行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
勝原スキー場の駐車場。ただし、勝原スキー場はつぶれているため、ナビには勝原駅をセット。福井(大野)方面から来ると駅を過ぎて少し行ったところの右手。見落としやすいので注意。駐車場は30台近くは停められる。無料。トイレもあるが、冬季は閉鎖につき注意。
この登山記録の行程
駐車場(07:12)・・・荒島岳登山口標柱(07:52)・・・トトロの木(08:09)・・・白山ベンチ・・・シャクナゲ平(08:53)・・・もちが壁(09:39)・・・頂上(09:52)・・・もちが壁(10:21)・・・シャクナゲ平(10:52~昼食~11:23)・・・小荒島(11:48)・・・シャクナゲ平(2:18)・・・白山ベンチ・・・トトロの木(12:50)・・・荒島岳登山口標柱(13:02)・・・駐車場(13:28)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
前日、リーダーからのメールが飛び込んで来た。中出コースを果敢に攻めるもノー・トレースで、代わるがわる3人でラッセルしたが5時間かけるも小荒島で敗退したとのこと。どうしても荒島山頂に立たないとおさまらないとのリーダーからのお誘いに対し、もちろんの快諾。ただし、リーダー以外の二人は欠席とのこと。
リーダーと二人で荒島へ向かう。中出コースの続きかと思ったら、今日は山頂の絶景優先で勝原から登るとのこと。
駐車場に着くと、朝日がちょうど経ヶ岳を赤く染めていた。一日の始まり。快晴の予感もあるが、残念ながらスタート時点での山頂は厚い雲に覆われていた。
積雪が少ない分、沈み込みが少なくて歩きやすい。荒島岳で1番嫌いな登山口までの急斜面が、今日はかなり楽だった。
登山口からシャクナゲ平までは尾根に沿ってとにかく長い。しかも意外に急登が多く、ここで嫌になる人も多いのではないかと思う。以前、「シンドイ!」と嘆く友人に、「荒島の良いところはシャクナゲ平より上だから頑張れ」と言ったことを思い出した。
ふと上を見上げた時に、見慣れた場所のはずなのに違和感を感じた。何かが変と思ったら、荒島岳の一大事ではないか。荒島岳の名所の一つ、トトロの木が真横に根元から折れている。もともとなにをもってトトロの木なのか今ひとつよく分からん!といつも文句を言っていたが、無残な姿を見るとなんだか寂しい。
シャクナゲ平に到着。休憩している人やテン泊の人などで賑わっていた。ここまで来ると、例年であれば綺麗な樹氷を見ることができるが、今年はまだ樹氷には程遠かった。
この付近から雲の中に突入。いつも少し登ったところから眺める銀杏峰が好きだったのに、今日は完全にホワイトアウト。仕方がないので登ることに専念する。
突然、すーっと太陽の光が差し込んできた。見上げるといつの間にか、雲の隙間から青空がのぞいていた。「うぉー」っとリーダーがらも声が上がる。「晴れそうですねー」っと振り帰ると、リーダーの目線は上ではなく横を向いている。その目線の先には純白の白山が姿を見せていた。まさしく「うぉーーー」。慌ててカメラを取り出すが、一瞬で雲の中に隠れてしまう。しかし、雲がどんどん変化していって、1分ほど待つと再びシャッターチャンスが訪れる。変化の速さがどんどん加速していく。これは、山頂に着く頃には期待できるかもしれない。
もちが壁を登り、最後のスロープを登っていく。
さすがに荒島岳の山頂ともなると、寒さのレベルが違う。幸い風が弱めだったので、まだ耐えることができたが、極寒の世界では鼻水も一瞬で凍ってしまう。
5分ほど祈るように雲の切れ間を待っていると、誰かがスイッチを押したかのように、さーっと雲が引いていく。白山だけ見えれば御の字だと思っていたが、それまで山頂に滞留していた雲が、全て消え去っていった。残るは絶景。快晴の荒島岳に立つのは2年ぶりだろうか。この絶景を見るたびに、荒島岳は冬にこそ登るべき山だと再認識する。
お腹が空いたのでシャクナゲ平まで戻る。シャクナゲ平は風避けにもなっていて昼食をとるには最高の場所だ。食事を食べながら、リーダーが折角だから小荒島まで行こうと言い出した。昨日、みんなが苦労して作ったトレース。そこに荒島岳山頂までの軌跡をつなげてあげたい。そんな気持ちで二つ返事。
シャクナゲ平から小荒島までは、訪れる人も多いのか、ちゃんとしたトレースが出来上がっていた。コース自体はアップダウンも少ないので、特に荒島岳に初めて来た人には、山頂を踏んだ後に是非、小荒島にも立ち寄って欲しいと思う。なぜなら小荒島からの荒島岳は、実に凛々しく一見の価値があり、登った感動が二度美味しく味わえるからだ。
リーダーが、昨日、ここまでラッセルしたと、仲間が前日踏みしめたトレースを教えてくれた。自分も同じ場所を踏みしめ、今日歩いた山頂までのトレースと重ねる。昨日はお疲れ様でした。
みんなのコメント