行程・コース
天候
曇りのち晴れのち曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
勝原スキー場の駐車場。ただし、勝原スキー場はつぶれているため、ナビには勝原駅をセット。福井(大野)方面から来ると駅を過ぎて少し行ったところの右手。見落としやすいので注意。駐車場は30台近くは停められる。無料。トイレもあるが、冬季は閉鎖につき注意。
この登山記録の行程
駐車場(06:38)・・・荒島岳登山口標柱(07:29)・・・トトロの木(07:50)・・・白山ベンチ・・・シャクナゲ平(08:52)・・・もちが壁(10:099)・・・頂上(10:32)・・・もちが壁・・・シャクナゲ平の手前コル(11:49)(昼食~12:23)・・・シャクナゲ平・・・白山ベンチ・・・トトロの木(12:53)・・・荒島岳登山口標柱(13:02)・・・駐車場(13:24)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
会社の上司と先輩の3人の組み合わせで荒島岳にやってきた。荒島岳には1月にも来たのでこの冬2回目となる。時間は6時過ぎ。徐々に空が明るくなって来た。それなりに車はあるものの、いつもに比べたら閑散としていた。1月に来た時は停めるところさえなかったと言うのに。旧スキー場の斜面を登る舗装道路も着雪がなく路面が見えていた。この時期、こんなに雪がないなんて異常すぎる。
身支度をしているうちにヘッドライト不要な明るさになってきた。しかし、今ひとつ明るくならないのは、どんよりした天候が原因だ。来る道中の高速でも雪が舞っていた。
雪がないので、ツボ足のまま登っていく。逆に雪がないため凍った舗装道路が滑りやすくなっている。1月より一層雪解けが進んでいる感じだ。
荒島岳の登山口に立つ。雪はしまっていて、歩きやすい。これならけっこう距離を稼げるかもしれない。毎回書いているような気がするが、個人的に荒島岳のどこが嫌いかって、まず駐車場から登山口までの長い道のりと即答するが、実は登山口からシャクナゲ平までの長い尾根もあまり好きではない。楽しいのはシャクナゲ平手前の急登ぐらいだろうか。一気に登る感じと登りきった時に出迎えてくれるシャクナゲ平からの景色が最高だ。それは苦労した分、感動も大きい。
果たして、今回も登りきってから振りかえると雲海の向こうに鋭く尖った山容の経ヶ岳が見えた。しかも、ここまで一切、着雪がなかったのに、周辺には雪を纏った樹氷ワールドが出来あがっていた。さすがシャクナゲ平、期待を裏切らない。
例年であれば樹々の上に荒島岳の山頂が頭を覗かせているのに、今日は樹々に隠れている。やはりここでもm単位で雪が少ないと言うことだ。
有難いことに、シャクナゲ平付近から少しづつ青空が目立つようになって来た。山頂にはまだ厚い雲がかかっているが、これはチャンスだ。
しかも、ここから先は荒島岳が誇る樹氷ロード。青空と樹氷の組み合わせに心が躍る。早速、アイゼンを装着して壁に挑んで行く。
少し高度を上げたところで振りかえると、樹氷で銀一色になったシャクナゲ平が見えた。その向こうには小荒島岳が見える。更にその奥の大野市街には一切雪がないと言うのに、そのギャップがまた凄い。
銀杏峰方面を眺めたらどんよりした雲に覆われて、いつも見えるはずの場所に山はなかった。今日は別行動している山仲間が今まさしく銀杏峰に登っているというのに。。。晴れていてくれればいいが。
綺麗に育った樹氷の間を抜けながら登って行く。経ヶ岳と同様、白山の純白ドレス姿が楽しめるかと思ったが、白山の周辺にもちょうど雲がたまっていて見えなかった。残念。
荒島岳は雪山でこそ百名山たる実力を発揮する。特にお気に入りが、もちが壁を登って始まる山頂までの長いスロープ。どこか3000メートル級の山を登っているかのようなスケール感がある。
登って行くと1人の若い男性がそのスロープに座り込みながら遠くの山を眺めていた。「白山が絶景ですね」と声をかけられたので、「白山は今日は見えてないですよ。あれは経ヶ岳ですよ。」と教えてあげる。聞くと東京から百名山を求めてやって来たとか。しまった!!この際、嘘でもいいから、「白山綺麗ですねー」って言ってあげれば良かった。若者よ、ごめん。
山頂に着くと大パノラマが待っていた。祈りが通じたのか、快晴だ。相変わらず白山や銀杏峰方面には雲がかかっていたが、十分すぎる絶景。荒島岳をぐるりと取り囲む山々の風景は言うことなしだ。
荒島岳の標識が埋まっていてかろうじて荒の字だけが見える。シャクナゲ平では積雪が少なかったが、山頂に関しては1月よりも積もっているようだ。
景色に感動しながらシャッターを切っているとスーッと視界がホワイトアウトになった。また雲が流れてきたようだ。ちょうど登ってきた方が、「あー」っと残念そうな声を上げていた。しばらく雲が切れるのを待つが、かなりの濃度。これは当分晴れ間は見えそうにない。そう言う意味では、早すぎず遅すぎず、ベストなタイミングで登ってきたと言える。さっきまで、澄み渡る青空が、今は方角も分からないほど。タイミングを外した方には申し訳ないが、神様がくれたご褒美に感謝だ。
さぁ、シャクナゲ平の手前にあるコルまで降って、風を避けながら昼食としよう。もうお腹ペコペコだ。絶景を見終えてホワイトアウトとなった今、もう既に「花より団子モード」。足取りも軽く、一気に下山する。
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