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東京・板橋アルプス(東京23区の秘境板橋の山を行く)

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パーティ: 1人 (目黒駅は品川区 さん )

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行程・コース

天候

晴れ時々曇り

登山口へのアクセス

電車
その他: 往路:武蔵小山→東急目黒線都営三田線直通→西高島平

復路:志村坂上→都営三田線東急目黒線直通→武蔵小山

この登山記録の行程

西高島平駅7:10→上赤塚富士(氷川神社)6:26→赤塚城址6:34→不動の滝6:40→東京大仏(赤塚山 乗蓮寺)6:45→下赤塚富士(諏訪神社)6:54→徳丸富士(北野神社)7:13→東武練馬駅7:32→下練馬富士(天祖神社)7:37→北町富士(氷川神社)7:58→どんぐり山(どんぐり山の緑地・練馬区)8:08→城北中央公園8:36→オセド山(茂呂遺跡)8:44→茂呂山(茂呂山公園)8:52~9:00→ハッピーロード大山商店街・遊座大山商店街9:23~9:39→池袋富士9:51→近藤勇の墓(JR板橋駅東口)10:06→大山(加賀公園)10:26~32→中仙道板橋宿・仲宿10:39~56→板橋富士(氷川神社)11:08→ときわ台駅11:33→どんぐり山(どんぐり山公園・板橋区)11:56→中台二丁目公園12:01~10→志村城山(熊野神社・志村城山公園)12:26→前野原温泉 さやの湯処12:43~14:05→見次公園14:08→二代目辰盛14:16~40→志村坂上駅14:50

合計6時間33分(さやの湯処迄)

コース

総距離
約27.2km
累積標高差
上り約200m
下り約184m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

8月10日(土)も東京の超低山の続きが止まらなくて、今回は板橋区の山や富士塚を一周して来ました!

板橋区というと、昔仕事で高島平に良く行っていた関係で、平坦な低地が広がるイメージしかなかったんですが、武蔵野の台地が荒川向かって落ち込むの最後のエリア(練馬まで行くと荒川は埼玉県内を北上し離れて行ってしまうため台地の上の平坦な地形が増える)で、思いの外起伏の激しい山(崖)がちの場所でした!

板橋区の山は、都心の○○山のように住宅街の中の何丁目何番あたりというのではなく、ハッキリとした起伏を持った公園になっていて、低いながらも登ることが出来ます。山だけじゃなく富士塚も常時登れるところが多いです。

まあ山手線内じゃないし、途中の住宅街も超リッチでも超スラミンでもなくひたすら平凡なので多少面白味に欠けるというのはありますが、23区内の超低山に限って言えば意外なぐらいの穴場です。

スタートは都営三田線の終点の西高島平です。ここは東急目黒線と繋がっているので乗り換えなしで来られるんで便利♪斜め前の席に公団住宅で健全な市民生活を営んでそうな仕事帰りのゲイのおっちゃんが座っていてずっと気になっていたんだけど、もう少し美容に気を使った方がいいと思うぞ!今何だって出来るんだし。

それはどうでもいいとして、今回も暑くなりそうなんで6時10分に駅を出て、まずは「上赤塚富士」に向かいます。駅を出て少しの間は平坦だったんだけれど、いきなり河岸段丘の崖に突き当たり、階段を登ると、頂上に氷川神社の鎮守の森が見えてきます。富士塚はその入口付近にありました。結構立派な富士塚で登ることが出来ます。

上赤塚富士から次は「赤塚城址」に向かいます。ここも崖を登りきった場所にある山のような場所です。赤塚城址と裏の東京大仏がある乗蓮寺は「赤塚山」というらしく、乗蓮寺の山号にもなっています。赤塚城址の上は広い平坦地になっていて、赤塚城址、千葉氏居城跡の碑があります。

赤塚城址から一旦下に下り、「不動の滝」なる水行用につくられた滝をへて、「東京大仏」に向かうも、朝早すぎて中には入れず。残念。

東京大仏からバイパスの上を越えて、今度は「下赤塚富士」に向かいます。ここは諏訪神社の境内だった場所に浅間神社と富士塚だけが残されているような場所で、ここも上まで登れます。

下赤塚富士から次は、台地の上の平坦な道を「徳丸富士」に向かいます。ここは住宅地の中の北野神社の境内にあって、1mぐらいの小さな富士塚です。

徳丸富士の次は、ほんの少し練馬区に入ってしまうんですが、東武練馬駅すぐそばにある「下練馬富士」に向かいます。途中台地を深く削った川の跡があり、結構アップダウンがきついです。さすが台地の縁。下練馬富士はここも天祖神社の境内にあるはずだったんですが、富士塚のみがきれいに修復されてそびえており、天祖神社はおまけのようになっていました。ここも登れます。

下練馬富士の次は「北町富士」に向かいます。ここも氷川神社の境内にあり、神社の階段の傾斜を生かして、その横に造られた富士塚です。

富士塚がしばらく続いたのですが、次はようやく自然の山の「どんぐり山」です。ここは小さな丘の緑地公園になっています。

どんぐり山の次は、ちょっと長い距離を歩いて、「オセド山」と「茂呂山」に向かいます。この辺は練馬区に入ったこともあり、ひたすら平坦な台地上の道が続きます。そして城北中央公園という陸上トラックがある公園で再び板橋区に戻り、石神井川を渡ると対岸に川の削り残しのような「オセド山」があります。ここは茂呂遺跡になっていて入れません。

茂呂遺跡のオセド山から少し先の、これまた削り残しのような小高い丘が「茂呂山」です。ここは丘がまるまる公園になっています。山頂のベンチで下で買ってきた缶ジュースを飲みながら今日最初の休憩。西高島平駅からここまで3時間弱といったところです。

茂呂山から次は、江古田駅前の江古田富士に行こうかとも思ったんですが、1日の歩行距離が30キロを越えてしまい、真夏の炎天下で歩くような距離じゃなくなるので却下して、しょっちゅうテレビの撮影が入り、東京で最も有名な商店街の1つと言っても過言ではない大山駅の商店街に向かいます。

大山駅の商店街は、アーケードがある商店街として武蔵小山の商店街の永遠のライバルといわれる「ハッピーロード大山商店街」とアーケードがない「遊座大山商店街」の2つに分かれ、駅のところで繋がっています。

で、始めて行ってみた感想なんですが、ハッピーロード商店街はちょっと古びた感じが武蔵小山というより中延の商店街に近いかなといった印象。武蔵小山にはない八百屋とか魚屋とか肉屋が結構あって、値段も安そうでした。遊座商店街は、駅からすぐのところにフィリピンパブがあって板橋区のアイデンティティを感じさせます。品川の商店街だとあっても隠れたところにヒッソリとある感じだもんな-。あと両商店街に共通する美点としてはラーメン屋がやたら多いということで、五反田になくなって久しい「吉田のうどん」の店までありました。ラーメン好き男子には暮らしやすそうな街です。

大山の商店街を抜けたら、次は若干豊島区に入って「池袋富士」に向かいます。ここも氷川神社の境内にあり、知事のお膝元ということもあって、ご立派なのに登山禁止でした。性格がおおらかな板橋区が懐かしい。

池袋富士の次は板橋駅にある「近藤勇の墓」に行きます。 板橋駅というのは降りたことがなかったんですが、東武東上線の下板橋駅とJR板橋駅と都営三田線の新板橋駅がすぐ近所にあって、非常に交通の便が良さそうなのに、駅の近所に安そうなボロアパートがたくさんあるという、登山のために家賃はなるべく低く済ませたい人にはとても良い場所かもしれません。かの植村さんも板橋駅じゃないけれど、こっちの方に住んでたし。

近藤勇の墓はJR板橋駅東口徒歩1分のところにあり、近藤勇の他に土方歳三や永倉新八も祀られています。墓の場所から北側に少し行った交差点あたりで斬首されて、首は京都に送られ胴体だけが埋葬されたそうですが、その胴体も故郷の三鷹に埋葬し直されたとのことで、今はここの地下には何もないようです。なので心霊写真は撮れません。

ちなみに斬首された場所付近にはケルンがあります。

近藤勇の墓の次は加賀前田藩の庭園に造られた築山の「大山」を目指します。ここは現在加賀公園になっています。加賀藩=石川県の場合、参勤交代のルートが東海道より中仙道を使う方が早かったので、ここに屋敷を構えたんだろうと推測されます。三田線の新板橋駅から春には桜がきれいそうな石神井川沿いを進むと、目の前に小山になった公園が見えて来るのですぐにわかります。山頂にはベンチがあって、冬の木の葉のない季節は結構展望が良さそうです。

板橋区の山というのは、裏23区というか、北陸新幹線で富山や石川まで行って日本海側から日本アルプスにアプローチする感じになるので、そこに加賀前田藩の屋敷跡があるのは実に象徴的な気がします。

大山の次は「中仙道板橋宿」に向かいます。ここは先日行った「東海通品川宿」「奥州街道千住宿」と並ぶ江戸四宿にの1数えられていた宿場で(残り1つは甲州街道内藤新宿)、高速道路が上を通る国道17号横の旧道に商店街とともにその痕跡が残されています。

ただ板橋宿は、板橋駅方面から平尾宿~板橋宿~仲宿と3つに分かれているのですが、現在商店街として一番栄えているのは最後の仲宿で、板橋宿は閑散としているので訪れる場合は要注意です。

仲宿の終わりに石神井川にかかる江戸の内と外を分ける「板橋」があり、その先に有名な「縁切り榎」があります。カップルの場合、ここまで行くと強制的に別れさせられるので、板橋で引き返すのが賢明です。

縁切り榎から少し戻り、国道17号を渡ったところにある氷川神社に「板橋富士」があります。この神社は石神井川を見下ろす崖の上にあって、富士山よりも中仙道の先の上州の山々の方が良く見えそうです。

板橋富士から先はまた距離が空くので、板橋は住宅街が平凡すぎて面白くないので、板橋の田園調布と呼ばれる「ときわ台駅」に寄り道してみることにしました。ちなみにこっち方面に有名な漫画家が多数住んでいた「トキワ荘」というアパートがあったのですが、あれは豊島区の東長崎駅の近所なので、ときわ台とは関係ありません。

ときわ台駅は田園調布と同じように駅から放射状に道が造られた東武が誇る高級住宅街で、白くて上品な駅舎の前には時計台とか噴水があったりするんですが、そこから街の方に入って行こうとすると、一番目立つところに「日高屋」と「すき家」があって、いきなりとっても庶民的!その先には山田うどんと並ぶ埼玉の県民食堂の「餃子の満州」もあったりして、 板橋区民ってさっきの大山駅徒歩1分のフィリピンパブじゃないけれど、見た目あんまり気にしないのかな~?と思ってしまいます。大田区の田園調布なら即反対運動でしょ。

住宅も閑静な住宅地ではあるんですが、豪邸といえそうな家は数えるほどで、高級住宅地の基本であるベンツVSレクサス+トヨタ比率が圧倒的にベンツの方が多いというのも成り立っていないし、わざわざ来るほどじゃなかったかな~と思ってしまいました。

ときわ台から元計画した道に戻って、次は「どんぐり山」に向かいます。さっきもどんぐり山に行ったのですが、あれは練馬区のどんぐり山で次行くどんぐり山は板橋区のどんぐり山です。板橋区のどんぐり山は中台の切り立った尾根の縁にあり、急斜面を生かしたどんぐり山公園になっています。木の葉が落ちれば結構展望の良さそうな場所。

どんぐり山の近所には同じような急斜面を生かした公園が「中台二丁目公園」と「日暮台公園」のあと2つあり、昼になって気温が超上がってきて両方は登れなかったんですが、ここも山と見なしても良いと思います。中台二丁目公園の横の階段で今日最後の休憩。

そしていよいよ本日最後の山である「志村城山」に向かいます。ここはもう暑さとの闘いで100円の自販機で買った飲料を飲みながらなんとか進みます。志村城山も急斜面を園地化した公園になっていて、ここは中台とは違い一番荒川寄りの崖の上なので、高島平の低地から埼玉県方面まで広く見渡せます。真冬の天気の良い日には日光の山まで見渡せそうな場所です。その崖の公園とは別に、上に熊野神社があり、山頂はこの神社で良いと思います。

志村城山で一応ひとまわりしたので、あとは志村坂上にある「前野原温泉さやの湯」で汗を流して帰ります。ここはイオンのショッピングモールの横にある郊外に多いタイプの日帰り温泉施設で料金は土日1100円。源泉の泉質はやや緑がかった白濁した強塩泉なんですが、多少刺激が強すぎるきらいもあって、メインの湯はこれを濾過して薄めて淡褐色の黒湯にして循環させています。風呂は先週の高井戸の美しの湯以上に23区らしからぬ広い露天風呂があり、都心にいるのを忘れさせます。板橋区都心かというと微妙ですが…。

ここで1時間ちょっとノンビリした後、志村坂上駅に向かう途中にあったつけ麺専門店の「二代目辰盛」という店に入り、看板にデカデカと描いてあった「野菜たっぷりつけ麺」の大盛を食べて帰りました。味は板橋はラーメンの激戦区なので普通に美味しかったのですが、つけ汁の中に野菜がいっはい過ぎて若干食べにくかったので、三ツ屋堂製麺所みたいに野菜を別盛りにしてくれた方が良かったなという気がしました。

帰りの電車は行きと同じく都営三田線が東急目黒線直通なので武蔵小山までまたも乗り換えなし。

ぶらり板橋|板橋区観光協会
http://itabashi-kanko.jp/

ハッピーロード大山商店街振興組合
http://haro.or.jp/

遊座大山商店街
http://youza.jp/

東京23区のお山
http://kin3.a.la9.jp/framepage15.html

東京の富士塚 | 地図インフォ
https://info.jmc.or.jp/fujizuka/#13/35.6888/139.6928

前野原温泉 さやの湯処
https://www.sayanoyudokoro.co.jp/

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