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高尾山の一丁目から三十六丁目( 清滝-薬王院の丁石 )

高尾山( 関東)

パーティ: 1人 (バリサイ さん )

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行程・コース

天候

登山口へのアクセス

その他
その他: 自宅(23区内)からパスハンターで自走、途中にデポ、そして徒歩。

この登山記録の行程

甲州道中 - 高尾山口駅 - 清滝 - 1号路(本参道) - 薬王院 - 高尾山山頂(紫陽関)

コース

総距離
約4.6km
累積標高差
上り約604m
下り約215m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

歴史散歩。

本参道苦手、敬遠してたのですが…( 長時間の舗装路歩きは膝と内臓に負荷がかかるんで… どうも…Mmm。

各丁目がわかってくると、また見方が変わる、じっくりと本参道を歩いてみよう、道そのものを観察してみようという気持になれるようです。

注・丁石が現存する場所はともかく、その他の画像の位置は目安。古くは木製の印が置かれていたそうですが、それは現存しないため、明治期発行の案内図がエビデンス。

高尾山の丁目にはいくつかの系統があるとされています、ここでの紹介は、不動明王由来の三十六童子にあやかり36丁区分されたもので、これは明治期以降の概念です。

高尾山は、古くは登り30丁とされていましたので、それを新たに36にわけたと考えられるでしょう。

で、1丁は約109メートルですが、信仰での丁目なので、実際の距離はさほど関係ありません。世相に応じて変化するローカルルールと考えて下さい。

(信仰の道は、そこを進むこと、そこに在ること自体が信心、そのままに当体なんで、特定の場所・距離がどうこうではないんです。)

この36丁区分の丁石には童子が刻まれており(現存の、確認可能なものには)、それは本尊として、各丁石も礼拝の対象となります。ただの道しるべではないということです。

もう一つの高尾山の丁石の特徴は、本坊(ビーク側)に1丁目が置かれている点です。たいていは慣例的にも登山口側に1丁目が置かれるんで。

(高尾山はマイルド、いわゆる山岳信仰の山とは少し異なるのです。)

ちなみに10丁目の蛸杉-11丁目の十一丁目茶屋にはつづけて丁石が現存、しかもこの区間はほぼ109メートル。なのでこの区間では、実際の1丁という距離が体験できます。

丁石そのものに関しては、縣敏夫氏の研究が詳しいです、おすすめです。
______________________________________

1丁目、3丁目、5丁目、10丁目、11丁目、21丁目、25丁目、29丁目、そして36丁目の丁石は現存するため、あとは地図で探りつつ歩いてみるのも面白いかと…

(ただ現在の丁石の位置、本参道の整備により多少の移動はあると思われます。)

その間隔は100メートルに満たないんで、けっこう忙しい、否、なんやらメリハリが出るようで? とにかく本参道のみでも遊べる。

江戸期の薬王院に関しては、たとえば「八王子名勝志」にある絵図が捉えやすい、現在との違いがよくわかるでしょう。

たとえば本坊で江戸期ママと思われるのは、飯縄大権現社のみじゃないかと? 飯縄大権現社につづく本堂西の石段の位置もほぼ江戸期ママです。

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フォトギャラリー:39枚

三十六丁目の丁石。清滝、不動院前。

三十五丁目。不動院-鳥羽橋までの区間は、ほぼ等間隔と仮定。

三十四丁目。

三十三丁目。

三十二丁目。

三十一丁目、鳥羽橋。

三十丁目、鳥羽橋と那賀橋との中間。ちなみに西側のビークが楓山。

二十九丁目の丁石。那賀橋。

二十八丁目。那賀橋-布流滝橋までの区間も、ほぼ等間隔と仮定。

二十七丁目。

二十六丁目、布流滝橋。

二十五丁目の丁石。布流滝(古滝)、最初のヘアピンカーブの突き当たり。

二十四丁目。次のカーブとの中間、いわゆる二十四丁目の坂道の真ん中。ここは山中一の激坂!

二十三丁目、金比羅台をわける南側の分岐(麓側)。

二十二丁目。三番目のカーブの突き当たり。曲がり角。

二十一丁目の丁石。金比羅台をわける北側の分岐(ビーク側)。いわゆる二十一丁目の坂道にかかる。

二十丁目。二十一丁目-城見台区間も、ほぼ等間隔と仮定。

十九丁目。

十八丁目、城見台(城見坂)。

十七丁目。城見台-リフト山上駅区間も、ほぼ等間隔と仮定。

十六丁目。この付近、古くは展望があったそうです。ちなみに北西側のエリアが古くは浅間山で、浅間社が置かれていたとされているが正確な位置は不明。

十五丁目。

十四丁目、リフト山上駅。この付近、古くは相模川が見切れたそうです。

十三丁目、展望台との中間。

十二丁目、展望台。

十一丁目の丁石。十一丁目茶屋(古くは楓月茶屋?)の向かい側。ちなみに十一丁目茶屋と言えば、まさに高尾山が育てた俳人、南南浪との縁が深い。

十丁目の丁石。蛸杉(一本杉)の並び。

九丁目。浄心門手前か? ちなみに古くは、浄心門は存在しないでしょう。

八丁目、神変堂。神変堂の起こりは、浄心門よりは古いようですが、やはり古くは存在しないでしょう。役行者を祀るものですが、最近の研究では、そもそも高尾山に修験はなかったという史観が。ちなみに神変堂向かいの小ピークが神変山。

七丁目。男坂-女坂分岐手前、中間? ちなみに女坂は新道、しかし古くは細道としては通じていたようです。

六丁目。男坂、いわゆる百八段下。

五丁目の丁石。百八段上。

四丁目。女坂に合流する手前、いわゆる文学碑通りの中間。

三丁目の丁石。女坂との合流地点、権現茶屋(設待茶屋)の向かい側。

二丁目、杉並木。

一丁目の丁石。四天王門の並び、いわゆる広庭の東。もみじや支店(設待茶屋)の向かい側。

おまけ。薬王院まで詰めた後、富士道で山頂に。右側の石垣、これは黒ボク石。富士信仰の名残、富士道の証( メタファー )。

おまけ2。広庭の南側、江戸期の「當山一町目」の丁石が現存。つまり現在、本坊前には二つの一丁目の丁石が。

おまけ3。今回も自転車はデポ。これは古いロードスターで35L程度のザックは積載可能。自転車登山が面白いのは、その一つは、区内在住者としては、いわば自宅から登山が始まる、自分の脚力のみで山に登れる点でしょう。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 地図 コンパス
ノート・筆記用具 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具 ツエルト
健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー
非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール ライター
【その他】 パスハンター

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登った山

高尾山

高尾山

599m

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