ラッセルの練習もしたいしなどと思いながらわざわざズボズボ歩いたりしてみるが、そんな余裕があったのは最初の10分くらいだけであった。結構な急坂で消耗して汗かくのでアウターの上は脱ぐ。ちょっと危険じゃないのと思うような谷沿いの道を歩き熊穴沢避難小屋に着く。冬場は埋まってる写真もネットで見たけど、まだ普通に利用できる状態。

そこからさらに登って行って露出してる大岩を巻く辺りから風が出てくる。見上げると凍結したケルンとそこに至る登山者の列がずっと見えていたのが、上に行くにつれ強風が地吹雪となり見通しもきかなくなる。アウターを着たり行動食を食べたりしつつ、すごく消耗してきてるのでゆっくり向かうが、登山者の列をたどっていたつもりがそれなりに間が空くようになり(といっても夏道ならなんでもない距離)、トレースも消えてしまう。踏み跡を外れるとズボズボ埋まりまた消耗。この区間は本当にキツくて、ちょっと登っては休みを繰り返していたのが強風吹きさらしだと休むのもリスクという感じで、引き返そうかなともよぎった。下ってくる人(すれ違う人)の方が多くなってるし不安高まるが、まだ登ってくる人もいるし、ケルンは近づいてるのでがんばる。息も絶え絶えで肩ノ小屋に到着。テルモスの白湯を飲んだりして小休止。

人多くてホッとはしたけど風がすごくて恐怖もあり、山頂はあきらめようかなと迷うが、山頂から下りて来た人に聞いたら「トマノ耳は本当にすぐですよ」と言うのでがんばることにする。しかし、慣れない雪道歩行で普段使わない筋肉を使ったのか、左太ももにつったような痛みが出てくる。登山靴とアイゼンで足も重いし、ボトムも3つ履いていて足上げ自体の負担が大きいというのもあるのだろう。とはいえ、だましだまし歩いていたらトマノ耳には着いた。風は強いが好天ではあるので眺望素晴らしい。過酷な環境なので人にカメラのシャッター頼むのも気が引けたが、せっかくなので撮ってもらった。代わりに撮ってあげることもできたのでお互い様となり良い。

左太もも大丈夫そうなので、このまま計画通りやりたいと思ってオキノ耳も目指す。でもこのときすでにオキノ耳からは戻ってくる人が大部分で、向かってる人は1人見えるだけだった。風は依然としてものすごく、下山時に天狗ノなんちゃら周辺でトレースが消えることの恐怖があるので、この戻ってくる集団に対しても大きく遅れるわけにはいかない。そんなことを考えながら急ぎ目に歩くが、登りになるとやはり太ももが痛い。岩がちなところでアイゼンが外れるというテンション下がる出来事も起こり、気持ちが焦る。ひとりで焦っててもしょうがないと思って立ち止まると、眺望は本当に最高で、電波もあるのでメールしようとスマートフォンで写真を撮るが、あっという間に電話が冷えて電池残量そこそこあったはずなのにフッと落ちる。話には聞いていたけどこれまた恐怖体験であった。そしてオキノ耳を目前にした最後の上りのところで、ついに両太ももがつる。痛くて足に力が入れられず、足上げが困難で登れない。おそらく、歩けるならあと3分かからないところまで来ていたように思うけど、その距離に対して全く自信が持てず、引き返すことを決意する。下っていく分には痛みが出ないので、アップダウンもゆっくり丁寧に歩いて、なんとか肩ノ小屋まで戻る。というわけでオキノ耳は踏んでいない(コース図だと行ったことにしちゃってるけど、引き返した地点の時間である)。

肩ノ小屋で白湯を飲み、行動食のスニッカーズとかをいくつか食べて休む。この環境下で昼食用に用意していたカップ麺を食べる気にはならない。長居無用。屈伸運動とかして、太ももよ天神平までもってくれと祈る。というか足上げがつらいだけで下る分には大丈夫なんだけど。この時点で、肩ノ小屋にいたのは2人パーティが1組だけ。このパーティに先に行かれるとひとりになってしまうし、それは怖い(実際にはもう少し山頂方面に人がいたみたいだけど)。とにかく下山開始。ちょっと先に数人見えるが、そこまでのトレースがない。なんとかそれらしいところを探して消えてない踏み跡までは下りる。順調に下り、標高が下がってくると強風どころかむしろ無風となり、非常に快適。恐怖はうすらいできた。頂上付近にいるときはおそろしくて一刻も早く天神平まで降りたかったけど、気持ちに余裕が出てきたし、下山時に焦って事故となる話も聞くから、熊穴沢避難小屋に入って大休止とする。屋内で休めるの本当に良い。埋まってなくてよかった。カップ麺を食べコーヒーを飲む。しみじみといい時間だった。15時に再出発し45分程度で天神平へ。踏み跡たどってたら行きと帰りで違う道で不思議に思いつつも無事に着いた。自力でルートファインディングしてないダメさである。天神平で写真撮ったりダラダラしすぎて、土合口駅16:10発のバスを逃して1時間程度待つことになったのは痛恨だった。カフェも終わっちゃってたし。

まとめると、、、
・快晴というわけではないがまあまあな好天に恵まれ、登山者も多く雪山デビューとしては好適だった
・とはいえ、雪山初体験でいきなり単独行で谷川岳というのは、自分自身の力量に見合ってなかった
・足がつってしまうというのは夏山でも体験がなく、山頂付近の強風地帯でそうなったのはめちゃくちゃ恐怖だった
・山歩き自体9月ぶりだったし、いろいろ事情があって日常的な運動習慣もストップしちゃってたので、運動不足なのもよくなかった
・「山専ボトル」0.9L買ったけどでかくてザックに入れるしかなくて、結果として給水も不足したかも
・歩くだけですごく消耗したので歩き方とかその他基本的な技術をちゃんと学びたい(講習会とかで)
・憧れていた雪山に行けて本当にうれしかったしまた行きたい

【服装について】
雪山登山の服装どうしたらいいかわからず、インターネット、雑誌、書籍などでいろいろ調べて揃えました。ミドルレイヤーのボトム以外はよかった。下記の服装で寒さを感じることもなく、とても快適だった。
・ベースレイヤー
Columbiaのメリノウールのやつ上下
・ミドルレイヤー
(上)Patagoniaの「ナノエア・ライト・フーディ」
(下)ユニクロの「防風ウォームイージーパンツ」
・アウターレイヤー
Mountain Hardwareの「ドライステインジャケット」と同素材パンツ

登山靴・ウェアその他でお金遣いすぎて、冬用トレッキングパンツとダウンとかの防寒着まで手が回らず、ユニクロにしてみたけど、少なくともパンツは不適切だった。防風ウォームイージーパンツは内側が起毛素材で暖かいものの、下にウールのタイツ穿いてたもんだから摩擦が大きくて足の動きが不自由になったし、すぐずり落ちて来るのもやだった。ナノエア・ライト・フーディは本当によかった。毛糸の帽子も用意していたけどフード被れば暖かいので不要だった。休憩中もダウン不要だった(大休止を小屋の中でとったので外なら必要だっただろうけど)。
グローブはスキー用品店のセール品でインナーグローブと、フリース素材のインナーが初めから入ってるオーバーグローブを買って、さらに予備として毛糸の手袋とAmazonでサジェストされて購入した「防寒テムレス」というゴム手袋を用意したけど、このゴム手袋している人が本当に多かった。実際に、インナーグローブとゴム手袋だけで十分だった。ゴム手袋をとるとすごく寒かったのでかなりの防寒性能なのでは。ゴムなので作業性も良い。
アウターは強風でも全く寒くなく、信頼性高い。

登山中の画像
この山行での装備
長袖シャツ、Tシャツ・アンダーウェア、パンツ、靴下、雨具・レインウェア、登山靴・トレッキングシューズ、ザック、防水スタッフバック、スパッツ、ゲイター、水筒・テルモス、ヘッドライト(+予備電池)、傘、タオル、防寒着、帽子、グローブ、手袋、軍手、サングラス、着替え、地図(地形図・ルート図)、コンパス、メモ帳・筆記用具、腕時計、カメラ、登山計画書(控え)、ナイフ、修理用具、ツエルト、健康保険証、ホイッスル、ファーストエイド・医療品、虫除け・防虫薬品類、ロールペーパー、非常食、行動食、テーピングテープ
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