行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
自然園駅(11:20)・・・天狗原(13:10)[休憩 15分]・・・白馬大池山荘(16:00)
【2日目】
白馬大池山荘(06:30)・・・小蓮華山(08:20)[休憩 15分]・・・三国境(09:25)[休憩 10分]・・・白馬岳(10:30)[休憩 10分]・・・白馬山荘(10:50)[休憩 60分]・・・白馬岳(12:20)[休憩 20分]・・・三国境・・・小蓮華山・・・白馬大池山荘(17:00)
【3日目】
白馬大池山荘(08:00)・・・天狗原・・・自然園駅(12:00)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
初日は栂池高原にあるホテル雪倉さんに前泊。昨シーズン、燕山荘さんの主催するスノーシューツアーに参加した時に宿泊。こじんまりとしたスキー宿ですがこちらのご主人、お料理おもてなしがあたたかく、3度目の利用です。
山行初日、7月29日。朝から雨で8時出発を二時間延ばして、栂池自然園登山口から11時過ぎに出発。水はけのよくない悪路と急斜面。天狗原までは日当たりはあまりよくないので、直射日光に当たることはないですが、蒸し暑さは感じます。
予想外だったのは白馬乗鞍までのゴロゴロした大きな安山岩の岩登り、白馬大池が見えてからも続く岩場歩き。10キロオーバーのザックを背負っての私にはかなり応えました。こういう岩場は子供の方が得意です。もはや先導される立場に。(子供のザックもそれなりに重)
途中、ちょっとした雪渓もありますが、登りでスパイクは使いませんでした。但し一応用意はしていたので下りは不安だったので、使用。
テント場はたまに小石がコロコロあるくらいで、ペグも打ちやすく設営しやすい場所です。初日はペットの水を購入しましたが、2日目は水場の水を沸かして使いました。問題なしです。
日が暮れるのが遅く19時くらいまではヘッドライトなしで過ごせました。夜は天の川、流れ星がきれいでした。
翌30日は白馬大池から白馬岳のピストンです。白馬山荘でランチの予定です。
天気予報と稜線の向こうの雲行きをみればわかるように、白馬岳からの眺望は期待できませんでしたが、それでも雷鳥坂から振り返り白馬大池を見たときにあった我が家(テント)や稜線の右にずっとある優雅な山容の雪倉岳、歩いても歩いてもある高山植物の花たちをみることができて十分満足な山歩きでした。歩いてきた稜線を振り返り「これを歩いてきたんだー」と感慨深げにつぶやく息子を見て、連れてきて正解、と思いました。
白馬山荘ではランチをいただき、トイレをお借りしました。トイレは山荘のながーい廊下を渡った奥にあったのですが、よく磨かれていてピカピカで、部屋をちょっと覗いてみるときれいにお布団が整頓されていて、次回はやはり大雪渓から登り、お世話になろうかな、と考えました。
コースタイムが参考にならないくらい、ゆっくりの母子山行なので、この日、白馬大池に戻った最後のハイカーと思われるくらい、遅い時間になり、我が家(テント)が見えだした雷鳥坂では雷鳥親子2組に遭遇しました。登山道を堂々とこちらに向かってくる母鳥、もう一羽は登山道の真ん中で砂浴びをして道を譲ってくれません。もちろん雷鳥優先ですから、こちらものんびりと観察させていただきました。ただ、途中にたくさんのサルなどの動物の糞らしきもの、松ぼっくりの食べ残しがあったので、雷鳥さんたちが無事に育ってくれることを願わずにいられません。
31日、下山日です。テントの撤収とザックに荷物を詰め込む作業でかなりの労力を使います。食料などかなり荷物が軽減されたはずなのに重く感じて、入りきらない小物たち。
登り同様、ゴロゴロ岩場下りがかなり応えました。途中で出会ったご夫婦は大雪渓経由で下りにこのルートにしたそうで、「これなら大雪渓のほうがラクだったかも・・・」とつぶやいておられました。
また銀嶺水のベンチでお話ししたおじさまは何度も白馬大池に通っているそうで、秋の白馬大池が素晴らしく、今日は星を見に行く、とおっしゃっていました。
こんなふうでゆっくり休憩をしながら、コースタイム大オーバーで自然園にゴールして、帰りのバスと新幹線の時間を気にしながらも、雪解けサイダー、ゴンドラ口のジェラートと栂池元湯の温泉は絶対に外せません。
山頂での景色の思い出がなかった分、テントで過ごした時間、稜線歩きでみた景色、出会った人との会話がとても思い出深い山旅となりました。
山登りらしいことを始めて4年、息子も重いザックを背負うようになり、時には私より先に歩くようになり、テントの張り方も覚えました。以上覚書。