行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
カーナビには「市ノ瀬ビジターセンター」とセット。駐車場は広いが、シーズンであればすぐにいっぱいになるので、できる限り早めに。
トイレは完備。バスに乗り換えて別当出合まで移動。バス代は片道500円。頻繁に運行している。
この登山記録の行程
【2日目】
南場ヶ馬野営場(03:30)・・・<アルプス展望道>・・・アルプス展望台(04:26)(日の出待ち~04:57)・・・室堂(05:56)(休憩~07:05)・・・御前峰(07:34)・・・室堂(08:10)(休憩~08:36)・・・阿弥陀ヶ原(08:48)・・・黒ボコ岩(08:59)・・・・南竜道と黒ボコ岩方面分岐(09:35)・・・甚之助避難小屋(09:55)(昼食~10:35)・・・別当覗・・・中飯場(11:29)・・・<砂防新道>・・・別当出会(12:15)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
<1日目はこちら>
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=173056
【2日目】
2時半に起きて行動開始。キャビンの電気はまだ通電開始前の時間帯なので、ヘッドライトを点けて出発準備をする。毛布やマットレスを片付けて、軽くエネルギーを補給する。
外に出ると、霧に加えて小雨が降っていた。
この時点で、最大の目的、日の出もアウトと誰しも覚悟していたが、自然相手に不平を言っていても始まらないので、レインウェアを羽織って予定通りに出発することにする。
アルプス展望道を使ってアルプス展望台まで向かう。
キャビンを出た後、暫くは水平移動が続くが沢を渡り尾根に取り付くと、九十九折で斜面を登っていく。いつのまにか雨は上がっていて、頭上には薄くなった三日月とその横に北斗七星が鮮明に見えた。「おっ、ひょっとして」と思った瞬間、また霧の中に隠れていった。
尾根に出ると視界が開ける。気持ち東の空が明るくなってきたような気がするがまだ周囲は暗闇の中。ここまで来るとアルプス展望台までは後わずか。10分ほどで到着した。一番乗りだったので、それぞれ好きな場所腰をかけて日の出を待つ。指先が痛いほどに寒い。この状態で日の出を待つのはかなりの苦行だ。
30分ほど経過したところで、厚く空を覆っていた雲がスーッと動き、空の端が赤く染まり出した。ドラマティックな展開だ。「来たか」、「待っていた甲斐があった」と、喜んだのもつかの間、赤く染まった空が見えたのは5分程度で、再び厚い雲がなだれ込んで来きた。無情にも今度はピクリとも動く気配はない。これ以上待っても回復する見込みはなかったので、諦めて室堂を目指すことにする。
ハイマツの間を縫うように登っていく。いつもだと山頂が見える頃なのに、今日は真っ白な世界。水平移動に入ってだいぶ室堂が近づいてきた。時計を見ると6時少し前。良かった。この調子なら間に合いそうだ。毎回、室堂でのラジオ体操を恒例として楽しみにしている。ひょっとして日本で一番高地でのラジオ体操じゃないかと思う??
室堂に到着。中に入いるとストーブが置いてあった。これだけ寒いとフル稼動で、ストーブの周りには登山者の輪ができていた。
お湯を沸かしてコーヒーを淹れる。身体が温まる。最高だ。
ラジオ体操のリズミカルな音楽が流れ出したので、建物の外に出る。山頂どころか正面の白山神社奥宮の鳥居さえもよく見えないが、気分的に山頂と神社を正面にラジオ体操をする。白山でのラジオ体操は、実に爽快なのでオススメだ。
ラジオ体操を終えて、「ここで休憩している」と言う先輩に荷物を預け、空身で何人かと山頂へ向かう。真っ白の世界だが、ここまできたら眺望関係なく登らねば白山に失礼だ。山頂へは、室堂から約30分。石畳の登山道でよく整備されているため歩きやすい。
山頂に到着。風が程よく吹いていた。ひょっとすると霧を散らしてくれるかも知れない、と思った瞬間、幕が動いたかのように目の前の景色が開けていった。眼下に室堂が見える。緑の大地に赤い屋根の大きな建物。マチュ・ピチュのような、どこか海外の風景を見ているよう。本来であれば室堂の奥の方角には別山の雄姿も見えるはずだが、残念ながら山頂に雲がかかっていて半分しか見えない。振り返ると剣ヶ峰も姿を現していた。その下には紺屋ヶ池、奥に一番大きな翠ヶ池も見えた。完全に諦めていただけに神様の粋な計らいに感謝だ。
晴れ間が見えたのは一瞬だったが、午後に向けて回復傾向にあるのか、その後も時折、晴れ間を見ることができた。その僅かなタイミングを使って写真を撮り、先輩たちが待つ室堂へと戻る。
予定ではお池巡りを計画していたが、切り上げて早めに下山することにした。下山ルートは阿弥陀ヶ原を通って黒ボコ岩から降り、登ってきた砂防新道を使う。せっかく晴れ間が見えてきたため、気分的には観光新道を使いたかったが、どうも先輩は観光新道から別当出会へ下る急なルートが苦手のようだ。
阿弥陀ヶ原の大草原も大好きなポイントだが、個人的には黒ボコ岩から南竜道・黒ボコ岩方面分岐までのルートが気に入っている。急峻な尾根を一気に降るが、その分見晴らしがよく、また、花の種類では阿弥陀ヶ原のお花畑等よりも一番種類が楽しめるのではないかと思う。
早速、降っていくとピンク色の可愛らしいシモツケソウが沢山咲いていて出迎えてくれた。その中で、シモツケソウとはまた違ったピンクで鮮やかなナデシコを見つけることができたのは超ラッキーだった。降るまでに6株ほど自生しているのを見つけた。
お池巡りをカットしたのが功を奏したのか、別当出会のつり橋手前まで来た時にパラパラと小雨が降りだした。急ぎ足で、本降りになる前にゴール。
振り返ってみると、快晴には今一つ恵まれなかったが、早朝の寒さを除き程よい気温で登山を楽しむことができた。日の出は、来年の「飲んだくれツアー」にキャリーオーバーするとして、きっとその分、最高の絶景に最高の感動が待っているに違いない。
フォトギャラリー:29枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 予備電池 | タオル |
帽子 | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 登山計画書(控え) | ナイフ |
ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 携帯トイレ |
非常食 | 行動食 | GPS機器 |
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