行程・コース
天候
1日目: 霧→晴れ、2日目: 晴れ→霧→小雨
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
易老渡駐車場手前の芝沢ゲートの無料駐車場を利用。50台程度利用可能。芝沢ゲートから先は激しい崩落・落石のため全車両通行不可。
この登山記録の行程
【1日目】
芝沢ゲート駐車場(05:12)…易老渡(06:17)…便ガ島(06:37)[休憩 4分]…西沢渡(07:15)[休憩 30分]…薊畑分岐(10:23)[休憩 10分]…小聖岳(11:21)[休憩 15分]…聖岳(12:36)[休憩 20分]…奥聖岳(13:04)[休憩 16分]…聖岳(13:35)[休憩 10分]…小聖岳(14:25)[休憩 5分]…薊畑分岐(14:58)…聖平小屋(15:13)
【2日目】
聖平小屋(04:58)…南岳(06:00)[休憩 8分]…上河内岳(06:39)[休憩 13分]…横窪沢分岐点(07:40)[休憩 5分]…茶臼小屋(07:51)[休憩 8分]…横窪沢分岐点(08:05)…茶臼岳(08:22)[休憩 3分]…希望峰(08:51)[休憩 5分]…仁田岳(09:06)[休憩 13分]…希望峰(09:30)…易老岳(10:26)[休憩 5分]…三吉平(11:09)[休憩 5分]…イザルガ岳分岐(11:53)…イザルガ岳(12:01)[休憩 5分]…イザルガ岳分岐…光小屋(12:17)[休憩 3分]…光岳(12:32)[休憩 30分]…光小屋(13:13)[休憩 15分]…イザルガ岳分岐…三吉平(14:04)…易老岳(14:44)[休憩 10分]…面平(16:00)…易老渡(16:39)…芝沢ゲート駐車場(17:34)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今回は南アルプス南部にある秘境中の秘境!聖岳から光岳まで縦走登山してきました!
当初の計画では椹島ロッヂ方面から2泊で縦走しようと思っていましたが、先人の登山記録をみて易老渡登山口から1泊で周回登山された方が居たので参考にさせていただきました。
後で後悔しましたが、このコースは1泊で周るコースではないと思います。1日目約10時間、2日目約12時間半も掛かりました…
南アルプスの赤石岳から南部側はひじょーに山深く、アプローチが大変です。特に今回利用した易老渡側は遠いだけでなく、落石や倒木、悪路でまともに車が通れないところもあります。南アルプスは地盤が脆く落石や崩落が激しいです。去年の台風の影響であちこち大崩落していました。復旧までに相当な時間掛かると思います。
また、水は豊富ですが水量がハンパなく、沢というより激流・濁流と呼んだ方がいいんじゃないかな?くらい凄い水流です。そのため、大雨や台風の影響をもろに受け、決壊したり橋が流水したりします。
アプローチに難があるだけでなく、標高差も凄まじいです。登山口から聖岳山頂まで標高差2000m以上もあり、距離もかなり長いです。崩落が激しく易老渡登山口までは車では行けないので手前の芝沢ゲートに車を停めます。芝沢ゲート駐車場から易老渡登山口まで約1時間、そこから激流の橋を越えて長く、長くどこまでも続きそうな樹林帯を3~4時間掛けて登り、やっと聖平小屋の分岐に着きます。この分岐から聖岳山頂まで小聖岳を経て約2時間、聖平小屋に戻るのに4時間以上掛かることになります。相当な健脚者でもこれくらいは掛かるロングコースです。しかも小聖岳手前まで森林限界はありません。ずーと樹林帯の中を登り続けなければなりません。
聖岳山頂の景色はその苦労の報いとして、南アルプス随一の大絶景が待っています!手前に見える壮大な赤石岳が息を呑む美しさです!赤石岳からの縦走路、荒川三山、富士山など絶景尽くめです!
聖平小屋から南岳は、しんどい急坂からスタートしますが、森林限界越えると絶景が待っています。南岳から上河内岳、茶臼岳、仁田岳辺りまでは360度の絶景が続く稜線を歩きます。向かって右側に大迫力の聖岳がずっと見え、後方には雲海の富士山、右奥には中央アルプスと御嶽山が見え、手前に光岳やどこまでも続いているような南アルプスの最南端が見渡せます。
光岳に向かう途中で茶臼岳に登りますが、ここで椹島ロッヂ方面に下山される方が多かったです。絶景も楽しめて近くに小屋もあり、水も豊富で縦走するとしたら良いコースだなーと思いました。
茶臼岳から希望峰は再び樹林帯に突入します。最初は歩きやすい稜線と登山道で全く苦ではなかったです。希望峰から仁田岳に寄りこの日最後となる絶景を堪能して希望峰に戻り、さらに易老岳を経て光岳に向かいます。
易老岳から易老渡登山口に周回して下山することも出来ましたが、別の機会に光岳だけ行くのもツライし、がんばって光岳まで縦走しました。登り返しがキツくずーと樹林帯で景色は皆無、さらにまた同じ道を戻ると思うと憂鬱になりました。
途中にあるイザルガ岳の山頂部はとても広く景色は良さそうでしたが、残念ながらこの日はガスまみれ、意を決して残す最後の光岳目指します。
光小屋からさらに登り、木に囲まれた光岳の山頂に到着!近くに断崖絶壁の展望ポイントがありましたが、ガスまみれなのでスルーし、名所?の光石まで行きました。
光岳からは易老渡登山口まで、易老岳までピストンで戻る必要があります。登り返しがかなりキツかった感じです。さらに易老岳から登山口まで、またなが~い樹林帯が待っています。易老岳から下山中に小雨が降り、山の神様から無謀な計画したことに洗礼を受けました。冷たい雨に濡れながら夕暮れになる前に急いで下山。再び落石と崩落だらけの林道を1時間近く歩き、やっと芝沢ゲート駐車場に到着。さらにそこから落石、倒木だらけの悪路林道を1時間近く掛けて下りやっと最寄りの道の駅に戻ってきました。もうヘトヘトです。体力的にも精神的にも厳しい日でした。
光岳をピストン登山する方結構いるみたいですが、この山だけ登るために遠くて厳しい道を抜けていくのは何かの苦行なのか!と思うくらい精神的にキツいと思います。小屋に泊まりながらゆっくり縦走して、上河内岳・茶臼岳方面から極上の稜線を歩きと大自然を満喫してほしいと思います。
▼アプローチ
下記サイトに詳しく載っています。この登山口はバス等の公共機関はありません。タクシーは要相談。芝沢ゲートが最寄りの駐車場になります。
https://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-8231
道の駅 遠山郷(かぐらの湯)をベースにすると便利です。
【1日目】
▼~易老渡登山口・便ガ島
前途の通り、この先全面通行止めのため芝沢ゲートから易老渡登山口まで1時間程度歩くことになります。サイトの案内では「タクシーで~」と書いてありますがタクシーでも通行不可です。道は未舗装なところもあります。
ほぼ平坦な道ですが、崩落や落石・倒木が激しく、台風後・悪天候時はかなり慎重に通った方が良いです。崩落が激しく沢まで崩れてる箇所には登山用の迂回ルートがあります。
易老渡登山口に易老岳・光岳方面に向かう吊り橋があります。この吊り橋は渡らず林道沿いを歩くとすぐ先に易老渡の駐車場があります。仮設置トイレがありますが、利用するのであればその先にある便ガ島の水洗トイレの方が良いと思います。易老渡登山口から便ガ島まで緩やかな登り道です。アスファルトもありますが砂利道や未舗装なところが多いです。
便ガ島はキャンプ場があります。現在は通行止めで休業中です。場内に水場がありますが飲料不可とのことです。ここのトイレは水洗です。この先、聖平小屋までトイレはないのでここで済ませておきましょう。便ガ島に聖光小屋がありますが休業中のようで、扉は固く閉ざされています。薊畑分岐までしばらく休めるところはないので、ここでしっかり準備しておくと良いと思います。登山口はキャンプ場と聖光小屋の間にあります。
この先しばらく登りが続き、西沢渡まで沢沿いを歩いていきます。途中、土砂崩れしているところがありました。滑落しないよう気を付けて通ります。
西沢渡でいよいよ激流地点を渡ります。平常時は木の橋が架かってるかもしれませんが、台風後や悪天候後は橋が流されてることが多いようです。その場合、ゴンドラを使って渡るようですがこれを一人で渡るのはかなり勇気が要ります。この日は運よく橋が掛かっていましたが、水しぶきが飛びまくる大きな滝と濁流で、かなり危なっかしいです。足踏み外して沢に入れば間違いなく流されると思います。
沢を無事渡るとその先に廃墟の森林管理署があります。長い急登に備えてここで一休みします。
▼~薊畑分岐
西沢渡から薊畑分岐まで薄暗い樹林帯を3~4時間掛けて登っていきます。約3.4km、標高差1300m以上もあるロングトレイルで急坂も多いです。
日差しは殆ど入ってこないので涼し気でしたが、気温と湿度が高く蒸し暑い日はこの急坂はかなり地獄だと思います。
引き返してまた危険な濁流渡るしかないで、座って休むを繰り返して頑張って登っていきます。
途中に苔が群生している地帯があり、緑キレイな苔で覆われていました。自然豊かな樹林帯をぐいぐい登っていくと薊畑分岐に到着します。
薊畑分岐でようやく見晴らしが良くなりますが、この日はガスで覆われていて景色は皆無でした。しかも、風が強く汗と湿気で濡れた体で凍えそうになりました。
予定していた到着時刻よりかなり余裕があったので、聖岳に向かいます。なお、この分岐を下ると聖平小屋に着きます。聖平小屋で宿泊予定の場合、聖岳までは約2時間、往復で4~5時間近く掛かります。この時点で体力と時間を見て、聖岳に向かうべきかよーく考えた方が良いと思います。小聖岳から聖岳山頂まで急坂のガレ場を登ることになりかなりしんどいです。また、17時過ぎて小屋に着いても夕食でない可能性があります。
▼~聖岳(前聖岳)・奥聖岳
薊畑分岐から小聖岳まで黄色の花がたくさん咲いていました。この辺りは花畑になっていて色とりどりの花が咲いていました。
花畑を過ぎ、平たんなところを少し歩いて再び登り坂に入ります。小聖岳は薊畑分岐と聖岳山頂の間くらいにあります。ここからやっと森林限界になります。小聖岳の山頂付近は視界が広いです。この日は残念ながらガスに覆われていましたが、晴れていれば景色は良さそうです。
聖岳の山頂までは尾根ぽいところを歩きます。鎖を使うような危険個所は少ないですが、ガレ場が多いので落石と滑落には要注意です。中間くらいのコルぽいところで大量の雪解け水が湧き出ていました。丁度この辺りにも色んな花が咲いていました。高山植物と花が豊かです。
急坂のガレ坂を登っていくと、徐々に霧が晴れてきました。というより雲の上まで来た感じです。急坂地帯から頂上が見えていますが、もうヘトヘト状態でした。半日弱日で標高差2000mを登るのはさすがにキツかったです… 力を振り絞り、急坂を登りきり聖岳の山頂に到着しました。
聖岳山頂はさっきまでのガスまみれがどこへ行ったのか、キレイな青空が広がっていました。景色は超抜群です!!目の前に大迫力の赤石岳とその後ろに荒川岳(悪沢岳)、右側には奥聖岳と雲の先に富士山。左側は赤石岳から大沢岳・兎岳に続く稜線が見えています。稜線の中間にある赤い小屋が百間洞山の家です。後方は大雲海と茶臼岳側が見えていました。この大絶景と広々とした山頂を独り占め状態でした^^v
去年は赤石岳から荒川三山を縦走しました。改めて赤石岳を見るとほんとうにキレイで素晴らしい山容です。南アルプス随一の美しさと改めて認識しました。いつまでも見ていたい景色です。
奥聖岳は聖岳山頂から少し歩いたところにあります。平たんなので歩きやすいです。行き止まりの山頂まで来ると富士山がくっきり見えました。手前に赤石小屋も見えます。奥聖岳から見る聖岳もまた美しいです。
ガスまみれで心配でしたが、山の神様にせめて山頂は晴れるようずっと祈りながら、長くツライ急坂を登りました。この素晴らしい景色に出会えたことに感謝です!
いつまでも見ていたい景色でしたが小屋までかなり距離があるので、絶景を惜しみながら小屋まで下ります。
▼~聖平小屋
小聖岳を経由して薊畑分岐まで戻り、聖平小屋まで下っていきます。聖岳の山頂付近はガレてて滑りやすいので落石に注意しながら下っていきます。
薊畑分岐を過ぎるとまたキレイな花畑が広がっていました。この辺りは花が非常に豊富で、女性ハイカーに人気がある理由が解ります。
聖平小屋付近は木道で整備されています。小屋周辺は携帯電話の電波が通らず、小屋手前の分岐点辺りで通るようになっています。
聖平小屋にチェックインして、名物のフルーツポンチをいただきました。清潔でキレイな小屋です。水は豊富にあります。トイレは離れたところにあります。水洗でキレイなトイレでした。小屋前の敷地は広く、多くのテント張れそうです。
管理人さんも登山者さんも、みなやさしく快適な小屋泊まりでした。次回来たときも利用させてもらおうと思います!
この日は登山シーズンの土曜でしたが、台風後のせいか登山者少なく快適に眠れました。
【2日目】
▼~南岳・上河内岳
翌日、小屋の朝食いただき早朝からスタートします。なお、聖平小屋の朝食は4時半です。携帯電波が通じる分岐まで戻り、木道過ぎて手前の山を登り返しします。
最初は薄暗い樹林帯ですが、すぐに視界が良くなります。左に朝霧が掛かる壮大で幻想的な聖岳が見えました。あまりの絶景に何度も何度も見惚れてしまいました。
南岳まで標準CT1時間以上掛かり、標高差480m弱あります。最初からキツイ登りで、ちょっと雲多めでしたが次第に晴れ、景色がとても良くテンポよく登れました。
南岳の山頂は360度のパノラマです。聖岳、富士山、上河内岳とその先の茶臼岳、易老岳が良く見えます。ここから希望峰まで視界の良い稜線歩きです。
ここから見ると上河内岳の登り返しキツそうですが、実際はあまり苦ではなかったです。南岳から上河内岳肩まで下り、上河内岳に登り返します。上河内岳肩から数分で山頂に着きます。
上河内岳は山頂広く、ここも360度のパノラマです。聖岳、赤石岳、悪沢岳、雲の先に富士山、茶臼岳から光岳方面まで見渡せます。上河内岳から光岳見るとかなり遠く感じます…
▼~茶臼小屋・茶臼岳
上河内岳の山頂から肩まで戻って茶臼岳に向かいます。南岳に登った分を下る感じです。視界が良く景色は良いままです。ここから見る茶臼岳方面の稜線はとてもキレイです。聖岳の左横に△に尖った小兎岳も見えてきました。
下る途中に竹内門という天然の岩があります。岩の門を通り、花畑を過ぎると平原みたいなところに出ます。この二重山陵の平原を過ぎると茶臼小屋の横窪沢分岐点に着きます。小屋で水補給・休憩する場合は、ここから茶臼小屋まで下ります。ここからイザルガ岳手前まで水場はないため、ここで汲んでおくと良いです。冷たくてキレイな水が大量に湧き出ていました。茶臼小屋まで数分、10m弱下ります。分岐まで戻ってくる必要があるため、特に要がなければ行かなくても良いと思います。
横窪沢分岐から茶臼岳の山頂まで約20分程度掛かります。山頂は視界は良いですが狭く、尖った岩で足場は悪いです。聖岳・小兎岳、上河内岳は良く見えました。希望峰まで行くと絶景としばらくお別れです、ここで見納めしておきます。
▼~希望峰・仁田岳
茶臼岳から希望峰までは再び下りです。覚悟はしてましたが、登って下っての連続が続くと足に堪えてきます。まだ中盤手前。気合入れなおして先に進みます。
茶臼岳山頂付近の下りは岩が多く落石注意箇所です。そこ以外は比較的緩やかな道が続き歩きやすくなります。
途中にある仁田池があり、池過ぎると木道になります。地図では仁田池に水場と書いてありますが、それらしいのはなかったです。希望峰の手前で少し登り返すと希望峰の山頂部に着きます。
希望峰の山頂は木に覆われていて視界は良くありません。ここから仁田岳に行くことが出来ます。往復30分程度掛かるため、時間に余裕なければ無理して行かなくても良いと思います。
希望峰から仁田岳までは少し登りありますが、大した標高差ではないです。仁田岳の山頂は視界が良く広々としています。山頂から易老岳やイザルガ岳、光岳が見渡せます。
仁田岳の山頂で昼休憩して後半戦に挑みます。ここからは体力と精神の戦いです。
▼~易老岳
希望峰まで戻り、易老岳に向かいます。100m程度の登りありますが、ほぼ下りや平たんで歩きやすです。しばらく緑に覆われた樹林帯を歩いていきます。易老岳に近づくにつれどんどん山深くなっていきます。
易老岳の山頂はも木に覆われています。倒木だらけで最初どこが山頂部か解りませんでした。山頂は易老渡登山口からの分岐点になっています。
光小屋に泊まらず日帰りする場合、ここで体力と時間を見て登山口に下るべきかよく考えた方が良いです。光岳までかなりの距離と標高差があります。さらに折り返してまたここまで戻ってくる必要があります。登り返しと、さらに易老岳からの長い下りの体力も計算しておくと良いです。
▼~イザルガ岳、光岳・光石
易老岳から先はずっと樹林帯で、景色はほぼ皆無です。イザルガ岳山頂か、光岳の狭い展望場所、光石くらいしかありません。
倒木で不明瞭なところが多いです。三吉平まではずっと下り、三吉平から静高平までは沢状の足場の悪い急登が続きます。急坂は300m程度登ります。結構キツい登りでした。ごつごつした岩の沢状の急登を登りきると静高平に着きます。
静高平付近に水場があります。この先の光小屋は水が枯れていることが多く、ここでしっかり補給しておくと良いです。
この辺りは平原になっていて、この先の分岐・光小屋まで木道で整備されています。
イザルガ岳分岐からイザルガ岳に行くことができます。往復10分弱で山頂です。この日はあいにくガスまみれでしたが晴れていれば景色が良く、広さもあります。団体で光岳登る場合は、イザルガ岳の山頂で昼休憩した方が良いと思います。
分岐に戻り光小屋へ。光小屋には数人の登山者が居ました。少し休憩して光岳の山頂に向かいます。光小屋から20分弱で距離は短いですが、この日長距離歩いて登って下ってを繰り返して、既にクタクタ状態でした。
何とか光岳の山頂に到着!事前の調べ通り、山頂は木に覆われて展望はありませんが感無量の思いです!誰も居ない山頂で思いに更けてました。
山頂から少し進んだところに展望がありますが、狭く断崖絶壁です。光石は山頂から10~15分進んだ行き止まりにあり、山頂から下ります。つまり戻ってくるにはまた登り返しです^^; 無理して行くこともないと思います。
光石は樹林帯の中にひときわ目立つ白い色した大きな岩、というか断崖絶壁です。岩の上に登ることもできますが、安全柵とか何もないので足元注意しましょう。
なお、光岳から複数の登山道と林道がありますが、危険ルートとのことで通行は推奨されていないようです。
光岳の山頂に登り返し、光小屋に戻って下山準備します。光小屋に寄って行きましたがキレイな小屋でした。茶臼岳側から縦走する場合はこの小屋利用した方が良いと思います。
▼下山(光岳から易老岳までピストン、易老岳~易老渡登山口)
まずは易老岳まで戻る必要があります。足場の悪い沢状の急坂を下り三吉平に戻り、易老岳に登り返します。この登り返しはほんとしんどかったです。
何とか体力振り絞って易老岳に登り、最後の下山準備します。ここから易老渡登山口までかなり長い距離を歩きます。途中に何もなく、ひたすら薄暗い樹林帯を下っていきます。予定の下山時刻より少し押してたので早めに歩きました。さらに、面平過ぎた辺りから小雨が降ってきました--;
滑らないよう小走りになりましたが、体力も無く足も膝も痛く本当に泣きそうになりながら何とか下山しました。無謀な山行に対する山の神様からの洗礼だと思いました。
登山口の吊り橋を渡り、雨に打たれながら芝沢ゲートの駐車場まで戻ります。駐車場に着く頃には17時半を越えていました。体力も精神力も使い果たした状態ですが、ここから道の駅まで1時間近く掛けて戻る必要があります。ほんと最後まで侮れない山深さです!
南アルプスの南部側はアプローチと距離に難がありますが、秘境の中に赤石山脈随一の絶景があります。秘境すぎて登山過渡期でも人は少な目で、とても静かです。また、どの小屋の管理人さんもやさしく迎えてくれます。
写真アップしきれなかったのでこちらからご覧ください!
https://photos.app.goo.gl/EVo18PUYa3HxcUmf9
フォトギャラリー:80枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | トレランシューズ |
バックパック | ヘッドランプ | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス |
着替え | 地図 | コンパス | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) |
健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | 非常食 |
行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 | ||
【その他】
水 2.0ℓ+ペットボトル550m 2日分の昼食、アミノバイタルゼリーx2、ウィダーインゼリーx2(非常用)、プロテインゼリーx2(下山後用) ※地図、コンパス、時計、GPS、カメラはスマフォアプリ |
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