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ライフが減ったので1up(千草街道~根の平峠~杉峠~イブネ・クラシ~御在所岳~国見岳~ハライド周遊)

根の平峠、杉峠、イブネ、クラシ、御在所岳、国見岳、青岳、ハライド( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

曇り後、雨

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 三重県菰野町の朝明駐車場(あさけちゅうしゃじょう)を利用。500円/1日。広い駐車場でトイレも完備。カーナビには「朝明ヒュッテ」が分かりやすい。釈迦ヶ岳への登山口にもなっている。

この登山記録の行程

朝明駐車場(07:56)・・・根の平峠(08:44)・・・タケ谷分岐・・・コクイ谷出合(09:15)・・・御池鉱山旧跡(09:51)・・・杉峠の下のキャンプ適地(09:55)・・・杉峠(10:08)・・・杉峠の頭・・・タイジョウ分岐(10:25)・・・佐目峠(10:30)・・・イブネ(10:40)(昼食~11:32)・・・イブネ北端(11:41)・・・クラシ(11:49)・・・イブネ北端(11:56)・・・小峠(12:34)・・・上水晶谷出合(12:53)・・・ザウルス岩(勝手に命名)(13:51)・・・御在所岳(14:06)・・・山上公園駅舎(14:21~休憩~14:45)・・・国見峠(14:52)・・・国見岳・・・青岳(15:19)・・・きのこ岩(15:22)・・・腰越峠(15:55)・・・ハライド(16:05)・・・ハライド北尾根・・・朝明駐車場(16:44)

コース

総距離
約19.2km
累積標高差
上り約1,912m
下り約1,910m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

仕事の関係で予定していた合宿を諦めた代わりに、せめてお気に入りの山で思いっきりリフレッシュしようと鈴鹿山系にやって来た。
今日のミッションは3つ。1つ目は、冬のイブネを訪ねる。2つ目は、イブネで冷え切った身体を温めるべく御在所岳名物のカレーうどんを食す。3つ目はタイトルそのまま。知っている人はピンとくる。。。
今回の起点、朝明渓谷にやって来た。朝明駐車場は広く整っていた。車を停めると、早速、係のお兄さんがやって来たので500円を支払う。準備を整えて、お兄さんに道を聞く。「登山口はどっちですか?」。そもそもその聞き方が不適切だったと反省するが、お兄さんが指差してくれた方向に歩き出して数百メートル。あれ?山の方向と明らかに違うぞと気付く。ここは、釈迦ヶ岳への起点にもなっているため、あちこちに登山口がある。
地図を確認して、朝明渓谷から千種街道を使って根の平峠方面へと向かう。緩やかな登山道を登っていく。途中、雨がぱらついて来たが、雲の色から通り雨だろうと判断しそのまま歩く。今日はいつ降ってもおかしくない天気だが、多分、夕方まではなんとか持つはずだ。
根の平峠は、とても綺麗な峠だった。登山道も交差していて、古来より沢山の人が往来してきたことだろう。峠を越えるとなだらかな道になる。時々、沢にぶつかり渡渉を繰り返しながら進んでいく。水量が多くて数か所、危ないところがあった。
晩秋というか既に季節は冬。白銀の世界でもおかしくはないのに、雪もないた森はただの殺風景かと思いきや、整った樹々に一面敷き詰められた落ち葉の絨毯と、まるで絵画のような風景が広がっていた。凛と張り詰めた空気が心地よく、サクッサクッと落ち葉を踏みしめて歩くのが心地よく楽しくて仕方がない。
本当はタケ谷分岐から直接イブネを目指そうと考えていたが、どうやら見落としてしまったようなので、千種街道で杉峠を目指すことにする。
千種街道はとても歩きやすい。滋賀側の紅葉も見事だが、きっとこちら側も負けてはいないだろう。行く手に雨乞岳が見えていた。その右肩を降り切ったコルの部分が目指す杉峠。
御池鉱山旧跡から杉峠下のキャンプ適地へと進むと、徐々に勾配がついてくる。杉峠へはそれほど苦労せずに到着する。見慣れた風景。振り返ると御在所岳がドンと聳えていた。雨乞岳のピークへ繋がる急登を見ているとつい登りたくなってくる。道を誤らなければその選択肢もあったが、まずは目的地のイブネへ向かわないと。雨乞岳とは反対側を進んでいく。少し峠を登ると、左手側に綿向山が見えた。山頂の大きなケルンがはっきり見える。プチ感動。
イブネは鈴鹿山系の奥座敷と呼ばれている。最近は、鈴鹿の雲ノ平と呼ぶ人もいるようだが、さすがにそれは言い過ぎか?とも思いつつ、ただ、もし自分が深田久弥だったら、イブネの事を特筆しただろうと思うくらい、この山深い場所にはとても不思議な空間がある。
杉峠の頭からは気持ちの良い縦走路に入る。佐目峠から最後の登りを登り切ると、一気に視界が開ける。待ちにまったイブネの風景が飛び込んでくる。冬と言うのに青々した苔に包まれた日本庭園のような風景。どうしたらこんな風景が出来るのだろうか。緑の絨毯の中に延びる一本道を歩いていく。イブネは風が吹き抜けるため、さすがに寒い。風よけになる木の陰に腰を下ろし昼食とする。目の前には御在所岳があるが、その山頂はすっぽり厚い雲に覆われていた。
食事を終え、一瞬、雨乞に戻ろうかとも思ったが、小峠方面は歩いたことが無かったので、クラシに立ち寄ってから小峠方面へ降るルートとする。イブネ北端から小峠は、あまり人気がないのか荒れ気味で滑りやすかった。
今日のミッションのうち、2つ目の目的地、御在所岳へ行こうと思うと、時間の関係からそれなりに速度UPしなければいけないが、小峠からは更に悪路で、V字の谷間が待ち受けていた。とんでもない急な斜面があると聞いていたが、ここの事か。V字の谷は、ただでさえ濡れていて滑りやすいうえに、足を掛けるとボロボロと簡単に表面が崩れおちる。降るには細心の注意が必要だった。
降り切って沢を渡り、今度は国見峠へ向けて登っていく。ここのコースは思っていた以上に沢を渡渉する箇所が多い。
時計を気にしながらスピードを上げていく。沢沿いに斜面を登っていくと、開けたところに大きな岩があるところに出た。回り込んでみて切ると、なんだか恐竜の顔のようだった。ザウルス岩と勝手に名付ける。イブネからとても遠くに見えていたが、なんとか国見峠の一歩手前までやってきたようだ。時計を見ると、御在所岳を諦めるかどうかギリギリの時間だった。期限としていた14:00に対し、13:51。うーん、微妙。笑。しかし、そもそも諦めが悪いので、ここまで来てカットはあり得ないと御在所岳へ向かう。
雪解けでできたのか、ゴロゴロした岩が並ぶ道を直登する。歩きにくいが登り切ると、御在所のシンボル的な丸い大きなレーダーが見えた。初めて使った道だったが、ロープウエイ側ではなく、直接、御在所岳の山頂側に通じているようだ。
山頂の石碑を写真に納め、ロープウエイ駅側へと向かう。人工雪だろうかスキー場には僅かな雪があり、多くの家族連れがソリや雪遊びを楽しんでいた。
さあ、2つ目のミッション「カレーうどん!!」と、意気揚々にアゼリアに向かうが、なんとお店が閉まっている。ガーーーン。今日は休みなのだろうか。楽しみにしていただけにダメージが大きい。仕方がないので、せめてコーラでも飲もうとロープウエイの山上公園駅舎に行ってみる。すると思わぬことに綺麗なレストランが出来ていて、メニューにも「御在所岳名物、カレーうどん」とあるではないか。折れかけていた心も復活。さっそく、食券を買ってカレーうどんを注文する。900円と少々高めの設定だったが、果たして手に取った器には、美味しそうなカレーうどんに、とても品のいいトッピング。時間は既に14:30近く。ほとんどのテーブルが開いていたので、鎌ヶ岳が良く見える窓際に座り、カレーうどんを堪能する。一口食べて、うまし。噂通り。アツアツのカレーが冷え切った身体を温めてくれる。これも狙い通りと満面の笑み。来てよかった。上品なカレーうどんだったので、あっという間に食べきってしまったが、太麺のうどんが実はかなり腹持ちが良く、下山時に改めて食べておいて良かったと後に感謝することになる。
レストランがあまりにも心地よかったのでつい長居をしてしまった。時計を見るとかなりやばい時間になっていたので、慌ててザックを担いて外に出る。再び、冷たい空気に身をさらすのは勇気がいった。
国見峠へ降ろうとした瞬間、ポツポツと冷たいものが空から降って来た。恐れていた雨だ。雲の厚さからさすがに通り雨ではなさそう。止む終えず立ち止まってレインウエアを着こむ。幸い小粒のままで激しくなる気配はなかったが、冬の雨は更に体温を奪う。国見峠へ降った後、国見岳へと登っていく。振り返ると御在所岳の断崖の岩肌に雨でガスが立ち込めていてとても神秘的だった。
国見岳から青岳。更に進んだところに今日3つ目の目的地がある。ライフが減ったから1up。マリオに例えての表現だが、リアルにここ最近の残業で心が荒れていたので、ちょっとした感動が必要だった。その名も「きのこ岩」。奇岩と言うと御在所岳のサイコロ岩が有名だが、この「きのこ岩」もどうしてどうして。どんな奇跡があるとこんな形が出来上がるのかと思う。コースを外れて10m程進むと、大きな岩の上にちょこんと岩で出来たきのこが生えていた。思わずその様に笑ってしまう。岩の上によじ登ると、きのこ岩の向こうに山のすそ野が広がっていてとてもいい感じだった。来た甲斐があるというものだ。
これにてミッション・コンプリート。しかし、ここからが問題。雨が降っている関係から既に周囲が薄暗いが、あと少しで夕暮れになってしまう。冬の夕暮れはつるべ落とし以上に早いに違いない。コース的にはブナ清水を通って根の平峠方面へと戻った方が早いが、どうしてもハライドを越えてみたい。自分の足ならおそらく日の入30分前にはたどり着けるはずと、ハライド方面へと踏み出す。
名物カレーうどんが一番効力を発揮したのが、腰越峠からハライドにかけての急登。既に今日はそこそこの距離を歩いているが、見上げる様な急登にも関わらず歩く速度は全く落ちない。エネルギー満タンで900円以上の価値はあった。
ハライドからの景色をもう少し楽しみたかったが、タイムリミットが迫っているのでそのまま下っていく。遠くには駐車場方面が見えている。地上が見えるとかなり安心感が増すが、降るにつれ森が深くなるとそれだけで周囲が薄暗く、最後まで気は抜けない。ただ、慌てるとかえって危ないので、落ち着きながら一定のペースで降っていく。ここまで来るともう完全に時間内にゴールを捉えている。
目測通り、日暮れ前までに駐車場に到着。さすがに広い駐車場にも関わらず残っていた車は3台だけだった。ザックを下ろし靴を脱いでいると雨がひと際大粒になって来た。どうやらタイミング的にもラッキーだったようだ。そう思っているうちにすっかり周囲も暗くなってきた。朝から夜まで実に充実した一日だった。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • おお~キノコ!不思議ですね。このキノコは笑い茸?ココロが綺麗茸?ほんと1upに匹敵するキノコですね。

  • ココロ綺麗茸がもっとあるといいね。

登った山

御在所岳

御在所岳

1,212m

国見岳

国見岳

1,170m

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