登山記録詳細

無雪期登山
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2019/8/1 槍ヶ岳・北穂高岳 2泊3日 槍ヶ岳、北穂高岳(北アルプス・御嶽山)
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記録したユーザー

ピトゥ さん
  • 日程

    2019年8月1日(木)~2019年8月3日(土)

  • 利用した登山口

    上高地バスターミナル  

  • 登山口へのアクセス

    バス
    その他:7/31 バスタ新宿(22:25発)→上高地バスターミナル(5:20着)
    8/3 上高地バスターミナル(15:35発)→東京駅(21:00着)

    往復ともにさわやか信州号
    行きは4列シートでほぼ満席、よく眠れない。やっと寝られたかなというところで休憩になってしまう。
    帰りは3列シートにして快適だった。中央道渋滞あったけどそれほど遅れず。

  • 天候

    初日:晴れ時々曇り、2日目:晴れ時々曇り、後雨、3日目:晴れ
    [2019年08月01日(木)の雨雲の位置を確認する]

この登山記録の行程

【1日目】
上高地バスターミナル(05:50)・・・河童橋(05:53)・・・明神(06:34)・・・徳沢(07:16)[休憩 40分]・・・横尾(08:39)・・・一ノ俣(09:25)[休憩 10分]・・・槍沢ロッヂ(10:10)[休憩 25分]・・・ババ平(11:00)・・・水俣乗越分岐(11:27)[休憩 10分]・・・天狗原分岐(12:34)・・・グリーンバンド(13:24)[休憩 10分]・・・槍ヶ岳殺生ヒュッテ(14:48)

【2日目】
槍ヶ岳殺生ヒュッテ(04:45)・・・槍ヶ岳山荘(05:14)[休憩 10分]・・・槍ヶ岳(05:54)[休憩 5分]・・・槍ヶ岳山荘(06:25)・・・中岳(07:28)[休憩 5分]・・・天狗原稜線分岐(08:18)[休憩 10分]・・・南岳小屋(08:53)[休憩 20分]・・・A沢のコル(10:43)[休憩 10分]・・・北穂高岳(12:00)[休憩 45分]・・・南稜テラス(13:00)・・・南稜取付(14:10)[休憩 20分]・・・涸沢(15:25)

【3日目】
涸沢(07:25)・・・本谷橋(08:35)[休憩 7分]・・・横尾(09:27)・・・徳沢(10:10)[休憩 25分]・・・明神(11:15)・・・明神池(11:25)[休憩 30分]・・・河童橋(12:55)・・・上高地バスターミナル(13:00)

総距離 約43.3km 累積標高差 上り:約3,264m
下り:約3,264m
コースタイム 標準:23時間45分
自己:20時間31分
コースタイム倍率 0.86
モンベルの「ステラリッジ2」を買ったのでテント泊縦走を計画。とりあえず休み日程に合わせて夜行上高地着発のバスを確保したので,槍ヶ岳をひとつのdestinationとし,また槍ヶ岳の肩の小屋と涸沢カールという2つの著名なキャンプ指定地で幕営するという計画にした。
上高地→槍ヶ岳の長めの登り行程を一日で本当にやれるのかとか,槍ヶ岳と涸沢をつなぐなら避けて通れない大キレットというのはかなりの難路であるらしいなど,不安要素は多かったが,上高地周辺は電波も良好らしいので計画変更の際も家族に伝えることができそうだし,いくつかのオプションも用意しつつ,それでも予定通り歩いてみることを楽しみに当日を迎えた。

【8/1】
5:20頃上高地着。さわやかな天気。簡単な朝食をとる。上高地バスターミナルからすでにゴミ箱にどんどん捨てなさいという雰囲気じゃないので,包装などはいきなり全行程携行するゴミとなる。事前に地図を見て槍沢の先にも水場があることを認識していたが,なんとなくバスターミナルで2L汲んでしまう。あとで悔やんだ。トイレに行きたかったけど行列していたのであきらめて5:50行動開始。上高地を歩くのも初体験だったけど,河童橋にはじまりどこも素晴らしい景色だった。しかし,いきなり荷物の重さを感じるし(水を入れて18kgのはず),寝不足もありなんだか気持ちが入ってこない。数時間ほぼ水平移動で済むのがいいウォーミングアップになるなと思って歩いていたけど,ダラダラと長くて身体が目覚めないというか。疲れてしまって徳澤園の賑わいに誘われて長く休む。コーヒーソフトとてもおいしいしトイレも行けた。

槍見河原で今日の目的地を遠くに眺める。だんだん山道らしくなり,登り局面ではザックの重さがしんどくいちいち行動食を食べて奮起して歩く。槍沢ロッジでまたもトイレ休憩。この先は美しい谷の道で,青空に緑が映え雪渓のすぐ横を通ったりして風景の迫力はあるが,大曲で本格的に登りにかかってからは本当につらい。ゆっくり歩いては休みの繰り返しでじわじわ進んだ。だんだん雲が出てきて涼しいのは助かった。最後の水場では計画書の時刻(ヤマケイオンラインの地図で作成したやつ)からも遅れてきて,荷物が重いことのディスアドバンテージがかなり大きいものであることをしみじみと実感……。雲が多くて本来槍ヶ岳が見えるところでもすぐには見えなかったけど,槍の穂先と殺生ヒュッテ,槍ヶ岳山荘が見えてくるとゴールは近い。長い一日だったのでうれしさあった。計画より45分遅れで殺生ヒュッテ着。槍ヶ岳山荘は遅く着くとテン場いっぱいになってしまうという情報もあるがそれ以前に疲れ切っているので今日はここで幕営とする。結局初日に槍ヶ岳山荘にテント設営しあわよくば登頂も,という意欲的なプランは実行できなかった。

しかし偶然,テントの出入り口から槍の穂先が見えるロケーションにテントを立てられたし,初日は豪華にしようと持ってきた生米,生野菜,生肉で炊飯・調理したカレーライスもおいしかった。いい時間だった。19時半消灯したがすぐに寝付けない。運動量が多すぎて身体が興奮しているのか,寝不足で疲れ切っているはずなのに良い睡眠とは言えなかった。

【8/2】
3時前に起床。テントを出るとまだ真っ暗でものすごい星空で,圧倒されながら眺めていると流れ星も見られて感動した。薄明るくなってきたところでテント撤収。4:45に歩きはじめる。槍ヶ岳山荘は早朝でもかなりの賑わい。サブザックにフリースとか入れて山頂へ。そこそこ混雑していたけど大渋滞ということはなく,30分程度で山頂。雲は多かったけどたまに雲が切れるタイミングで奥穂高の先まで遠望できた。槍の穂先の往復はほぼ空身だから楽だし,岩登りみたいで楽しかった。

テント泊装備だと重くてしんどいということがわかったし,昨日は計画をこなせなかったし,計画にこだわって大キレットで進退窮まったりしたらいやだから南岳の手前で槍沢に降りてもいいな,などと考えながら,南岳方面に出発。アップダウンはあるにはあるけど,大喰岳あたりからの稜線歩きは本当に最高だった。疲労に至らない適度なアップダウン,圧倒的な景色,早朝の時間にこんな素晴らしいところを歩けていることがしみじみとうれしかった。雷鳥とそのヒナも見ることができた。岩場を降りると雪解け水が泉のようになっているのも美しかった。あと,荷揚げのヘリがたえず飛び回ってた。

中岳も過ぎ天狗原稜線分岐に着いたけど,とりあえず南岳のピークは踏もうと南岳まで行き,南岳に着けば,とりあえず南岳小屋で休んで大キレットを覗くくらいはしようということで前へ進む。

槍ヶ岳山荘→南岳小屋間で多くの人に追い抜かれたんだけど,それが韓国からのツアー客であることがわかった。南岳小屋でみんな休憩していた。思えば,昨日槍ヶ岳山荘と殺生ヒュッテの分岐で韓国のグループに道を聞かれたし,殺生ヒュッテにテントを立ててからも槍ヶ岳山荘に登っていく人がずっと見えていたのがこの団体と思われた。

アジュンマ,アジョシという感じのツアー客なんだけど足が速く,なかなかの猛者ぞろいぽくて,休憩を終え当然のように大キレットに突入していったので,(大キレットはやめとこうと一度決意していたにもかかわらず)なんとなくついて行ってしまった。勇気をもらったというか……。韓国人グループ(聞いたら総勢43人だった)の列に完全に混ざるかたちで大キレットを歩きはじめる。

常に集中力を切らさず,ツアー客たちと抜きつ抜かれつしながら歩く。はしごや鎖場でのすれ違い場面があったが,こちらは大所帯なのですれ違う側としては待ち時間が多くたまらないものがあっただろう。なるべく先に行ってもらったりもした。断崖絶壁で超狭い足場でトラバースしたり,岩峰の先端を四つん這いで進んだりするものと思ってたけど,そこまでではなかった。要所要所に○×で適切なルートが示され,クライムダウンで脚が届かないようなところでは絶妙な位置に金物が打たれていた。適度な緊張感と荒々しい景色を楽しみながら,長谷川Pを越えてA沢のコルへ。ここでさあ残りは急登だというところでハイドレーションから水が出なくなり一気に不安に。はるか上方に北穂高小屋が見えるが水なしで行けるのか,もし落ちて救助を待つはめになったらつらすぎる,とか余計なこともいろいろ考えてしまう。

実際にかなり疲れも出てきており,とんでもない急登なのでしんどい。北穂高小屋直下に回りこんでからの最後の急登は疲れすぎてものすごいゆっくりになってしまった。なんとか正午に小屋着。喉がカラカラなのですぐにコーラを買ってしまった。ラーメンやカレーも惹かれたがやめておく。

同じテーブルで同じく大キレットを越えてきた3人パーティが,ラーメンなどを食べながら涸沢岳経由して穂高岳山荘に泊まると言っていたので,涸沢岳への道について聞くが,大キレットよりテクニカルであるとのことなのでやめておくことを決意。もう南稜から涸沢に降りることにする。

北穂山頂を経て南稜を下りはじめるが,楽な選択肢を取ったという認識だし,もう集中力も切れてるし簡単に歩けるものと期待していたのに,岩がちですごく歩きにくく,もう疲れてるのでかなりきつかった。かなり初めの段階から涸沢のテント場が見えているが,なかなか近づかない。途中,ヘリが現れ涸沢岳方面でホバリングしていたのでなにかと思って見ていたら,ウインチが降りてきて誰かを救助していた。滑落したっぽい。そういうのを眺めたりしつつ,脚もしんどくてかなりゆっくり下る。さらに雨が降り始め,もう雨具着るのが面倒で急いで下るが大降りに。ザックを下ろして雨具とザックカバーを今さらつけるが,下はもう手遅れなくらびびしょびしょになのでもうそのまま。なんだかんだで2時間40分くらいかけて涸沢に到着。

服が濡れて寒いのでストーブに当たりたく涸沢ヒュッテ行くが,ストーブなど見つけられない。テラスで楽しそうに盛り上がっているが,テラスの屋根のある所は埋まっている。そうこうしているうちに雨が止んだので,急いで幕営の手続き(1000円)して全然場所も選ばずに遠くない空いてるところに設営。地面が岩でゴロゴロしてて本当にひどい。こんなところで寝られるのか不安になる。服も足も濡れていて,ザックも濡れたから中身も一部濡れてしまっている。これはやってしまったと思ってるとまた雨が降ってきたのでテントに入る。再度晴れ間をねらって夕食作って食べる。雷の音もする中就寝。シュラフカバーがないのでダウンシュラフを濡らさないように気を遣うが,シュラフをテントにつけないようにするのに気をつけながらゴロゴロした岩の上で全然水平じゃない状態でポリタンクを枕に身を横たえてもなかなか寝付けない。それなりの睡眠時間にはなってそうだが途中何度も起きた。

【8/3】
5時前に起床。天気は快晴。残ったパンとオニオンスープとサバ缶の朝食。最終日なのでドリップコーヒーも飲む。テント内で干していたものは全く乾いてないが,気温も上がりそうだし靴下以外は替えもないので,濡れた服をそのまま着る。結構大丈夫そう。テントを片付けパッキングし,幕営許可の票を返却。7:25に下山開始。

晴れた朝の涸沢カールの景色が最高で去りがたいような気持だった。はじめこそ雪渓があったがあとは楽な道で,写真撮ったりしつつ歩く。本谷橋も人が多く,あんまり休まずどんどん進む。徳澤園で初日同様コーヒーソフトで休憩。下界に戻ってきた感じ。その後は,嘉門次小屋で昼食を食べたりして上高地観光を楽しんだ。

そのまま木道のルートで河童橋に向かうが,岳沢の分岐のところで韓国人グループと再会。つまり,おそらく韓国からのツアーは,初日:上高地→槍ヶ岳山荘
2日目:槍ヶ岳山荘→大キレットを経て北穂高→涸沢岳を経て穂高岳山荘
最終日:奥穂,前穂を経て上高地
であると思われる。ちょっと真似できない意欲的なツアーだと思う。感心……。

小梨の湯を利用。ネットで見て温泉だと思いこんでいたが温泉ではなかったが入浴して着替えたら身軽になってよかった。バッテリー切れとなったiPhoneも70%くらいまで充電してもらえた(100円)。帰りのバスは3列で快適。

去年の北アルプスも最高の経験だと思ったけど,今回はそれを上回る充実感あった。テント良い。

登山中の画像
この山行での装備
長袖シャツ、Tシャツ・アンダーウェア、パンツ、靴下、雨具・レインウェア、登山靴・トレッキングシューズ、ザック、防水スタッフバック、スパッツ、ゲイター、水筒・テルモス、ヘッドライト(+予備電池)、傘、タオル、防寒着、帽子、グローブ、手袋、軍手、サングラス、着替え、地図(地形図・ルート図)、コンパス、メモ帳・筆記用具、腕時計、カメラ、登山計画書(控え)、ナイフ、修理用具、ツエルト、健康保険証、ホイッスル、ファーストエイド・医療品、虫除け・防虫薬品類、ロールペーパー、非常食、行動食、テーピングテープ
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