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東京・元祖山の手アルプス(はいからさんも登る文京区のお山)

田端富士、駒込富士、吉本隆明、千駄木山、権現山、身禄行者の墓、太田龍、白山富士、丸山、右京山、小石川後楽園、小盧山、愛宕坂、木曽山、棕櫚山、見越山、久世山、鳩山会館、音羽富士、六義園、藤代峠、染井温泉サクラ、巣鴨地蔵通商店街( 関東)

パーティ: 1人 (目黒駅は品川区 さん )

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

電車
その他: 往路:武蔵小山→東急目黒線→目黒→山手線→田端

復路:巣鴨→都営三田線東急目黒線直通日吉行→武蔵小山

この登山記録の行程

田端駅7:06→田端富士(田端八幡神社)7:12→駒込富士(富士神社)7:29→吉本隆明住居跡(吉祥寺近辺)7:39→千駄木山(須藤公園)8:01→権現山(団子坂上)8:08→身禄行者の墓(海蔵寺)8:17→太田龍住居跡(白山駅)8:28→白山富士(白山神社)8:36→丸山(西片公園)8:56→右京山(坪内逍遙住居跡)9:09→小盧山・愛宕坂・木曽山・棕櫚山(小石川後楽園)9:29~10:01→見越山(礫川公園)10:09~13→久世山(鳩山会館)10:50~11:00→音羽富士(護国寺)11:14→権現山(〃)11:17分→藤代峠(六義園)11:59~12:23→染井温泉サクラ12:44~13:40→巣鴨地蔵通商店街13:44~15:10→スタミナラーメン蔵王14:13~28→巣鴨駅14:30

合計6時間38分(染井温泉迄、21.5km)

コース

総距離
約24.1km
累積標高差
上り約216m
下り約199m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

7月20(土)は、いい案配に梅雨が長引いたお陰で、山手線内アルプス化計画で最後に残った文京区の山を一周することができました!

文京区ってことで、名前も文京アルプスで良かったのですが、新宿に比べて印象が薄い気がしたので「元祖山手アルプス」としてみました!

何故「元祖」かというと、文京区辺りは東京の中心が浅草だった明治から昭和の始めにかけて、近代化によって生まれたホライトカラーの人々が最初に住んだ最初の山の手だったからです。山の手はその後ホライトカラーのサラリーマン増えるに従い、新宿・渋谷周辺→杉並・世田谷周辺→多摩川を越えて多摩プラーザ・聖蹟桜ヶ丘辺りへと西へ西へと拡大していくわけです。

文京区辺りの特徴は、元祖だけあって、戦前から戦後すぐぐらいに活躍した文学者などの痕跡が数多くあることと、その当時最先端だった、今は昭和レトロな喫茶店や商店街が文化遺産みたいな形で残っていることです。一言でいうと『はいからさんが通る』の世界!はいからさんの自宅は小石川にあって、学校は茗荷谷の設定だとか。

あとかなりアップダウンが多いです。白山通りや本郷通りの印象から文京区は平坦な場所かと思っていたんですが、それは都心から放射状に延びるそれらの通りが谷筋や尾根筋を真っ直ぐつないでいるせいで、地形を無視してそれを横切るとなると、これでもかというぐらい坂道が出てきます。一周するとなると、下町アルプスみたいに尾根の高台をつないで歩くより大変です。

文京区の山を一周するには1つ大きな問題があって、 それは小石川後楽園と六義園と護国寺が夜間立入禁止で開くのが全て9時になってしまうということです。9時だと季節的に暑くなってしまうので、それまでに行ける山を先に行ってしまおうと、田端駅からスタートすることにしました。目黒からだと山手線のちょうど反対側で遠いので、7時6分スタート。

まずは文京区の山ではないけれど、この間下町アルプスで行きそびれた「田端富士」を目指します。ここは田端駅の切通し上の坂にある田端八幡神社の階段の途中にあります。西向きで昔はさぞかし富士山が良く見えただろう場所。

続いて「駒込富士」を目指します。ここから文京区。ここは本郷の東大の敷地内から移転してきたとのことなんですが、そうとは思えぬ実に立派な古墳の塚が丸々富士神社になっています。

駒込富士のすぐ近所に、戦後日本の思想界をリードした巨人「故・吉本隆明」の自宅があるようなので探してみました。吉祥寺という大きなお寺の横なんですが、今も親族の方が住んでるみたいなので、写真と場所は割愛。

続いて複雑怪奇な住宅街の中を迷いながら「千駄木山」に向かいます。ここは「須藤公園」だと思っていたのですが、千駄木公園が正しい場所でした。そのためこの日は行けませんでした。

その次の「権現山」は団子坂という坂の上あたりだとのこと。

権現山の次は、江戸時代に富士講が爆発的な人気を得たきっかけになったと言われる「身禄行者の墓」に行きます。ここは海蔵寺の墓地内にあり、墓というよりほとんど富士塚化しています。

身禄行者の墓の次は白山富士がある白山神社に向かいます。ここは地下鉄の白山駅のすぐ近くにあって、白山駅の横には、さっきの吉本隆明と並ぶ戦後思想界の巨人、晩年は陰謀論の大家としても有名だった「故太田龍」の自宅跡があるので、そこも寄って行きます。ここは借家なんですが、別の人が住んでる可能性大なので、通りの入口の写真だけ。

太田龍の自宅跡を確認したら、白山神社に向かいます。「白山富士」は神社の裏手にあって、山全体が紫陽花に覆われており、紫陽花の季節意外は立入禁止とのことでした。

白山神社から次は「丸山」と「右京山」という本郷台の末端近くにある2つの山を目指します。丸山は高級住宅街の中にある「西片公園」あたり。右京山はその丸山から一旦下った尾根が再び盛り上がるあたりにあります。右京山は清和公園なのですが、道を一本間違えて、その昔、金田一京助・春彦兄弟や坪内逍遙が住んでいたあたりに出てしまいました。ここも山頂っぽいんですけどね。

不忍通りに出て、後楽園遊園地に下ったら、いよいよ「小石川後楽園」に向かいます。時間も9時20分前後と9時開園を少し過ぎてちょうどいい時間。入園料は300円。

小石川後楽園には「小盧山」「愛宕坂(小町塚)」「棕櫚山(木曽山、白雲台、M-14ピーク)」という3つの山があります。東門は入ってすぐが工事中で閉鎖されていたため西門から入って、まずはいかにも築山といった風の小盧山に上ります。山頂直下のベンチからは園内の池が一望。

続いて愛宕坂に向かいます。ここは登りきった山頂に「小町塚」というのがあり、これが山頂名でいいと思ったのですが、ネットでは愛宕坂になっているので併記しました。小町塚の小町は茨城県出身の絶世の美女「小野小町」のことで、塚の石を水戸徳川家との絡みで茨城から運んで来たので、洒落のつもりでこう名付けたらしいです。

さて最後の棕櫚山が問題です。ここは小石川後楽園で一番有名な山なんですが、別名である木曽山の標識がある場所はあまり山頂ぼくないし、その横に「白雲台」という昔は展望が良かったらしい山頂展望台があるのですが、そのまた横のバリエーションルートしかない「M-14ピーク」の方が明らかに高く、どこを山頂とするべきか良くわかりません。庭園の中の築山で悩んでもしょうがないですが。

小石川後楽園の山に登ったあとは、本当は先に登れば良かったんですが、地下鉄の後楽園駅の裏にある「見越山」に向かいます。ここは礫川公園の上の戦没者慰霊碑のあたりで、春日通り沿いの尾根の末端にあたります。

見越山から次は「久世山」に向かいます。「神田用水」跡の通りを「小日向」の信号の少し先で上に登り、まずは「小日向神社」に行きます。この神社は久世山の一角にあり、展望のきく雰囲気の良い場所だったらしいのですが、前が大幅に工事中で展望はともかく雰囲気もへったくれもなくなっていました。ちなみに神田用水の水は小石川後楽園でも使われていたそうです。

小日向神社から小日向の高級住宅街の中を進みます。この日一回りした中では、目白台が近いせいもあるのかここが一番高級住宅街っぽかったです。そしてその高級住宅街の頂点に立つ「鳩山会館」を目指します。鳩山会館はあの民主党の鳩山兄弟の実家です。一般公開もしているそうです。

鳩山会館の前に「鷺坂」というヘアピンカーブが2つあるここいらで人気らしい坂に寄り道。鷺坂の途中から直進すると、八幡坂という階段の坂に出で、そこを登りきった場所が「石川啄木が上京してきて最初に住んだ下宿跡」で、その隣に続く長い塀の家が鳩山さん家でした!お巡りさんが2人、こっちをずっと睨んでたんですぐにわかりました。山の名前も久世山やめて鳩山にすればいいのに。

左手に先週行った椿山荘などがある目白台の高台と右手に鳩山会館がある小日向の高台を見ながら、谷間の広い道を護国寺を目指します。道沿いには光文社と講談社があります。

「護国寺」は正面突き当たりの丘の上にあって、「音羽富士」は本堂に登る階段の右手にあります。斜面を利用して溶岩を配した良くある形の富士塚です。

護国寺にはもう1つ「権現山」という山があって、ここは東側の墓地の上とのことなので、行ってみました。墓地は途中から崖になっているので、南東方面の展望が良いです。

護国寺から不忍通りを駒込方面に戻り、最後の山「藤代峠」がある「六義園」を
目指します。この不忍通りのアップダウンが半端なく、ランニングコースにしたら滅茶苦茶鍛えられそう。

「六義園」は小石川後楽園に良く似た感じの池を中心にした庭園で、入園料も後楽園と一緒の300円で、池を掘った時に出た残土を使って築山が周囲に配されています。広さも若干後楽園の方が広いものの似たり寄ったりです。ただ違うのは閑静な住宅街の中にあるので、後楽園のように隣の遊園地からジェットコースターの歓声は聞こえて来ません。

「藤代峠」は六義園の池の奥にあって、入口から入って池のほとりまで行くと、池の右手奥に見える小高い築山がそうです。せっかく入場料払ったので、左から一周してから登ります。藤代峠は文京区の最高峰というだけあって、展望と高度感は抜群で、園内が一望出来ます。後楽園とは違い周りに東京ドームとかジェットコースターのレールとかが見えないので、ノンビリ休憩するのに向いています。

六義園を出たら、駒込駅を経由して本日の最終目的地である「染井温泉sakura(さくら)」に向かいます。この名前は桜の開花宣言で有名な「ソメイヨシノ」が駒込駅近辺で生み出されたということに因んで
いて、駒込はそれで街起こしをしているらしく、町中桜の木が一杯です。街の雰囲気も東大と本郷通りで繋がっているせいか、高級住宅街というほどではないですが、閑静な住宅街が並んでいて、住むには意外な穴場かも知れません。店がちょっと少なすぎる気がしないでもないけれど、それは隣の巣鴨が大きい街なのでなんとかなります。

「染井温泉さくら」は温泉の銭湯ではなく、日帰り温泉施設で、そのため料金はちょっと高めの1296円です。でも23区内の日帰り温泉は2000円以上するところが多いので、これでも下町プライスでお得なのかも知れません。泉質はちょっと緑ががった薄い茶褐色の「塩泉」で、色が薄い割りにかなりしょっぱく、顔にかけたりすると塩分が目にしみるので要注意。風呂は郊外の日帰り温泉施設と比べ、やや小ぶりながらも、内風呂2、露天2、サウナ、別料金の岩盤浴と一通り揃っていて、
レストランやマッサージもあります。

染井温泉を出たら、近所なんでお婆ちゃんの原宿で有名な「巣鴨地蔵通商店街」に寄って行きます。ここはテレビにしょっちゅう出ているんでつけ加えることはないんですが、高齢女性の着るような服が非常に安く、その店をベースお洒落な喫茶店や昭和レトロな飲食店などが軒を連ねています。塩大福がお土産として有名みたいです。あとエビフライも名物みたい。

地蔵通商店街を「庚申塚」まで往復したら、巣鴨に戻って飯食って帰ります。JRで帰ろうと思ってたんだけど、うまい具合に武蔵小山まで直通の都営三田線の駅があったので、そのすぐに前の「スタミナラーメン蔵王」というチェーン店のラーメン屋に入りました。何故入ったかというと、これぞ巣鴨といった感じの「ホイコーローラーメン」があったから。絶対目黒にはない、銀座にも浅草にもない発想!千葉にはあるかもしれないけれど…。

味はラーメンにそのままホイコーローをぶっかけただけという感じで、オイスターソースと醤油ラーメンが奏でる絶妙のハーモニーが豊島区巣鴨を全身に感じさせてくれます。

ホイコーローラーメン食べて外に出たら、駅前のアーケード街が暑さ対策のために霧を噴霧していて、それがお婆ちゃんたちのロックショーみたいで素敵でした!

文京区 ぶんきょうウォーキングガイドブック&コースマップを改訂しました!
https://www.city.bunkyo.lg.jp/bunka/sports/sports/guide-book.html

文京区 まちあるき情報
https://www.city.bunkyo.lg.jp/bunka/kanko/machiaruki.html

小石川後楽園|公園へ行こう!
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index030.html

大本山 護国寺
http://www.gokokuji.or.jp/

六義園|公園へ行こう!
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index031.html

染井温泉Sakura
http://www.sakura-2005.com/

巣鴨地蔵通り商店街
https://www.sugamo.or.jp/

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