行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
高瀬ダム(06:20)・・・ブナ立尾根登山口(06:41)・・・三角点[休憩 2分]・・・烏帽子小屋(08:56)[休憩 9分]・・・山頂分岐(09:26)・・・烏帽子岳(09:37)[休憩 1分]・・・山頂分岐(09:47)・・・烏帽子小屋(10:02)[休憩 8分]・・・三ッ岳北峰・・・野口五郎小屋(11:43)
【2日目】
野口五郎小屋(06:50)・・・竹村新道分岐・・・東沢乗越(08:26)[休憩 4分]・・・水晶小屋(09:07)[休憩 12分]・・・水晶岳(黒岳)(09:39)[休憩 25分]・・・ワリモ北分岐(10:42)・・・鷲羽岳(11:20)[休憩 4分]・・・三俣山荘(12:00)[休憩 47分]・・・三俣蓮華岳(13:22)[休憩 1分]・・・双六岳(14:12)[休憩 6分]・・・双六小屋(14:49)
【3日目】
双六小屋(08:40)・・・硫黄乗越(09:25)・・・千丈沢乗越(10:39)[休憩 7分]・・・槍ヶ岳山荘(11:28)[休憩 12分]・・・槍ヶ岳(11:54)[休憩 18分]・・・槍ヶ岳山荘(12:24)[休憩 24分]・・・槍ヶ岳殺生ヒュッテ(12:58)[休憩 3分]・・・グリーンバンド・・・天狗原分岐(13:31)・・・水俣乗越分岐・・・ババ平(14:02)・・・槍沢ロッヂ(14:15)[休憩 2分]・・・一ノ俣(14:35)・・・横尾(15:03)[休憩 16分]・・・徳沢(15:58)
【4日目】
徳沢(06:00)・・・明神(06:37)・・・河童橋(07:10)・・・上高地バスターミナル(07:15)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
昨年折立からこの山域に入山したものの、大荒れのため水晶岳と鷲羽岳は余儀なく撤退となった。
今年は裏銀座から水晶と鷲羽を目指し、槍ヶ岳を経て上高地へ下る算段である。ただ天気だけが不安だった(予感が的中)
【初日】
9月1日21時頃、実家を出発。梓川SAで仮眠を取り、信濃大町駅へ。午前5時、ここで車をデポしてタクシーで高瀬ダムへ向かう。今日の高瀬ダムまでのゲートは5時30分に開放とのこと。ゲートでは数台のタクシーが待っていた。
6時過ぎに高瀬ダム到着。朝食と準備を済ませ、いざ登山開始。北アルプス三大急登の一つのブナ立尾根、標高差はいくらあるんだろ。
予報では昼前後から天気が崩れるとのことなので、急登とはいえ先を急ぐ。できれば水晶小屋や三俣山荘まで行きたいなと考えていた。
ブナ立尾根は直登というよりは九十九折なので、体感は幾分マシだった。ただ、九十九折がいつ終わるんだろうというぐらい続いた。烏帽子小屋の手前あたりから、風が強くなってくる。稜線が近づいてきたからだろうか。
9時頃烏帽子小屋に到着。小雨も降ってきた。予想よりも崩れるのが早い。レインウエアを着こみ、急いで烏帽子岳へのピストンへ向かう。しかし、途中のニセ烏帽子あたりから直接強風が吹きつけきた。先行きが不安になってきた。
烏帽子小屋に戻ってきた頃には暴風雨になっていた。烏帽子小屋にとどまる登山者と情報を交わし、野口五郎小屋を目指す。一人の登山者(単独登山女子)は自分と同じ野口五郎小屋方面を目指すという。この頃には今日中に水晶小屋へたどり着くのはダメかなと思ってきた。
稜線に出るとものすごい暴風雨。去年も味わったけど、今年のはもっと強烈。横殴りというか下から上にあがってくる雨。しかもBB弾のように顔に打ち付けてとても痛い。顔じゅうの穴に水が入ってくるし、当然レインウエアの効果も皆無だ。
暴風も半端ない。何度も体が浮く感覚がしたし、中腰でないと身体ごと持っていかれそうだ。ガレ場通過中に体を煽られ、コケてしまった。後で聞くと風速20メートルを超えていたそうだ。
12時前、なんとか野口五郎小屋に到着。この先を考えたが、水晶方面は何人も引き返したとの情報に心が折れ、また全身ずぶ濡れの寒さから、今日は野口五郎小屋にお世話になることに。
小屋でストーブにあたらせてもらったが寒くて30分以上震えが止まらなかった。おそらく軽度の低体温症になってたんだろうと思う。後日、諸先輩方に話を聞くと、どんな屈強な男性でも2~3時間暴風雨に晒されると低体温症になるとのこと。今後、暴風雨下での行動は連続2時間を限度とし、体調や天候と相談しながら判断していこうと思う。
烏帽子小屋で会った登山者や自分を含め、5人が宿泊する様子(山小屋勤務経験者(ソロ女性2人)やベテラン登山者(ソロ男性1人)が居た)。皆、この天候での停滞組である。この日は色々情報交換させてもらい有意義であった。
【2日目】
天候回復との予報であったが、午前4時頃から暴風雨の模様。うとうとしながら今日は大丈夫なんだろうかと不安になる。
小屋の朝食を食べる頃には雨は止み、強風のみとなる。ここで小屋泊メンバーうち4人で即席パーティを結成し、水晶小屋まで進むことに。野口五郎岳は相変わらずの暴風であったが、雨がないだけ随分マシに感じる。真砂岳や東沢乗越を通過する頃には青空も見えてきた。
水晶小屋に到着後パーティは解散。うち一人(単独登山女子)と水晶岳を目指す。彼女は相当経験を積んでいるらしく速い。その後も鷲羽岳も伴に行動した。
三俣山荘で休憩し(レアチーズケーキが美味しかった。野口五郎小屋泊の一人が三俣山荘勤務でケーキセットが特にお薦めだと教わった。)、双六小屋方面へ。ここで、単独登山女子とは別れソロに戻る。彼女はこの日のうちに黒部五郎を目指すという(すごい)。
この頃には天候も回復し、三俣蓮華岳、双六岳の稜線歩きは楽しめた。双六小屋にて宿泊。
【3日目】
午後から雷の予報があったため、午前5時頃の出発を目論むも、起きてみると大雨。気を取り直して準備を進めるが、4時頃に出発した登山者が引き返してきた。途中で雷が発生したという。
この情報で暫くの停滞決定。小屋のテレビを見ながら、出発のタイミングを計ることに。
9時前に出発。テレビを見ながら情報交換していた登山者(熟練者)と伴に進むことに。出発のタイミングがよく、雨に降られずにハイペースで西鎌尾根を進むことができた。槍ヶ岳山荘到着。
槍ヶ岳ピストンも、朝の大雨のせいか登山者が少なく渋滞することもなくこなせた。
ここで同行していた熟練者とは別れ、槍沢から上高地へ下る。熟練者のお勧めで徳澤園に泊まることした。その後の槍沢はひたすらハイペースで下った。途中横尾で雨になったが、ハイペースでの下山が幸いし、そこまで降られることなく徳澤園に到着できた。
【4日目】
徳沢から上高地へ。焼岳登山に続く。
フォトギャラリー:56枚
信濃大町に車をデポ
タクシーで高瀬ダムに到着
吊橋を渡り
川沿いを行く(荒天時は濁流になるらしい)
木橋を渡り
ここが登山口となる
標識が12から始まり、数字が減っていく。ここは9番権太落
烏帽子小屋到着。雲行きが怪しい。
烏帽子岳方面。小雨が降ってきた。
烏帽子岳。途中鎖場があるので気をつけて通過。
三ツ岳方面。これを最後に視界はなくなった。
野口五郎小屋の夕食。暴風雨で途中の写真が撮れなかった。
夕食は天ぷら。カリっと美味い。
小屋の様子。めちゃアットホームな小屋でした。感謝!
2日目。翌朝の朝食。ハートの目玉焼き(*´з`)
出発のタイミングを計りながら支度を始める。即席パーティを結成し出発。
野口五郎岳を越えた辺りから
風も弱くなってきた
稜線が気持ちいい
鞍部の東沢乗越
水晶小屋到着。ここでパーティ解散。自分は単独登山女子と引き続き水晶と鷲羽へ進む。
水晶岳、ガスガス。
鷲羽岳、ガスガスガス。
鷲羽岳から三俣方面
黒部源流方面
三俣山荘でしばし休憩。ケーキもコーヒーも美味!
鷲羽岳のガスが晴れた。ここからソロに戻り双六方面へ。
三俣蓮華岳
双六岳
有名な双六の稜線
鷲羽方面も青空が出てきた
双六小屋到着
天気も回復!
双六小屋の夕食。こちらの天ぷらも美味!
3日目。ここは西鎌尾根の途中。天気が回復して良かった。
千丈乗越。ここまで来ればあと一息。
千丈乗越から北方面
通過してきた西鎌尾根。真ん中の尾根にトラバースルートが見えるが、稜線ルートもある模様。ただ、稜線ルートは苦戦しそう。
飛騨沢方面
槍ヶ岳山荘到着!ここまで驚異のハイペース!!
穂先に登る途中。こう撮ると迫力あるなー!
最後の梯子
頂上の祠
穂先からの槍ヶ岳山荘
槍の穂先
これから槍沢下ります。
だんだん穂先が遠のく
途中の槍沢ロッヂ
ずっと川沿いを行く
この辺は一ノ俣手前
橋も渡ります
一ノ俣
横尾、雨が降ってきた。
そして徳澤園到着!
相部屋はカプセル式
夕食はなんとステーキ
ビールも頂き、めっちゃ豪華な夕食だヽ(^0^)ノ
お疲れ様でしたー。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) |
ナイフ | 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
虫除け | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール |
ライター |
みんなのコメント