行程・コース
天候
26・27両日とも晴天でした。2日間の晴れ予報がやっと出たのでやってきました。
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
自宅のある郡山市から登山口まで2時間程かかります。睡眠不足の状態での登山は避けたかったのと、遅くとも朝5時には登り始めたかったので登山口近くにある「いいでの湯」に前泊しました。宿では朝3時に起床、朝食を済ませ身支度するのに1時間程かかり宿を出たのは4時をまわっていました。登山口駐車場は平日にも関わらず結構混んでいました。
この登山記録の行程
【1日目】
御沢登山口(04:30)・・・横峰(08:45)[休憩 10分]・・・峰秀水(09:30)[休憩 15分]・・・三国小屋(11:20)[休憩 60分]・・・切合小屋(14:30)
【2日目】
切合小屋(04:30)・・・本山小屋(06:30)[休憩 10分]・・・飯豊本山(07:00)[休憩 15分]・・・本山小屋(07:30)・・・切合小屋(09:30)[休憩 30分]・・・三国小屋(11:30)[休憩 20分]・・・峰秀水(13:00)[休憩 10分]・・・横峰(13:45)[休憩 5分]・・・御沢登山口(15:45)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
普段は磐梯山や安達太良山を中心に日帰り山行を楽しんでいます。今回は初めての山小屋泊
です。
2015年に食道がんになり食道を全摘する手術を受けました。入院中は病院の窓から安達太良
山を見上げて退院して1年経ったら安達太良山に登り、無事3年目を迎えることができたら飯
豊山にチャレンジしたいな、と考えていました。
昨年は登山口まで来たものの止みそうにない雨のため断念。今年も台風10号が来たりして計
画を2度延期。やっと2日連続の晴れ予報が出て出発することができた。私と同様、晴れ予報
待ちの登山者が多かったのか平日にも関わらず登山道入り口の駐車場は結構混んでいました
。
がんになる前に比べて体力はかなり落ちています。コースタイムの1.5倍で予定を立ててみま
した。
駐車場から登山口まで砂利道を10分ほどかけて歩く。早朝の空気が気持ちいい。登山口の標
識を過ぎるといきなりの急登が始まる。「さすが飯豊だな」少々ビビる。横峰までのコース
タイムは3時間、私の足なら4時間かければ着くだろう。汗が出てくる30分は意識してゆっく
り登る。ブナの森が目を楽しませてくれました。
下十五里、中十五里、上十五里、笹平、横峰の休憩スポットではリュックを下ろし10分ほど
の休憩を取る。
前泊した「いいでの湯」の冷蔵庫で凍らせたゼリーを3個持ってきましたが、これが冷たくて
美味い。気のせいかいく分元気が出ました。
峰秀水の水場はおすすめポイントです。とにかく水が冷たい、まさに雪解け水の冷たさです
。
剣ヶ峰は危険ポイントと言われてますが、実際行ってみると尖った岩ではなく平たい岩石が
多く、ストックを仕舞い気をつけて登れば心配ないようです。雨で濡れたときは要注意です
が。
剣ヶ峰の標識のあるあたりに平らなスペースがあったのでコーヒータイム。峰秀水の湧き水
でコーヒーを淹れる。両側の谷が深く飯豊連峰のスケールの大きさを実感できます。谷から
立ち上る冷気が涼しくてここにたどり着くまでの厳しい登りに耐えた飯豊からのごほうびの
ような絶景です。
三国小屋のテラスにはテーブルとイスがあり、1本500円のポカリスエットを買い、場所をお
借りしてのランチタイム。剣ヶ峰を登る前に水を注いでおいたアルファ米の赤飯が剣ヶ峰で
揺られてる間にちょうど食べごろに仕上がっています。たっぷり1時間かけてランチタイムを
楽しみました。
管理人さんに「切合小屋までは山を2つ3つ超えた先ですか?」と聞くと「う~ん、2つ3つね。まあ、5つ6つかな」と笑顔で答えてくれました。「さすが飯豊だ、楽はさせてくれないようです」ゆっくり登り始めます。
切合小屋はお代わりし放題のカレーライスが有名ですが、残念ながら胃の機能が殆どない私
には無理な話です。フリーズドライの鮭雑炊で夕食を済ませて5時には寝袋に入ります。6時
45分に消灯、翌朝は3時に起きてカニ雑炊の朝食を済ませて4時半に山頂目指し出発します。
荷物をデポさせてもらって水だけを持って登り始めます。これが大正解でした。切合小屋か
ら山頂までの所要時間がコースタイムを切っていたのはこのおかげです。一番の難所が本山
小屋直下の御前坂の上りです。この坂を登山口を出てから7~8時間登り続けてから重いリュ
ックを担いで登るのはしんどそうです。
切合小屋に荷物をデポして2泊すれば大日岳にも無理なく行けそうです。飯豊山頂は小高い丘
のようなちょっと地味な姿をしていました。私が山頂に立ったときは見えませんでしたが、
条件が良ければ新潟方面は日本海、会津方面は磐梯山や猪苗代湖、山形方面は鳥海山などが
見えるそうです。
下りは剣ヶ峰を下りた辺りからシャリバテになりました。カロリーメイトやビスケットはあ
ったのですがボソボソしたものは暑くてとても食べる気になりません。水ようかんやゼリー
を用意しとくべきだったと反省。フラフラしながらやっと登山口にたどり着きました。
シャリバテ予防にはアルファ米をもっと用意しておくべきでした。今回は赤飯1袋だけでした
が、タケノコご飯やキノコご飯などもあるので便利です。軽くて火を使わなくて済むのが助
かります。力をつけるにはなんといっても米のご飯パワーがいちばんです。
もう一つの反省点は水の準備です。今回は500ミリリットルのペットボトルを4本用意しまし
たが水場の間隔からすると2本で十分でした。下りのリュックにはポカリ1本を含めて空のペ
ットボトルが4本あって場所をとっていました。
帰りには「いいでの湯」で汗を流し、名物のそばとソフトクリームを食べて生き返りました。
フォトギャラリー:9枚
御沢登山口駐車場。4時を過ぎた頃から混んできました。
長坂のブナ林。しばらくはブナ林の中をひたすら登っていきます。
汗をかいたときに時に半解凍のゼリードリンクで元気回復。
長い坂を登り終え、峰秀水の冷たい雪解け水で生き返ります。
剣ヶ峰の岩場。全身運動で楽しかった。
三国小屋でのランチ。テーブルがありがたい。
早朝4時30分頃、切合小屋を出たところ、まだ薄暗い。
5時頃、雲海の上に朝日が登ってきました。
草履塚の標識に朝日が当たっています。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 予備電池 | タオル |
帽子 | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 登山計画書(控え) | ナイフ |
ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 携帯トイレ |
非常食 | 行動食 | GPS機器 |
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