行程・コース
天候
曇り時々晴れ。稜線ではガス+粉雪混じりの強風
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
美濃戸口の駐車場に宿泊。八ヶ岳山荘に一日分駐車料500円×2日分=1000円を支払い。駐車場は広く、多くの台数が止められそうでした。私が着いたのは9時半頃でしたが、半分程度が埋まっている程度。平たんな砂利路面の駐車場です。
この登山記録の行程
12/29
1050 駐車場出発
1100 美濃戸口八ヶ岳山荘集合
1120 美濃戸口出発
1215 赤岳山荘、小休憩
1335 林道終点、アイゼン装着
1500 赤岳鉱泉到着、ピッケルワークの練習に出発
1630 赤岳鉱泉に帰着
1700 夕食
2000 就寝
12/30
0500 起床、装備準備
0600 朝食
0645 赤岳鉱泉出発
0830 稜線へ出る
0900 硫黄岳山頂
1020 赤岳鉱泉
1100 赤岳鉱泉出発
1155 林道終点
1235 赤岳山荘、昼食
1300 赤岳山荘出発
1350 美濃戸口到着、解散
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
2018年の山納め、ということで南八ヶ岳の硫黄岳登山をしてきました。今回はアトラストレックさん(http://www.atlastrek.co.jp/)という登山ツアー業者さんの講習会形式の登山です。ガイドさん1名、参加者は私含めて5名、計6名のパーティになります。
初日はまず美濃戸口に1100頃に集合して出発。日本海側に大寒波が到来しているので八ヶ岳近辺の天候が気になっていましたが茅野市などのふもとの天候は晴れ。ただし麓でも氷点下で、山の上の方は風も強いという予報でした。とはいえ出発直後は風もほとんど感じられず、キーンと冷えた空気の中を歩きました。
まずは林道を歩きます。1時間くらい歩くと赤岳山荘に着きます。トイレや飲料水の補給、食事等ができる場所です。展示用のアイスキャンディが作られていました。赤岳山荘の後は美濃戸山荘を経由して、ただひたすら林道歩きになります。ただ、林道とはいえ非常に寒い土地柄、氷結している箇所が多いです。土や石、葉っぱに隠れている氷も多くあり、滑ることも多々。チェーンスパイクやストックがあると安心感があります。とくに下るとき。
林道の終端に達したとき、練習がてらアイゼンを付けようという流れになりました。愛用の12本爪アイゼンを付け、ストックを取り出して赤岳鉱泉へ向かいます。徐々に雪の量も増えてきて登山道らしくなりますが、非常に緩い斜面なので体力的にきついという感じはありませんでした。積雪も日本海側の山に比べれば微量です。しかしやはり低温のため凍結している箇所が多く、アイスバーンになっているところもちらほらありました。そこは講習会登山ということで、フラットフッティングで爪をしっかり効かせて歩く練習を。
出発から4時間あまりで赤岳鉱泉に到着。今回は練習しながらなので時間がかかっていますが、普通に歩けばもっと短時間で着くかなと。名物のアイスキャンディを眺めながらザックを置き、近くを散策しつつアイゼンとピッケルの使い方について練習をしました。特にピッケルは使い方を体系的に学んでいなかったので勉強になりました。やはり実践は大事。
一時間ちょっと散策をしたのち、赤岳鉱泉へ戻って部屋へ。それまでの極寒とは打って変わってあったかい・・・天国か?部屋にはこたつまで設置されており、廊下にはジェットヒーターがすさまじい熱量を放っていました。先に練習に行って正解でした。一度小屋に入ってしまえばもう出れません。
荷物整理をして暖をとり、17時の夕食の時間。赤岳鉱泉名物のステーキです。山の上でステーキを食べれるなんてなんて贅沢でしょう。。ごはんとスープもおかわり自由。すごい美味しかった・・・もうこれだけで満足ですよ。。小屋の設備と言い、食事と言い、これだけのサービスのための荷揚げや小屋管理をされている方々には尊敬の念しかありません。ビールもうまかったです。
食後は部屋に戻り寒暖ののち就寝。消灯後は一切の暖房もオフになることを念頭に入れておらず、しかも窓際の冷気が流れ込んでくるところを陣取ってしまい、さらに掛布団を敷布団と勘違いしてしまい毛布一枚羽織って寝てしまったことで・・・寒さで寝ては起きてを繰り返すハメに・・・。やっぱ寒いよ山は(
翌朝4時頃。同じアトラストレックさんのツアーで赤岳登頂、赤岳主稜に行かれるグループの準備の物音で目覚め、うとうととしていると起床時間の5時がきました。ソフトシェルとハードシェルを着込んで荷造りを済ませ、5時半頃に食堂へ。配膳待ちの列に並んでごはんとお味噌汁を受け取って席へ。焼き鮭とサラダ、納豆と海苔という最強コンボでした。そしてご飯とお味噌汁はおかわり自由。ごはんおかわりしてエネルギー補給。
食後はこたつで最後の暖をとりつつ、アイゼン・スパッツ装着を済ませて出発。0645ごろに赤岳鉱泉をたち、硫黄岳向かいました。最初はなだらかな道を歩きます。途中、アイスクライミング等のバリエーションルートへ向かう分岐を通過しつつ、樹林帯の中を進みます。トレースははっきりとしており、アイゼンがよく効く締まった路面でした。次第に勾配が急になるところが出てきますが急登というほどではなく。心配されていた風もそれほど強くはなく、無風時々微風な感じでした。ただし気温はかなり低く、ツンとした冷気で鼻先や頬がピリピリとする時もありました。バラクラバは必携です。
そして稜線へ出ます。ほぼ同時に森林限界を抜けるため、それまでとは打って変わって強い風が襲い掛かってきます。マイナス20度+風速10m/sくらいということで体感気温マイナス30度・・・じっとしていたらあっという間に体温を持っていかれるため、淡々と歩を進めます。途中、パーティメンバーのアイゼンが外れてしまうアクシデントが何度かあるも、無事に登頂。展望は無し・・・。写真撮影を早々に済ませて下山開始。
稜線から降り始める地点で風はかなり弱くなりました。ほんのちょっとした位置取りで風の強さが大きく変わるのが面白いですし、どんなところに行けば風を避けられるか?はよく知っておかないといけない事柄ですね。
下りはハイペースで淡々と歩き、10時20分頃に早くも赤岳鉱泉に到着。休憩をして11時頃に出発。あとは林道歩きだけなので特に面白みは無く・・・。
ちょうどお昼ご飯時に赤岳山荘に着いたので、昼食として肉そばを注文。山小屋のメニューは登山者向けに結構ボリュームがたっぷりなのがうれしいです。味も申し分なし!付け合わせの野沢菜の塩加減も良かった。
赤岳山荘からは50分ほどで美濃戸口へ。そこで解散となり、諏訪湖畔の片倉館の千人風呂で汗を流して帰路に着きました。
フォトギャラリー:48枚
出発時の駐車場
林道歩き
赤岳山荘
赤岳山荘のアイスキャンディ
林道を歩きつつ
たまにショートカットの登山道を。林道歩きは退屈だし
林道終点でアイゼンとストックを装備
アイスバーンでアイゼン練習
なだらかな道を歩きます
赤岳鉱泉に着くとまずアイスキャンディがお出迎えしてくれます。
赤岳鉱泉という名の天国
赤岳鉱泉の軒先に荷物をデポってピッケルワークの練習に。
斜面を使ったりして登下降の練習。
赤岳鉱泉の部屋に入ったらやばいのがいた。あったけぇぞ・・・
御夕飯
肉!!
麦酒も買っちった
翌朝。暖房のありがたみ。
充電コーナーがありました
朝食。白米、お味噌汁、納豆、海苔、焼き魚に野菜。最高ね。
天国を後にして極寒地獄へ出発。最初はなだらか。
次第に勾配が出てきますが、全然緩い
斜度は大したことはないものの、とても寒く、微風を顔に受けるとピリピリします。。
稜線へ出ます。このあたりから風が強くなってきます。
赤岩の頭を見上げるも、ガスでよくわからず・・・。
風に耐えつつ山頂広場へ。もう顔が痛い手足の指先も痛い景色も見えないおうち帰りたいよ・・・
それでも意地で撮った一枚。カメラのバッテリーも寒さにやられ、一枚とると電源ダウンの有様。下山し始めて気温や風が和らぐと治りましたが・・
稜線から下り始める直前。皆さん白く氷結しております(自分も
稜線から降りると打って変わって無風。暖かさすら感じるレベルですが、氷点下十数度です。
阿弥陀岳・・・は雲の中
ちらっと見える下界の様子が今回唯一の展望でした。
でも下山し始めると晴れ間が
八ヶ岳ブルーってやつ
赤岳鉱泉に帰着。予定よりもかなり早いので長めに休憩。
装備が凍てついています。
ハードシェルの裏側までバリバリに凍っています。ソフトシェルもこの下に着ていたのですが、もしなかったとすると・・・
アイスキャンディ見納めて・・・
林道へ出てきました
山道最強マシーン。パジェロもいました。
氷結した林道を歩き下り
赤岳山荘で肉そば。ボリュームもあり、疲れた体に染みるおいしさと温かさ。
下るにつれてどんどん雪は無くなり、冬靴で歩くのがつらいw
晴れてるんだよなぁ。長野の空は青いですよねぇ
下りも時折山道を織り交ぜてもらい。
下山
八ヶ岳山荘へ到着。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | コンパス |
腕時計 | カメラ | ツエルト | 健康保険証 | 非常食 | 行動食 |
トレッキングポール | GPS機器 | アウターウェア | オーバーパンツ | バラクラバ | オーバーグローブ |
雪山用登山靴 | アイゼン | ピッケル | ゴーグル |
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