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蓮華温泉から朝日・雪倉岳、鉱山道下山、1泊2日・2019年8月

雪倉岳 白馬岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (Masa さん )

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行程・コース

天候

初日:晴れのち曇り、午後3時半頃より雨、強風 2日目:快晴後曇り

利用した登山口

蓮華温泉  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 大糸線平岩駅前から県道505号線を蓮華温泉に至る(21kmもある)。登山口の蓮華温泉ロッジ手前に、大きな無料Pとトイレがある。

この登山記録の行程

【1日目】
蓮華温泉(09:20)・・・兵馬ノ平(09:56)・・・瀬戸川出合(10:30)・・・白高地沢出合(11:36)・・・花園三角点(13:06)・・・白高地・・・千代ノ吹上(16:15)・・・朝日岳(17:08)・・・朝日小屋(18:00)

【2日目】
朝日小屋(04:00)・・・水平道分岐(06:04)・・・雪倉岳(09:43)・・・雪倉岳避難小屋(10:31)・・・鉱山道分岐(12:02)・・・神ノ田圃(14:12)・・・瀬戸川(16:26)・・・蓮華温泉(17:46)

コース

総距離
約28.8km
累積標高差
上り約2,823m
下り約2,823m
コースタイム
標準17時間20
自己22時間26
倍率1.29

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

栂海新道は、兵馬の平や花園三角点(五輪高原)など平地だけでなく斜面にも多種の花が咲いてきれいだった。木道がよく整備されていたが、滑らないように神経を使ったので疲れた。花園三角点(標高1754m)まではコースタイムより早めだった(△713m▽435m・6km所要3時間50分)が、その後は、車の半徹夜走行の疲れが出てき、更に雨も降り出したりでペースが遅くなった。ガスのなか、背景に小雪渓を持つ美しい平原を通ったが、標識はなく、分岐点に着いて時間を逆算し、白高地とわかった。尾根筋は風雨が強く、ザックカバーが吹き飛ばされた。ハイマツに引っかかって事なきを得たが、危なかった(しっかり縛っていなかったのが原因!注意しよう)。
 朝日岳山頂から朝日平までは下り305m(登り37m)だが、距離が1.5kmもあり、遠く感じた。雨もだんだん強くなったので着いたときはホッとした。テントの予定だったが、雨が降り続きそれどころではないので、宿泊を申し込んだが、予想に反して、小屋は満員で、「今時予約なしでは泊まれないよ」と説教されつつ、なんとか談話室に泊めてもらった(感謝)。夜8時に寝たが、激しい雨音がまだ続いていた。
 翌朝3時に起きて、満天の星空に天の川を見た。快晴!のなか、午前4時に出発。雪倉岳に登ったところで、雲もかなり出てきたので、”前日のように夕方から雨”と予想し、今日は白馬大池・テント泊の予定だったが、変更して鉱山道を使って本日中に降りることにした。
 鉱山道は、道ははっきりしていて迷うことはなかったが、標識がなかったので、今どの辺りにいるのか確認が難しかった(比丘尼飯場の立て札があっただけ、その辺りが神の田圃)。地図もヤマケイのルートはつづれ折りの道を省いたりして不正確であった(国土地理院地図のほうが正確)。途中、400mくらい続くゆるい登りがあり、それが終わったところが展望台、その始まりの辺りが鉱山事務所跡と思われる。展望台のあとは元トロッコ道と思われる、ヘアピンカーブのゆるい下りを2-3往復して”じれったく”高度を下げ、時には渓谷の中の下りとなり、最後に急な下りと続いて瀬戸川の大きな水音が近づいてきた。まさか渡渉しないといけないのか? 事前に調べてなかったので、出合いに仮設橋を発見したときはとても安堵した。鉱山道分岐からここまで4時間25分、長かった。あとはほぼフラットな道2.8kmを歩くだけだが、更に1時間20分かかった。全体で標高差1050mしかない下りだが、時間のかかる長い道のりだった。
 鉱山道は、谷沿いをへつるような道が多く長く続いていた。高度感のあるところも多く、ストックの先端ゴムを外し、踏み外さないよう、また滑らないよう集中して歩いた。距離が長く(8km)人も少ないので注意が肝心である。鉱山道では水場は随所にあり、水筒を軽くできる。この日は、△1344m▽2010m・17kmを歩き、17時45分に蓮華温泉に着いた。いつもは遅くとも16時には行動を終えており、今回は例外としたい。なお、車で林道を下山中、道路左側に鎮座している熊に遭遇。

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フォトギャラリー:32枚

登山口の立派なトイレ:標高約1465m。出発時間が9:20と遅くなってしまった。車の燃料切れの恐れから、糸魚川まで往復44km戻ってガソリンを補充し、1時間余りのロスをしたからだ。

兵馬の平湿原:トリカブトが目立ったが、いろんな種類の花がきれい。

瀬戸川出合いの橋:標高約1160m
この橋まで下りが続いたが、ここらあたりから緩やかな登りが始まった。

花園三角点の標識と木道
を過ぎると、次の写真のような、花園が出現した。

花園三角点を見返す位置からお花畑を撮る。空は晴れ。

イブキトラノオ

ニッコウキスゲ(これはあまりなかった)とコバイケイソウの斜面

斜面が崩壊したところ、注意して通過した。

3時半頃から雨が降ってきて、ガスも伴い写真なし。特に、尾根筋は強風で横殴りの雨。山頂では、小降りになったタイミングに何とか自撮り。もう17時8分、急いで朝日平への下りにかかる。下り約50分で朝日平小屋に至った。

5時間以上続いた昨夜の強雨とはうって変わって快晴のなか、午前4時出発。水平道を1時間歩いたところで、朝日平小屋を振り返る。

朝日岳登山道との分岐:朝日平小屋からここまで2時間強かかった。

分岐から20分で小桜ヶ原に達し、振り返って朝日岳を望む。

朝日岳の手前に重なる山の左すその岩稜がツバメ岩。その下を通って少し上ってきたところから、朝日岳を振り返る。

雪渓

まもなく雪倉岳頂上で振り返ると雲がわき始めていた。9時18分。

雪倉岳頂上。9時45分

避難小屋への降下中、ガスが薄くなったところで、白馬岳方面の稜線を撮影。鞍部に避難小屋が見える。

トウヤクリンドウの白い花

トウヤクリンドウの群落、最近では珍しい

チングルマ

シナノキンバイ(黄色)とダイモンジソウに似た花

ウサギギク(黄)とクルマユリ

ガスの晴れ間に、白馬岳を望む。手前の緩やかな尾根を上がると,鉱山道分岐がある。ここまでかなり、登り返してきた。

白馬岳

鉱山道分岐(標高2502m?)から、白馬への主稜線を撮る。

白馬岳ともこれでお別れ

連続した滝のような急流を見て、急坂を下る。この急坂の手前が、塩谷製錬所跡と思われる(標識表示なし)。

急坂を降りて、渡渉して、撮影。

比丘尼飯場跡の表示。この辺りが神の田圃と推測(次の写真より)

右の小さな沢の雪渓の上の道を進んで、すこし上ってここまできた。地形から、このすこし手前が神の田圃だろう。

瀬戸川出合いにかかる仮設の橋
ひとりずつ渡るように指示があったが、比較的丈夫だった。

栂海(つがみ)新道と合流。
のこり20分は昨日歩いたルート。ながい一日ももうすぐ終わりだ。ここまで13時間半かかった。もう1日山に滞在の予定を変更し、急遽下山してきたが、あんまり無理してはだめと反省する次第。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ 軽アイゼン
トレッキングポール ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー
【その他】 軽登山靴を使用し、ザレ場対策として軽アイゼンを持参

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登った山

朝日岳

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