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春待つ稜線、丹波山村の熊倉尾根と丹波天平

熊倉山(火打岩)、丹波天平( 関東)

パーティ: 1人 (ガバオ さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

バス
その他: 往)JR奥多摩駅から丹波行きバスにて、終点丹波バス停下車
復)丹波温泉のめこいの湯に入浴後、18:20丹波発奥多摩行きのバスにて奥多摩駅まで

この登山記録の行程

丹波バス停(9:23到着/9:33出発)-頌徳碑(9:55/10:00)-巻き道(10:40)-熊倉山(12:45着/13:05発)-サオラ峠(13:35)-丹波天平(14:15)-丹波山小学校(15:05)-のめこい湯(15:17)

コース

総距離
約11.9km
累積標高差
上り約1,195m
下り約1,214m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

飛龍山の前衛、熊倉山の痩せ尾根の急登と、散策気分の丹波天平で平成最後の山歩きを楽しんで来ました。 新緑は未だ中腹までで、稜線の冬枯れた木々は令和の春を待ち侘びているようでした。

≫平成の最後を飾るのに相応しい山をと思案しましたが思い浮かばず、せめて人出を避けて静かな山を歩こうと奥多摩駅から満員の丹波行きバスに乗り込みます。案の定、終点の丹波まで行く人はほんの僅かで、ましてやバリエーションルートの熊倉尾根に向うのは自分一人です。

青梅街道を西に30分程進んだ所にある頌徳(しょうとく)碑の脇に熊倉尾根の取付きがあり、道の向いの怪しげな土産店のおじさんと挨拶を交わして尾根に入るといきなり急登が始まります。いつの間にかウグイスに代って鳴き始めたツツドリやアオバトの声に季節の移ろいを感じます。

ところで、日帰り山行がモットーの私の行動範囲には、知る限り3つの熊倉山が存在します。こちらの熊倉山(別名、火打岩)は飛龍山に続く尾根の途中の目立たない山ですが、今回辿った尾根の登りの運動量は秩父の熊倉山にも引けを取りません。 露岩交じりの急登に息を整えながら振りかえれば、ミツバツツジ越しの大菩薩嶺が伸びやかで、左手には初めて目にする前飛龍の岩峰が新鮮です。 

灌木に囲まれた「地味」な山頂には満開のアセビが文字通り花を添えていましたが、折しもサオラ峠側から登って来た縦走装備の男性がそのまま通り過ぎて行ったのは、この山頂の宿命なのかも知れません。

山頂からサオラ峠に向かう尾根は一転して緩やかになり、その名の通り天空の台地の様な地形が続く天平尾根を散策気分で丹波天平に向います。冬枯れ色の中で目を引く唐松やマメ桜の新芽は、数日後に迫った令和の春を待ち侘びている様です。

一昨年に歩いた時は靴ズレの痛みで楽しむ余裕が無かった〝でんでいろ〟の雰囲気を存分に堪能すると、奥多摩三山を見遣りながら尾根を駆け下りて、のめこいの湯にドボーン! 

「平」の字が被ったな~♪、などとニンマリしながら定番の湯上りセットを頂いて、平成最後の山行もしっかり締まりました~。

本日の総歩数27,469歩、歩行距離18.2km、消費カロリー1,172kcal、脂肪燃焼量83g也。

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フォトギャラリー:75枚

10連休二日目の奥多摩駅。増便バスが出て、満員になると定刻前でも次々と発車していきます。

御前山にも沢山のハイカーさんが向っている事でしょう。

丹波山村が見えてきました。

終点の丹波バス停。水洗トイレがあります。

右に向って伸びる尾根が、これから登る熊倉尾根です。

途中、子の神社に入山のお参り。

丹波川の両岸が萌黄色に包まれています。

青梅街道を西に向っていくと、廃品回収会社の敷地があります。

その先、右手に頌徳碑と刻まれた石碑があって、その左脇が熊倉尾根の取付きです。

最初は吠えかかって来たワンちゃんの頭を撫でてから、、、

頌徳碑の向いの怪しいお店のオジサンと言葉を交わして尾根に取付きます。

いきなりの急登です。

天狗の腰掛け松、ですね。

少し登るとジグザグの山道が切ってあって、ちょっと楽になります。

西側に見えるのは、黒川の鶏冠山です。

初めて目にする前飛龍の岩峰ピーク。

途中、尾根の左にはっきりとした巻き道が現れますが、これは作業道です。

薄い踏み跡の付いた尾根線を歩くのが正解です。

尾根線に東京都水道局の標識杭が現れます。

つつじ越しの鶏冠山。

尾根筋ではアセビの木が目に着きましたが、花は殆ど落ちています。

徐々に尾根が痩せてきます。

背中に大菩薩嶺も見えてきます。

中腹では、ミツバツツジが見頃でした。

尾根の左側が切れ落ちていて、結構緊張します。

あそこをを登るのか?!、・・・これがバリエーション尾根の醍醐味ですね。

息を整える間にも脹脛が張ってきます。

振り返って一枚。結構な急斜面でした。

途中の木に癒されます。しわの寄り加減が絶妙です。

前飛龍、いつか岩岳尾根ルートで登ってみたいものです。

鹿の仕業でしょうか?何者かに齧り取られています。

露岩混じりの痩せ尾根が続きます。

前飛龍の高さに大分近付いて来た感じです。

痩せ尾根ですが、こんな大木も見かけます。

漸く熊倉山(1624m)のピークに到着。山頂のアセビが満開でした。

谷を隔てて雲取山が良く見えます。

西側には前飛龍。

霞んでいますが、真っ白な南アルプスも見えました。

三頭山を正面に見ながらミサカ尾根を下ります。

西丹沢の北面には大分雪が残っているようです。

振りかえると、飛龍山の姿を見る事ができました。

飛龍山から東に連なる雲取山。

先程までの尾根とは大違いのなだらかさです。

途中、倒木の隙間から富士山を見る事も出来ました♪

サオラ峠(サヲウラ峠)です。その昔、飛龍権現の縁日にはここに賭博場が開かれたとか、、、。

峠にある中川神社にご挨拶。山林保護に尽された中川翁を祀った社です。

そのまま東に、丹波天平に向います。

マルバダケブキの葉が伸び始めています。

唐松の新芽。

こちらは、、、ヨモギではありません。トリカブトの新芽です。

平らな地形と唐松林が良くマッチしています。

湿地の様に拓けた場所が有りますが、どうしてこの様になったのか?不思議です。

一昨年の9月に逆向きで歩いていますが、夏場とは雰囲気が全く違います。

ゆるゆると続く天平尾根。歩調も緩めになってきます。

アンテナ塔が立つ丹波天平に到着。探し忘れましたが、何処かに三角点もある筈です。

丹波と親川の分岐点。

温泉目指して、丹波側に向います。

ぽつんとマメ桜。

若葉の色が新鮮です。

冬枯れ越しに、三頭山、御前山、大岳山の三山が見通せます。

大きくジグザグを切りながら下って行きます。

今日初めての杉の植林帯を通過します。何故か大荒れでしたが、歩行に支障はありません。

ザレた斜面は慎重に通過。

木に張り付いているきのこの様なものを発見。

表皮は乾いた薄皮でした。一体何でしょう?

頭の高さに張られたケーブルに注意しながら歩きます。

丹波山村に戻ってきました。

登山道は、小学校の敷地を横切っています。

小学校の校舎の右手が登山口となります。

箱庭の様な丹波山村の光景。

丹波山温泉のめこい湯は、道の駅に隣接しています。

ジビエのウインナーがお勧めです。

村のマスコットキャラクター、タバスキー。

ツバメが沢山飛び交っていました。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 登山計画書(控え) ナイフ
修理用具 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー 行動食
テーピングテープ

みんなのコメント

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  • ガバオさん、こんばんは~!

    平成最後の山行はホームゲレンデの奥多摩で〆られたのですね。
    なるほど~、丹波山村の熊倉山は秩父の熊倉山と同じくらいキツイのですね!
    熊倉尾根はさすがバリルート、やせた尾根などドキドキするような場所が多そうですね。

    そういえば最近奥武蔵や秩父ばかりで奥多摩はご無沙汰しているなあと久しぶりに歩いてみたくなりました。「平」の文字もかぶって平成最後にぴったりのチョイスでしたね!(笑)

  • すーさん、こんばんは!

    コメントありがとうございます。
    ハイ、平成の最後に相応しいかどうかは別にして、山の中で行き会った登山者はたったの3名で、GWにも拘わらず静かな山行を楽しめました。 因みに、連休後半は故有って家に引き籠っていましたので、令和の初歩きをどうしようか?思案中です~。
    確かに今回の熊倉尾根は秩父の熊倉山並みにタフだったのですが・・・、単に自分の体力が落ちただけかもしれません(汗)。

  • ガバオ さん、こんにちは

    熊倉山は、秩父なのかなと勝手に想像しておりましたがこちらでしたか。同じ名前、同じ奥多摩でも笹尾根の熊倉山はずっと穏やかな印象でしたが、こちらはかなり手強そうですね。

    前半の緊張感あるいは挑戦的な上りに対して、後半のまったりのんびり感のコントラストも鮮やかです。
    小学校の敷地内を登山道が通っているというのもすごいですね。

  • すてぱんさん、こんにちは。

    そうなんです、もう少し奥の熊倉山に行ってました。
    秩父の熊倉山並みに体力を消耗した感じのタフな急登だったのですが、実は自分の体力が落ちただけなのかもしれません!。
    因みに、熊倉尾根ではシロヤシオの株を、丹波天平ではカタクリの花を探しながら歩きましたが、残念ながらどちらも見当たりませんでした。。。

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