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柳沢峠からの大菩薩、ブナのシェルターと苔々の道

柳沢峠、大菩薩嶺、大菩薩峠( 関東)

パーティ: 1人 (ガバオ さん )

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行程・コース

天候

晴れ、時々曇り

利用した登山口

柳沢峠   大菩薩峠登山口  

登山口へのアクセス

バス
その他: 往)塩山駅8:30発落合行きバス(南口2番乗り場)にて、柳沢峠下車
復)大菩薩の湯で入浴後、大菩薩の湯16:40発、二本木経由塩山行きバスにて塩山駅へ

この登山記録の行程

柳沢峠(9:18着/9:23出発)-梅ノ木尾根展望台(9:52)-六本木峠(10:12)-丸川峠(11:25)-休憩(12:08/12:22)-大菩薩嶺(12:53)-雷岩(13:00)-賽の河原(13:21)-大菩薩峠(13:30)-福ちゃん荘(13:55)-長兵衛ロッヂ(14:10)-千石茶屋(14:55)-雲峰寺拝観(15:15/15:25)-大菩薩峠登山口バス停(15:30)-大菩薩の湯(15:40)

コース

総距離
約16.3km
累積標高差
上り約1,115m
下り約1,700m
コースタイム
標準6時間50
自己6時間8
倍率0.90

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

柳沢峠からの裏ルートを辿って大菩薩嶺を歩いて来ました。 ブナ林に覆われた苔の道はとても静かで、上日川峠からのメインルートとは随分と趣が異なります。 何気なく立ち寄った雲峰寺の「武田家家宝」が思いがけないご褒美となりました。

≫爽快な高山レコが目白押しの夏山シーズン。 安い、近い、低いがモットーの日帰り山行派にとっては悩ましい季節ですが、家に引き籠ってもいられず、安・近・低、自己基準ギリギリの塩山に向かいます。

標高1,472mの柳沢峠まで、塩山駅からバスに乗ってしまえば50分、800円です。 手抜き感は否めませんが、暑さで鈍った身体には有難い限りで、一度味を占めると癖になってしまいます。

手抜きと言えば、甲斐大和から上日川峠(1,570m)が上を行きますが、柳沢峠の良い所は圧倒的に人が少ないことでしょうか。 この日はたまたまご年配の団体さんと乗り合わせましたが、その他の登山者は私を含めて単独行の3人だけでした。

柳沢峠から丸川峠までは勾配を感じさせない緩やかな山腹道で、自然林のシェルターが夏の日差しを程良く遮ってくれます。 足元に涼気を誘う苔の道も、この山域の隠れた魅力だと思います。

丸川峠を過ぎると次第に登山者とすれ違うようになり、本日一番の登りで大菩薩嶺の山頂を超えると、遠雷の音に追われるように、足早に大菩薩峠に向かいます。 先程までの苔の道とはガラリと雰囲気が変わりますが、笹原の稜線に沸き立つガスが日差しを遮ってくれたのには助かりました。

上日川峠からバスに乗ってしまうことも考えましたが、出発時間まで小一時間もあったので、そのまま裂石登山道を下ります。 再び趣きが変わった山道からは、古来の峠越えの面影などが感じられます。

裂石の車道を歩いていると、『雲峰寺(重要文化財、武田家家宝)』と書かれた看板を見て触手がピクリ!。思いがけずも、本物の「風林火山」(孫氏の旗)や、「日本最古の日の丸」の迫力を堪能することが出来ました。

最後のお目当ての大菩薩の湯で汗を流すと、中央本線のボックス席で、車窓の山々を眺めながらの湯上りセットを頂いて、山登り再開100回目の山行も、無事にしっかり締まりました~。

本日の総歩数35,698歩、歩行距離25.5km、消費カロリー1,590kcal、脂肪燃焼量113g也。

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フォトギャラリー:73枚

塩山駅南口のバス乗り場。西沢渓谷行きのバス乗り場は大行列でした。

青梅街道の最高地点、柳沢峠です。

バスに乗り合わせた御年配の団体さんは三窪高原の方に向ったようです。

柳沢峠の周辺は東京都の水源林で、美しい広葉樹林の散策道が整備されています。

ブナの森が広がっています。

梅ノ木尾根の分岐の少し先の展望台があるので寄り道します。

分岐の50m程先にある展望ベンチ。

まだ歩いたことの無い奥秩父の山々が一望できます。

東の方角に飛龍山。

正面は唐松尾山です。

美しい苔の道が、このコースの最大の魅力だと思います。

自然の造形美ですね。

六本木峠。去年の夏は左に進んで鶏冠山から丹波山村まで歩きました。今回は右に進みます。

緑のシェルターが暑さを遮ってくれます。

なだらかな広葉樹林帯をのんびりと~

ブナの巨木も目立ちます。

沢筋の岩が苔に覆われています。

苔の山腹道。

唐松林の先に、これから向う大菩薩嶺が見えます。

途中、天庭峠、寺尾峠の標識がありますが、交差する径の踏み跡は定かでありません。

苔に縁取られた小径。

独り静かに苔の路~

誰にも行き会いません。。。

突然、視界が開けて丸山峠に到着です。

ここから大菩薩嶺まで、しっかりとした登りとなります。

大菩薩嶺の山頂に霧が掛かって来たようです。

苔を踏まない場所を見つけて、小休止。

大菩薩嶺の山頂。木に囲まれていて展望はありません。

休まずに、先に進みます。

展望のある雷岩まで、山頂から10分も掛りません。

開けた斜面が赤いお花畑になっていました。

遠雷の音を聞きながら、足早に進みます。

晴れていれば、大菩薩湖の向うに富士山が見える筈です。

奥多摩や秩父ではあまり見かけない花です。コウリンカ(紅輪花)というそうです。

賽の河原。

大菩薩峠の介山荘が見えてきました。

大菩薩峠。

売店の前を通って、トイレの脇から下山します。

介山荘から上日川峠まで、車の入れる道が整備されています。

← 賽の河原(旧道)と書かれた道標。 次の山行ルートが頭に浮かんできます♪

福ちゃん荘に到着。

今上天皇と雅子皇后も立ち寄られたのですね。2002年9月12日とあります。

車道を左下に見ながら長兵衛ロッヂに向います。

長兵衛ロッヂ前でフルートの演奏会。井上陽水の少年時代♪を聞きながら通り過ぎます。

ロッヂの少し先から、裂石登山口に向って下山します。

今までと打って変わって、重厚感のある山道です。

途中、崩落個所の迂回路で車道に出ますが、距離は僅かです。

幾千万の人々が歩いたことでしょう。深く削られた尾根道に長い歴史を感じます。

千石茶屋で、一旦車道に出ます。

丸川峠登山道の分岐道標。

雲峰寺(武田家家宝)の看板にそそられます。

お寺の入口の売店のお婆ちゃんにお尋ねすると、なんと彼の風林火山の旗(孫子の旗)が見られるとか!これは立ち寄らない訳に行きません!

地名の謂れともなっている、裂石山雲峰寺、奈良時代からの古刹だそうです。

峰のさくらと呼ばれる、境内のエドヒガンザクラも名物だそうです。

境内には立派な宝物殿がありますが、鍵が掛かっています。

お婆ちゃんに教わった通り、脇のチャイムを押すと、母屋からご住職が出て来て鍵を開けてくれました。(拝観料300円也)

拝観を終えて車道に戻ると、、、この石段が表参道でした。

大菩薩峠登山口バス停。バス待ちのハイカーさんを横目に、先に進みます。

黒門。青梅街道から裂石山の寺域に入る入口だったのでしょう。

来し方を振り返ります。

大菩薩の湯に到着~。

ひと風呂浴びて塩山駅へ。駅前には魅力的なお店が並んでいますが、、、。

今日は中央線のボックス席で、沿線の山々を眺めながら♪

岩殿山。もう直ぐ大月駅ですね。

百蔵山(左)と扇山(右)、未だ登っていません。

権現山も未だ登っていませんね。

(おまけ)雲峰寺のパンフレット。風林火山の旗の写真です。現物は迫力ありました!

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
トレランシューズ バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ ナイフ 健康保険証
ホイッスル 医療品 虫除け ロールペーパー 行動食 テーピングテープ

みんなのコメント

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  • ガバオさん、こんばんは~!

     まずは、無事に帰国されたようでお疲れ様でした。
     とうとう行かれましたか、「苔の道」。昨年の鶏冠山に続く柳沢峠からのアプローチですね。大菩薩とからめて歩かれたこともあり、「苔の道」の特徴が際立っているように感じます。大菩薩の雰囲気も相変わらずいいですね。
     それとボックス席の赤ワインを見て思わずニンマリ、師匠も買われましたか。実は、私も山梨遠征の帰路には必ず頂いているテッパンのワインでして、思わず突っ込みを入れさせていただきました(笑)。車窓からの岩殿、百蔵、扇山、権現山もかわらずのたたずまい。久しぶりにホームの山々を見ることができ、何やら懐かしい気持ちで一杯です。ありがとうございました。

        ぼっけもん拝

    PS 雲峰寺の前は何度か歩いているのですが、風林火山の旗の現物はまだ見たことがないんですよ。これは是非見らんといかんですね。

  • 苔にブナに樹林に花、癒される素敵な道ですね。
    いつか歩いてみたいです。

  • ぼっけもんさん、こんにちは!

    ハイ、苔の大家(!)のぼっけもんさんのレコを見てポケットにしまっていた六本木峠から丸川峠まで、「苔の道」をたっぷりと堪能してきました! 行く度に感じるのですが、大菩薩周辺は富士山の眺めは勿論ですが、苔の様子が隠れた見どころではないかと思います。

    帰りの電車で沿線の山を肴に締めましたが、滝子山、岩殿、百蔵、扇山、権現山も、、、考えてみたら、未だ何処も登ってないことに気が付きました!。 日帰り温泉さえあればモチベーションも上がるのですが、、、(笑)。

    PS. 雲峰寺の風林火山の旗は勿論ですが、日本最古の日の丸の旗も見ものです!是非見よってください。

  • tok009さん、
    はじめまして。コメントを頂き有難うございます。

    もっぱら日帰り低山専門ですので夏場の行先には悩みますが、今回のコースはブナ&苔で暑気払いにはぴったりでした。
    大勢の人で賑わうアルプスよりも、確実に癒されるかと。

  • ガバオさん、こんばんは~!

    連休初日は柳沢峠から大菩薩嶺を歩かれたのですね。柳沢峠は中央道が混んでいる時中央道を
    おりて大菩薩ラインで奥多摩を超えて帰るときによく通る場所です。この付近はちょうどよさそうな散策路があるのですね。ぜひいつか歩いてみたいです。

    この時期、大菩薩嶺はコウリンカのお花畑になっているのですね。とても素敵です。
    やはりこの時期、木があると涼しげですね~。前回の木のない山は暑かったので、明日は
    木がたくさんありそうなところを歩きに行ってきます~。(笑)

  • すーさん、こんにちは!

    そうでしたか、マイカー派のすーさんにとって柳沢峠は迂回路としてお馴染みだったのですね。
    確かに、峠の付近で新しい橋やトンネルを作っているのも、いざという時のセカンドルートとしての役割があるからですね。

    因みに、六本木峠の手前で唯一すれ違ったハイカーの方に何処から歩いて来たのかお聞きしたら、柳沢峠に車を置いて、積んできた自転車で峠の東の落合に下り、鶏冠山を登って柳沢峠に戻る途中とのことでした。自転車は後で車で回収すれば良いので、成程、この方法であればマイカー登山のルート選択肢が広がるだろうな、と感心した次第です。

    ところで、この週末は谷川岳の麓で木陰歩きをされたようですね~。これからゆっくりレコを拝見させて頂きます!。

登った山

大菩薩嶺

大菩薩嶺

2,057m

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