台風接近のため、強風、流石山登頂から濃霧ではあったが、高山植物を愛でながら、時折、三本槍や沼ッ原調整池が顔をのぞかせ、思いのほか涼しく、いつもなら汗を絞られる急登も快適に登れた。ハクサンフウロが見ごろを迎え、ミネウスユキソウ、ニッコウキスゲ、ハクサンシャジン、シモツケソウ、ゴゼンタチバナなど多様な高山植物が目を楽しませてくれたが、流石山山頂部から大倉山、三倉山にかけての稜線周辺に咲くハクサンシャクナゲは、ほとんどが花季を終えていた。前回登頂した7月１０日頃が見ごろだったようです。夏山の2週間で咲く花の種類が変化していることが実感できる山行でした。楽しみにしていた稜線歩きは台風接近による強風、濃霧で視界が悪く、風で飛ばされそうになりながらの下山となりましたが、大峠に近づくころには雲に下に入り、視界が開け、三本槍や茶臼、沼ッ原調整池がはっきり見えました。戊辰の役の際、塹壕を作り、官軍を迎え撃った大峠にある地蔵様に会津の先人に祈りをささげるとともに無事に下山できたことを感謝し、林道終点まで旧会津中街道を下りました。73歳になるつくば市在住のベテラン登山者の方と途中から同行し、いろいろな話を拝聴し、とても楽しい山行となりました。いつもはソロ登山ですが、今回は山仲間の女性の方と登山でき、楽しく会話しながらの山行で、またソロとは違った体験ができ、よかったです。