行程・コース
天候
1日目)晴れ、2日目)晴れ時々曇り、3日目)晴れ、4日目)晴れ時々曇り、5日目)霧後曇り・強風
利用した登山口
登山口へのアクセス
バス
その他:
往路)穂高1050…中房温泉1145、
復路)[さわやか信州号]上高地BT1500…中央道日野1910、
この登山記録の行程
【1日目】
中房・燕岳登山口(11:45)
【2日目】
中房・燕岳登山口(04:30)・・・第2ベンチ(05:33)[休憩 5分]・・・合戦小屋(07:07)[休憩 20分]・・・燕山荘(08:25)[休憩 70分]・・・燕岳(10:12)[休憩 90分]・・・燕山荘(12:15)
【3日目】
燕山荘(04:30)・・・大下りの頭(05:36)[休憩 5分]・・・切通岩(07:03)[休憩 5分]・・・大天井ヒュッテ(08:12)[休憩 25分]・・・ヒュッテ西岳(10:44)
【4日目】
ヒュッテ西岳(05:10)・・・水俣乗越(06:06)[休憩 5分]・・・ヒュッテ大槍(07:41)[休憩 5分]・・・槍ヶ岳山荘(08:34)[休憩 90分]・・・槍ヶ岳(10:22)[休憩 15分]・・・槍ヶ岳山荘(11:02)
【5日目】
槍ヶ岳山荘(04:50)・・・槍ヶ岳殺生ヒュッテ(05:07)・・・グリーンバンド(05:39)[休憩 5分]・・・天狗原分岐(05:59)[休憩 3分]・・・水俣乗越分岐(06:34)・・・ババ平(06:52)・・・槍沢ロッヂ(07:13)[休憩 5分]・・・一ノ俣(07:47)・・・横尾(08:33)[休憩 15分]・・・徳沢(09:39)[休憩 20分]・・・明神(10:45)[休憩 160分]・・・河童橋(14:00)[休憩 3分]・・・上高地バスターミナル(14:07)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
8月お盆休みを利用して表銀座縦走路を歩いてきました。テント場を確実に確保するため、全行程とも午前中のうちにその日の目的地に到着する計画にしました。
8/12燕山荘のテント場は昼頃にはほとんど埋まっていました。私は日中、公共交通機関で登山口にアプローチしたので、中房温泉のテント場に前泊し翌朝早く登りはじめました。中房温泉のテント場は15時頃ならまだ設営する場所は確保できていましたが、17時過ぎ受付がクローズした後に到着した人はやむなく?歩行者用通路に設営していました(受付時の注意事項で止めてと説明あった場所)。
燕岳登山口は中房温泉が有名ですが、お風呂や食事をするなら、歩いて10分ほどの有明荘が断然良いと思います。食堂のメニューは豊富で定食物もありますし、お風呂も併設。風呂上がりの休憩スペースが屋内にあって、強い日差しの中を外でバス待ちする必要がありません。この地に下山する多くの人が登山口の有る中房温泉でゴールと思うでしょうけど、私はもうひと頑張りして有明荘まで降りた方が良いと思います。
私は今回、2日目燕山荘、3日目ヒュッテ西岳、4日目槍ヶ岳山荘のテント場にそれぞれテントを設営しました。どれも山の稜線にあるテント場です。留意点を挙げると、どこも水が有料で1L200円かかります。また日蔭がありません。天気が良いことは眺望が良いわけですが、一方で日中は暑くてテント内に居られないことを意味します。これは意外にも地獄です。私は日傘を持参しましたが、それでも夕方17時くらいまでは暑くて居場所に困りました。大きな山小屋であればランチメニューやビールを注文するとかで小屋の中に入れてもらえますが、ヒュッテ西岳はそれもダメで注文したカレーライスを外で食べる始末。日傘が無かったらどうなっていたか・・・?
喜作レリーフを過ぎて喜作新道へ進むと、ぐっと登山者の数は減ります。時々すれ違う登山者の中には裏銀座と表銀座を繋いで縦走するという方もいました。東鎌尾根は垂直の鉄ハシゴが連続する箇所もあって一般向けの登山道としては上級コースに分類されると思いますが、道はしっかりついていて整備も行き届いていたので、三点支持や一歩一歩を確実に踏んで進めば危険は少ないと思います。要は体力や年相応の工程を組み、後は知識と経験を備えれば(そういうポテンシャルを持った方と一緒に行く等すれば)、問題は起きにくいと思います。特に行程計画は大切です。たいてい気持ちが先行するので、まだ次の小屋まで行けるだろうと思っても途中で疲労がピークになることがあります。そのような状態で喜作新道を歩くと転滑落のリスクが高まります。
槍ヶ岳山荘周辺でも台風10号の影響は8/14午後から少しづつ出るようになりました。槍の穂先はガスに包まれ見えなくなり、風は強まってテントはかなり揺れました。この日の槍ヶ岳山荘テント場は場所指定が無く、空いている場所を見て自分で選んで良いという運用でした。天気予報では南東からの風が強まる情報でしたので、私は南東から西にかけて岩壁に囲まれた場所にテントを設営したのですが、実際、風は北からも吹き付けてきてました。槍沢方面から吹きあがってくる風がちょうど槍の穂先に当たって曲がるのかもしれません。夜に入って時折雨交じりの強風となりました。
8/15は強風の中、3時半頃にテント撤収。5時頃、明るくなるのを待って槍沢ルートを上高地へ向けて下山です。移動時間では飛騨沢ルートを新穂高温泉へ降りる方が短く有利ですが、滝谷出合の渡渉箇所が心配だったので槍沢ルートを選択しました。槍沢ルートはグリーンバンド付近まで降るとガスも晴れて見通しが利くようになりました。風は相変わらず強かったですが、雨は無く道に支障は無く、ルートを示すマークも多数あるので安心して歩けました。大曲迄降りると、風も幾分治まって、頭の中では早く上高地について風呂に入りたいとか、下山したら食べたい物などを想像しながら歩く余裕も生まれました。が、一の俣辺りを過ぎたところで、一度躓いて転びそうになりました。危うかったです。テント縦走が5日目ともなり疲れがピークに達していたことと、風が収まって気持ちが緩んだのがマズかったようです。運よくケガや事故に至らず、無事に小梨平に辿り着きました。
小梨平では600円でお風呂に入れます。食堂がお風呂のすぐ向かいにあってメニューも豊富です。ここはお勧めです。8/15午後、上高地の天気は曇り。お盆休みを利用した多くの観光客で賑わっていました。上高地では槍ヶ岳山頂付近の大荒れは想像しにくく、山小屋等が発信する現地情報の収集はとても大切です。
フォトギャラリー:19枚
中房温泉・燕岳登山口、午前4時半。既に登り始める人がチラホラいます。アルペン号の到着が5時半頃なのでその前に登り始めます。
合戦小屋のスイカ。1/16、500円也・・!
5年前に来たときは1/8で800円だったような・・?
コマクサのアップ。背景に槍ヶ岳。
深夜0時頃。月明りに照らされる燕岳と高瀬渓谷を埋める雲海。
月と燕山荘。2019.8.13午前0時頃。
朝日に染まる大天井岳と槍ヶ岳。
鋸刃岩から牛首山越しに見る槍ヶ岳。
西岳山頂からヒュッテ西岳を見下ろすと、奥に広がるテント場の様子が一望できます。そこそこ離れてます。
ヒュッテ西岳を出発してまもなく霧が晴れ、朝日に染まる槍ヶ岳と北鎌尾根から南岳へ続く山の稜線が見えて来ました。2019.8.14午前5:20頃
東鎌尾根とその向こうに槍ヶ岳。
東鎌尾根の急登に取り付く登山者たち。と言っても、写真中央上の方の急斜面を拡大しないとわかりませんが・・・。
東鎌尾根から殺生ヒュッテとガラガラのテント場を見下ろしてます。2019.8.14午前8時頃。
槍ヶ岳分岐の道標が現れて、東鎌尾根はようやく槍ヶ岳に接続します。槍ヶ岳山荘も見えました。
槍ヶ岳山荘の牛丼。1200円也。みそ汁なし、お茶お代わり不可。
ババ平のテント場。平坦に整地され、綺麗なトイレが奥に見えます。槍沢ロッジから40分ほど離れた場所に位置します。
徳澤のキャンプ場。広々として気持ちよさそう。
小梨平キャンプ場・小梨の湯へ立ち寄るにはここで橋を渡ります。
小梨平食堂。
小梨の湯とは、道を挟んで向かい合わせにあります。
山の日制定を記念して建てられたそうです。河童橋近くにあります。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 傘 |
タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 |
コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
修理用具 | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け | ロールペーパー |
非常食 | 行動食 | トレッキングポール | ストーブ | 燃料 | ライター |
カップ | クッカー | カトラリー |
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