行程・コース
天候
晴れ時々曇り。猛暑。東京の最高気温は36°
利用した登山口
登山口へのアクセス
バス
その他:
小田急線の伊勢原駅北口を8:17に出発する神奈川中央交通のバスに乗って、大山ケーブルバス停へ向かう。大山ケーブルバス停に到着したのは8:42。ここから歩いて8分ほどで大山ケーブルカーの駅に到着。
この登山記録の行程
阿夫利神社駅(山上駅)(09:20)・・・16丁目(10:10)[休憩 5分]・・・大山(10:55)[休憩 40分]・・・唐沢峠分岐(11:50)・・・見晴台(12:30)[休憩 5分]・・・阿夫利神社駅(山上駅)(12:55)[休憩 20分]・・・大山ケーブル駅(山麓駅)(13:50)[休憩 10分]・・・大山ケーブル駅(14:05)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
この日の東京の最高気温は36度という予報が出ており、行こうかどうしようかと迷ったのだが、水分補給に気をつけながら頑張ってくることにした。
電車に揺られて小田急線の伊勢原駅に到着したのが8時過ぎ。伊勢原駅の北口を8:17に出発するバスに乗って、大山ケーブルバス停へ向かう。到着したのは8:40からだっただろうか。ここから10分ほど歩いた先に、大山ケーブルカーの駅がある。
ケーブルカーの駅までは、土産物が立ち並ぶ参道のような道を歩いていくのだが、ずっと階段が続くので、ちょっと息が切れる。元気付けようとなのか、地面に独楽の絵が描かれていて、階段の踊り場に来るたびに、独楽の個数が増えていく。
参道の土産物屋はまだ開いていない場所も多かったが、平日だからかもしれない。豆腐料理も有名らしく、何軒かの豆腐料理のお店もあった。
実はケーブルカーに乗らず、最初から登ることもできたのだが、猛暑の予報もあるし、体力的に無理をしたくないこともあり、ケーブルカーに乗って200メートルほどの標高を稼ぐことにした。
6分ほどで終点の阿夫利神社駅に到着する。ここから阿夫利神社まで少し階段を上ることになるが、これからの登山を考えればたいしたことではない。なかなか立派な神社で、社務所の左脇の入り口から中に入ると、湧水が出てくる龍の口があり、自由に水を汲めるようになっている。まずはここでしっかりと水分補給をしておく。
登山口は拝殿の左側を進んでいくと見えてくる。大山もまた山全体がご神体なのだろう。登山口にも拝観料を入れるための賽銭箱が用意されていた。
登山を開始してまずは目につくのが、登山道に落ちている青々とした葉っぱだ。昨日、関東に猛威を奮った台風による暴風の爪痕なのだろう。葉だけではなく、沢山の小枝も落ちていた。
登り始めて10分ほどの所には、なんと大きな木が横倒しにまでなっていた。切り株を見ても新しいことがわかる。昨日の暴風で倒れてしまったのだろう。綺麗に登山道を塞いでしまっていてどうしようかと思ったのだが、短い足を酷使して、なんとかよじ登って乗り越えることができた。これが正しい行動だったのかどうかは自信がないが。
事前に他の人のブログなどを読んでみると、階段状の登山道であることが書かれていて、それなりに覚悟はしていた。確かに階段は多く、その分、整備されるとも言えるのだが、鳥取大山に比べれば少しマシだった気がする。距離的にも鳥取大山の半分くらいだったことも大きい。
途中、夫婦岩や天狗岩、そしてボタン岩なるものもあり、なかなか興味深い。花の時期はもう終わりだったが、ゲンノショウコや名前の知らない小さな白い花は沢山咲いていた。アザミも終わりかけで、あのイガイガが沢山できていて、何度か「いたっ!」と叫ぶことになった。
今回、少しだけ期待していたのが富士見台と呼ばれる場所だ。ここから見える富士山は素晴らしいとのことだった。晴れてはいたし、青空も広がっていたが、だからといって富士山が見られるとは限らない。それでも、ちょっとは期待していた。
が、見えたのは白い雲のみ。下界までガスっているわけではないが、富士山の雄姿はまったく見ることはできなかった、。仕方がないこととはいえ、ちょっとがっかりではある。
気を取り直して登る。少し平らになったかな、と思うと急な登山道が目の前に立ちはだかったりと、自分から好きで登っているのに、なんで登山なんかに惹かれたのか、と自問自答しながら登ることを繰り返していた。
このルートは、登山道入り口から、一町目、二町目と丁寧に標識があり、頂上は二十八町目だということも知っていたので、それを目標にしながら自分を励ましつつ登る。最初から二十八を目標にすると辛いので、まずは分岐点のある十六町ではを目指す。次は二十、その次は二十四、というように、小さな目標を目指して登っていた。
二十七町目を過ぎたところで見えてきたのが鳥居だ。阿夫利神社の上社の鳥居なのだろう。あーもうすぐ頂上だ、とほっとする。登っている間、ほとんど他の登山者に会うことがなかったのだが、頂上にはやはりそれなりの人がいた。
気がつけば、雲も随分と出てきていた。遠くは霞んではいるが、やはり見晴らしは良い。それなりに周りが見渡せるところで昼食を取ったのだが、下山道の近くにもっと見晴らしの良い場所があるあったことに後で気づく羽目になった。
その代わり、ではないが、昼食を取った場所で、2頭の鹿に出会うことができた。それも間近である。手を伸ばせば届きそうな距離にいて、のんびりと水を飲んでいた。とは言え、私の動きが早いと、やはりビクッとする。それでも、また水を飲み始めるのだから、それなりに人には慣れているのだろう。
30分ほど休憩した後、下山を開始した。登りとは異なる、見晴台経由の登山道を下り始める。木道があったり階段があったりと、なかなか足に負担のかかる登山道だが、難しい場所が特にあるわけではない。鎖場があるようなことが書かれていたブログもあったが、確かに鎖はあったものの、それを掴まないと降りられないような場所ではない。心配であれば頼っても良いかな、くらいのレベルだった。
つづら折りの下り道で、なかなか見晴台に着かない。まだかなぁ、まだかなぁと思い始めた頃、やっと開けた場所にやってきた。すでに雲も随分とかかってしまっていたが、それでも遠くまで見られる様は素晴らしい。
少し休んでから、まだずんずんと降り始める。どうも足の親指の皮が剥けそうな感じで痛みが出てきてしまった。それでも、辛いほどではなかったので、特に何もせず降り続ける。少しずつ川の音が聞こえるようになってきた。
その時だ。斜面の方からガサガサっと音がした。いたるところに「熊出没注意」の看板が設置されていたため、「まさか!?!?熊!?!?」と焦って目を上げると、サササーッと走り抜けるキジの姿が見えた。キジだ!と思った時にはすでに姿は見えなかった。が、見えないかなぁ、と思いつつ、ゆっくり進んでいくと、今度は、さぁーっと目の前を飛び降りて行った。鹿にしろキジにしろ、思いがけない出会いで、ちょっと得した気分になる。
そんな思いがけない出会いをしながら、どんどん降りていく。すると、小さな滝が見えてきた。「神域です」という立て看板もあり、ここが大事な場所であることがわかる。小さな祠と銅製の小柄な龍の像があった。そして、ここからゴール地点の阿夫利神社まではあっという間だった。
無事に阿夫利神社に到着し、まずは頂上で貰えるはずの御朱印を書いていただく。頂上の上社には誰もおらず、御朱印を頂くことができなかったからだ。そして再度、水を汲ませていただいて、しっかりと水分補給を行った。
この後は、ケーブルカーを利用してもよかったのだが、途中の大山寺へ立ち寄ることにしていたので、女坂を降りていくことにした。しかし、この女坂、なかなかきつい坂だった。ずっと階段なのだ。下りも疲れた足にはきついものがあるが、登りも登りできついだろうなと思う。それほど登山にこだわっているわけではないので、ケーブルカーで行けるのであれば行ってしまいたい、というが私の軟弱なスタイルでもある。
大山寺には誰もおらずひっそりとしていた。堂内にいた方に御朱印を書いていただき、少しゆっくりしてからバス停までさらに登山道を下っていく。大山寺は境内こそこじんまりしているが、お堂としてはなかなか立派で、周りにはたくさんのモミジがあるところを見ると、新緑が紅葉の時はきれいなのだろうな、と思う。もちろん、人も多いのだろうが。
そんなことを考えながら、バス停へ向かった。出発したケーブルカーの駅が見え、独楽が描かれた参道を歩き、バス停に到着した。これで今回の登山は終了だ。
次の日、しっかりと筋肉痛になった。太ももの前側とふくらはぎ。歩き方に何か問題があるのか、ただの筋力不足なのか。これから少しずつまた慣らしていきたいと思う。
暑い暑い登山ではあったが、充実した一日となった。次はどこへ行こう・・・。
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