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行程・コース

天候

6/7晴れ 6/8晴れ後曇り、山頂部は霧雨 6/9霧雨、山麓部は曇り

登山口へのアクセス

その他
その他: レンタカー
元浦川林道冬季ゲート手前駐車スペース
6月中旬に元浦川林道の冬季通行止め解除予定だが、崩落地点の路肩の損傷の大きさによっては、通行止め解除がさらに遅れるか、通行止め解除できない可能性あり。

この登山記録の行程

【6/7】
14:34元浦川林道冬季ゲート-(10分休憩)-17:52神威山荘

【6/8】
3:25神威山荘-3:43ニシュオマナイ川渡渉地点-5:38峠-7:39ペテガリ山荘7:55-9:47標高1060mピーク10:00-(10分休憩)-13:25標高1301mピーク13:35-14:51ペテガリ岳15:00-(吹溜り部滑走20分)-16:30標高1301mピーク-(10分休憩)-19:20標高1060mピーク-21:10ペテガリ山荘

【6/9】
7:17ペテガリ山荘-(10分休憩)-9:50峠-11:30ニシュオマナイ川渡渉地点12:20-(20分休憩)-16:17元浦川林道冬季ゲート

コース

総距離
約58.3km
累積標高差
上り約3,425m
下り約3,426m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

今回は、日本二百名山、ペテガリ岳で山スキーしてきた。
昨年6月にペテガリ岳に登ろうとしたが、雨で断念したので、今回はそのリトライである。
昨年は元浦川林道の冬季ゲート通行止め解除が6月6日だったので、今年もそのタイミングに合わせたが、今年は通行止め解除できないようで、静内ダムゲートからペテガリ岳に登るか、ペテガリ岳を中止してカムイエクウチカウシに変更するか検討した。
静内ダムゲートからペテガリ山荘まで40kmあり、選択する気にならない。
カムイエクウチカウシは雪がもっとあるときにカールを滑りたいので、とっておきたい。
元浦川林道は冬季ゲートから神威山荘まで12km前後とわかり、ペテガリ岳と神威岳をセットで登れば丁度いいと思い、ペテガリ岳に登ることにした。

1日目は、元浦川林道冬季ゲートから神威山荘に移動した。
元浦川林道は中間部まで崖崩れが整備工事されていたが、中間部で林道を完全に埋め尽くして路肩が損傷している箇所があった。
この状態だと、林道の通行止め解除が遅れるか、解除されない可能性があると思った。
中間部から先は落石箇所が多くあった。
林道でヒグマに出会った。
ヒグマとの距離は40m前後。
ヒグマは、低い音で息を荒げていたが、動揺している様子で、とても臆病だった。
ヒグマは、藪に逃げ込み、ものすごい勢い速さで木に登っていった。
図体の割にしては身体能力の高さに驚いた。
その後、神威山荘に行き、泊まった。

2日目は、神威山荘から元浦川林道を下って、ニシュオマナイ川渡渉地点からペテガリ山荘への沢登りルートを進み、峠を越え、ベッピリガイ沢川に降り、東の沢林道を下って、ペテガリ山荘に行った。
ペテガリ山荘に泊まり装備をデポジットし、ペテガリ岳登山口から登山道に入った。
国土地理院の標高1060mピークまでは藪が刈り取られて進み易かった。
しかし、そこから先は登山道であっても藪との格闘であった。
標高1400m付近までは乾いた藪だったので、まだマシな方。
標高1400mから上は雲ゾーンになり、藪は露だらけになった。
藪は背丈ほどあるので、露が滴る藪を掻き分けて進むと、全身がベトベトに濡れた。
ゲイターを付けていたが、登山靴の中にも水が溜まっていった。
肝心の雪は、長さが20mほどの吹溜りの雪渓が数箇所あるだけだった。
そんな思いをしてペテガリ岳頂上に着いたが、雲で真っ白で何も見えなかった。
山頂で写真を撮ってすぐに雪渓に行った。
雪渓では10〜15mほど3本滑走した。
露の藪を抜けて、乾いた藪を移動しているうちに、登山服は体熱で乾いていった。
濡れた登山靴は雑巾で水分を吸い取ったものの、なかなか乾かず、履いて歩いているうちに足がふやけた。
ふやけた状態で歩くと足の裏が痛くなるので、下山途中、何回か靴と靴下を脱いで足を乾かした。
この時期になると、北海道の日没はとても遅く、19時半を過ぎても明るかった。
日没後、ヘッドライトを点けてしばらく歩いて下山し、ペテガリ山荘で泊まった。

3日目は、神威岳に登るつもりだったが、朝3時過ぎに起きると、雲ゾーンは標高500m付近まで下がっていて、雪がほとんどない神威岳まで露が滴る藪を掻き分けて進む気になれなかった。
7時までゆっくり眠ってから、下山することにした。
下山するとは言ってもペテガリ山荘から元浦川林道冬季ゲートまで7~8時間かかる。
全然乾いていない登山靴を履き、林道を進み、沢登りをして峠に登った。
峠は雲の中にあり、露が滴る藪で全身ベトベトになった。
峠を越えて、雲の下の元浦川林道に入り、歩いて進んでゆくうちに登山服は乾いた。
登山靴はなかなか乾かず、足がふやけて足の裏が痛くなり、何回か靴と靴下を脱いで足を乾かしつつ、元浦川林道冬季ゲートまで下山した。

下山後、みついし昆布温泉で入浴し、翌日、同温泉で朝風呂に入ってから襟裳岬に行き、広尾町で生ちらし丼を食べて、とかち帯広空港から東京に帰った。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ サングラス 着替え 腕時計 カメラ
熊鈴・ベアスプレー 非常食 行動食 GPS機器 シュラフ スリーピングマット
アイゼン ヘルメット
【その他】 スキー 兼用靴 ウィペット

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登った山

ペテガリ岳

ペテガリ岳

1,736m

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最適日数
2泊3日
コースタイプ
往復
歩行時間
17時間
難易度
★★★★
コース定数
72
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