行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
三股・林道ゲート(05:00)・・・三股(05:15)・・・まめうち平(06:30)[休憩 10分]・・・蝶ヶ岳(09:08)[休憩 30分]・・・横尾分岐(10:05)・・・蝶ヶ岳三角点(10:23)・・・常念岳(14:05)[休憩 25分]・・・常念小屋(15:55)
【2日目】
常念小屋(07:00)・・・王滝(大滝)ベンチ(09:20)・・・一ノ沢登山口(10:15)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
蝶ヶ岳から常念岳へ縦走記録(7/28~30)
今回は、飛騨山脈(北アルプス)南部の常念山脈にある標高2,857 mの山、常念岳(じょうねんだけ)に登ってきた。日本百名山のひとつ。一ノ沢登山口からの一般的なルートではなく、あえて三股から蝶ヶ岳(ちょうがたけ、標高2,677m)経由の過酷なルートを選択した。
竹橋23:00発の「毎日アルペン号」という夜行バスで登山口へ。4:40ごろ到着したが、途中2度トイレ休憩があったり、狭い空間で寝るのはかなり神経が図太くなければ無理。寝不足のまま出発。
日が昇り、曇り空の中、ゲートから三股登山口までは15分程。登山口を入ったところが常念岳分岐点で道標に従って直進すると、「ゴジラの木」。沢に架かる吊り橋を渡って沢沿いに登ると間もなく「力水」と呼ばれる水場に出る。カラマツ林を抜けると、最初の休憩地「まめうち平」と呼ばれる平地まで樹林帯の急登になる。木の階段が多い。最初から結構きついが、時間を稼ぐ。蝶沢の源流部ガレ場に出ると、石がゴロゴロした急登が続く。とても歩きにくい。このあたりから雨が降り出した。すでに汗でべとべとなので、カッパを着ずに登る。最終ベンチまでは樹林帯歩きで見通しは悪いが、右側樹林越しに常念や前常念が見える。お花畑を過ぎ、ハイマツ帯を抜けると前方に蝶ヶ岳ヒュッテの赤い屋根が見えた。約4時間で蝶が岳到着。予定(標準タイム)より1時間ほどはやい。靄った中で、視界悪し。疲れが先行して、食欲は全くなく、朝、おにぎり一個食べただけ。まだ、行程の1/3ほど。ヒュッテで水を補給(1ℓ200円)。休憩中に雨がやんだ。
次に目指すは、蝶槍(標高2655m)だ。名前の通り、槍のようにとんがった岩山。頂上で、霞がかった穗高連峰がどうにか見えた。槍ヶ岳もちらちら。小休止後、常念岳にむかう。ここから先に進む登山者はほぼいない。みな引き返すからだ。この間が想定外の過酷なルートだった。地図上では標高差の落差はわからない。一度大きく下って、最初の山(2592mピーク)を越えるのが、まず一苦労。山頂に、常念小屋から「6時間かかった」と言っていたおじさん4人組が休んでいて、蝶槍をバックに写真を撮ってもらった。私は常念小屋まで4時間半で行くつもりなのだが、不安がよぎる。
この山を下った先に常念岳が見えてくるが、そこに行くには延々と続くかのような大きな岩稜を3つほど越えなければならない。風も強く、危険地帯。ほぼ登り、荷物は約9kg。背筋や大腿四頭筋、下腿三頭筋(ふくらはぎ)が痛む。しかし、足を上げないと乗り越えられない大きな岩山。ルートを示す岩に書かれた赤い○を目標として頑張るしかない。ようやく山頂が見えてきたときは、とにかく疲労感と達成感でいっぱいだった。蝶槍から3時間半。山頂で、途中で追い抜かれた女性に写真を撮ってもらった。穗高連峰もそこそこ見られた。ここでゆっくりしたいが、下りなければ・・・。小屋から登ってくる登山者と交差しながら、ごろごろした岩肌を下りるが、足に力が入らず、転びそうになり、なかなか前に進めない。約1時間かけて、16時頃常念小屋に到着。11時間ほど歩いた計算だ。もうぼろぼろだ。狭い寝場所で死んだようにしばらく休む。食後、20時消灯。
次の日は6時起床で、7時出発。天気はピカピカ。ほぼ予定通り、胸突き八丁、王滝のベンチと降り、一ノ沢登山口に到着。タクシーでアルペン号の待つ「ほりでーゆ四季の郷」へ。ゆっくり温泉に浸かり、昼食をとり、帰宅。
フォトギャラリー:30枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | ヘッドランプ | 傘 | タオル |
帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | コンパス |
ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ホイッスル | 医療品 |
虫除け | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | トレッキングポール |
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