行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
電車
その他:
【往路】富士急行線下吉田駅から徒歩
【復路】平野バス停から富士急山梨バスで富士吉田駅(現・富士山駅)下車
この登山記録の行程
富士急行線下吉田駅(07:35)・・・大明見(08:00)・・・不動ノ湯(08:35)・・・太権道峠(09:35)・・・杓子山(10:05/11:15)・・・鹿留山分岐(11:45)・・・鹿留山(11:50/12:00)・・・鹿留山分岐(12:05)・・・立ノ塚峠(12:55)・・・二十曲峠(13:50)・・・石割山(14:25/14:40)・・・石割神社奥社(14:55)・・・赤い鳥居(15:15)・・・石割神社前社(15:30)・・・富士急山梨バス平野バス停(15:35)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
【回想】先週、三湖台からの富士に魅せられたこともあり、再び大きな富士山を見たいと思い、今週も富士急行線に飛び乗った。大月駅を出てしばらくすると車窓からもその威容をはっきりと確認できる。下吉田駅で下車し、適当なバス便はなく車道歩きが始まる。商店街を左折するとあとはひたすら直進するのみ。大明見からは時折ダンプカーが往来する騒々しい道を進む。しだいに傾斜もきつくなり、道幅も狭くなる。不動ノ滝までの道は行き交うダンプカーの粉塵で埃っぽさは続くが、それを過ぎると交通量は殆どなくなり静けさが戻ってきた。相変わらず急坂は続いたが高度は確実に稼いでおり、鳥居地峠の稜線上に富士が姿を現すと辺りは明るくなり、更に登ると富士吉田市街と、その奥に純白の南アルプス連峰を一望することができる場所に出る。
砂利道が一段落するのが太権道峠で、高座山からの道とぶつかるところで山道になる。ここのところの気温上昇と今日の日射しで地面に張った氷や霜柱が融けてぬかるみ、少々歩きにくかったが30分足らずの登りで杓子山山頂に到着。圧巻の大パノラマが待っていた。
360度見渡せばそのすごさは自ずとわかる。正面の富士山から右に目を転ずると毛無山の奥に光岳、聖岳、赤石岳、悪沢岳など荒川三山、手前に戻って足和田山から鬼ヶ岳、十二ヶ岳、節刀ヶ岳など御坂の山々、再び奥に塩見岳、白峰三山、仙丈ヶ岳、鳳凰山、甲斐駒ヶ岳までの南アルプスを一望。更に右に進むと御坂黒岳、三ッ峠山、その左奥に八ヶ岳連峰が霞んで見える。なお展望は終わることなく、北面は奥秩父主脈から大菩薩嶺、黒岳、雁ヶ腹摺山、その奥に雲取山から石尾根、中央線沿線の山々の上方に三頭山、間近の鹿留山が大きいため御正体山は望めないが、丹沢・箱根の山々から山中湖とぐるっと一周して富士に戻るといった眺望である。これほどの眺望を満喫できるのも全ては好天の成せる業である。雪が融けてぬかるんだ山頂南側とは対照的に、北側には雪が残り、誰かが作った雪ダルマはまだ健在である。この頂で少し早い昼食とし、終えるとすぐ鹿留山へ向かった。鹿留山は意外と近かったが、ここが山頂かと思えるような樹林に囲まれた平凡な場所で、朽ち果てそうな看板が1つあるきりで少し淋しい感じだ。冷えたせいか近くでキジを撃った後、鹿留山分岐からの急下降に挑んだ。足元がぬかるんでいることもあり悪戦苦闘を強いられたが、一段落して緩い下りになったところが立ノ塚峠で林道が横切っている。振り返ると鹿留山がひときわ高く見える。一気に400メートルの激しい下りの連続だったことを物語っているようだった。この辺りからは御正体山が道志山塊の盟主らしい堂々とした風格のある山容を惜しみなく魅せつけており、いつしかカヤトの気持ち良い尾根道に変わっていた。約1時間で休憩舎のある二十曲峠に到着。ここからは送電線に沿った道を登りつめて石割山の頂に立った。石割山からは西日を浴びて煌く山中湖の湖面が印象的である。そのまま平野バス停まで下ったが、今日の富士は、最後の最後まで雲に覆われることなく終始一貫美しい姿のままでいてくれた。
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