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三浦アルプス北尾根縦走2019初秋

畠山、乳房山( 関東)

パーティ: 1人 (みや さん )

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行程・コース

天候

曇り時々晴れ

登山口へのアクセス

電車
その他: 京急:安針塚駅下車
京急:田浦駅乗車

この登山記録の行程

安針塚(08:40)・・・塚山公園(09:02)・・・横横高架(09:33)・・・畠山(10:20)[休憩 5分・・・乳房山(11:40)[休憩 10分]・・・横横高架(12:40)・・・田浦梅林(12:50){休憩 100分}・・・伏見稲荷口(14:45)・・・京急田浦(15:56)

コース

総距離
約9.1km
累積標高差
上り約681m
下り約691m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 この3連休は、初日、鳳凰三山へ初日は青木鉱泉でテント泊、2日目にドンドコ沢を登って鳳凰小屋にテント泊、3日目に稜線から雲海に浮かぶ北岳を眺めた後、中道を下って再び青木鉱泉へ出て帰宅の計画だった。
 しかし、2日目午後から3日目午前にかけて、東海沖に熱低が発生し、天候が悪化しそうな感じだったため、計画を南アルプスから三浦アルプスに変更。たった2文字違いだが大きく内容が異なる山行となった。

 今回の三浦アルプスは、前回の横断に対して、縦に未踏破ルートを攻めてみようと考え、乳房山から田浦方面へ下るルートを選択した。
 塚山公園から山下町IC方面へ降りる石畳ルートは、倒木やら落ち葉が散乱して、月曜に通過した台風15号の痕跡が生々しく残っていた。

 山中町から最初の39番鉄塔まで上がると、その先は夏草が茂ってジャングルのようだった。倒木が多く道を塞いでいるので、くぐり抜けるのに苦労した。これだけ倒木が多いと、この登山道を知らない人ならかなり不安になってくると思う。
 藪漕ぎをしながら畠山山頂に到着。相変わらず静かな山頂だ。

 畠山下、D5の道標から乳房山への尾根に入ると、道を塞ぐような倒木は減ったものの、登山道際の大木が倒壊したせいで、登山道がごっそり陥没しているところなどもあったが、滑落の危険はなかった。D6の道標の手前で、後ろから来たトレランの人に抜かれた。今日であった初めての人だ。

 乳房や真東側、D7の道標手前の路肩に崩落箇所があるが、岩に着いていた表面の木が落ちたようなので、気を付けて通れば大丈夫だろう。
 乳房山山頂は昼時ということもあって、お弁当を食べている人がいた。少し休憩して田浦方面の下りへ向かった。

 蛍光色で目立つ、FK1の道標を左に見てそのまま行ってしまい、その先の34番鉄塔で築いて引き返す。本来のルートはFK1の道標の手前右側に少し登るような感じで、ステンレス板の手製道標に「田浦梅林」と書かれたものがあった。
 このルートはすぐにロープが着けられている岩の急斜面を下り始め、しばらく下り続けた先にFK2の道標があることで、ルート正しかったことが分かる。

 FK2の道標から尾根下りが始まるが、すぐに数本の大木が大規模に倒れている崩落地に遭遇、まだ地面に入っている木の根に足を取られながら本来のルートを探すと、土に埋もれた丸太の木段があることから、元は整備された登山道だったことが分かった。このルートも大小様々な倒木や落下木が多く歩きづらい。藪漕ぎもどきのことをしながら下って行くと、唐突に手すりの着いた階段があり、下った先に横浜横須賀道路上を横切る陸橋に到着した。廃墟感のある錆びた陸橋から横横の中央分離帯を見下ろすと人形が落ちていた。何でそこに?と考えるが、なんだか呪われそうだ。

 陸橋を渡ると、山道がとたんに綺麗になった感じで、これまでの荒れ果てた様子が消えた。すぐに田浦梅林に到着し、調理に向いた風がきつく当たらない場所を探す。
 手頃なベンチとテーブルを見つけたので、食材やストーブを並べて作業にかかった。今回試してみたかったのは、牛乳(なければ水)と卵を袋に入れて、上から揉んだものを袋から絞り出して使うタイプのホットケーキミックスだ。やってみると、若干揉み込みが足りずに卵っぽいところもあったが、野外で比較的簡単に持ち運びができるパン系の食事が作れるのは便利だ。パンケーキには蜂蜜を回し掛け、炒めたベーコンと合わせて甘塩っぱい味を楽しめた。

 田浦梅林のトイレが使用停止だったので、青少年の家のトイレに寄り下山する。途中の階段にも倒木が倒れ込んでいてかなり荒れていた。下まで降りたが、せっかくなの近くにある伏見白赤稲荷に少し寄り道をした。ここは少し前にインスタで有名になったスポットだ。

 田浦梅林から下ってきてから左手に少し行くと鳥居が1つあるのが見えた。橋を渡って鳥居を抜けると、しっかりと階段が整備された山道を登っていく。九十九折りを上り、目立たない看板に誘導されて、倒木で遮られた下をくぐると畑の畦に出た。そのまま進むと今度は太い杉の倒木。乗り越える。フッと開けた場所に出ると、幾重にも連なる鳥居があった。確かに暗い中で見たら、幻想的な感じがするだろう。
 鳥居の先にある稲荷に詣でて下山した。

 下の鳥居から田浦駅までの道は、蛍がいるらしい川が流れる住宅街を国道16号まで進む。16号に出たら、左手へ道なりに進めば京急田浦駅だ。

 翌日、金曜日の予想より前線が南下したことで、熱低が南寄りを抜けたため、思ったより天気は悪化しなかった。鳳凰三山付近を雨雲レーダーで見ても雨雲はなかったし、予報でも晴れと曇りが並んでいて、結果的に計画通り、こちらへ行っても問題はなかっただろう。
 しかし、結果的に良かったにせよ、引き返せない場所で、結果的に悪くなるリスクを考えると、今回の予定変更は正しい選択だったと考える。

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装備・携行品

アンダーウェア ロングパンツ 靴下 登山靴 バックパック 水筒・テルモス
タオル グローブ サングラス 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 健康保険証
ホイッスル 医療品 虫除け 行動食 GPS機器 ストーブ
燃料 ライター カップ クッカー カトラリー
【その他】 水:ハイドレーション1L(0.7L使用)

みんなのコメント

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  • その後の台風によるダメージが大きくさらに荒れてしまった模様。
    当日もFK2からFK3にかけての経路が倒木やら崩落により、乗り越えるのが大変なルートとなっていたが、さらに被害は拡大した様だ。
    丹沢の様な国定公園と違い、行政が整備した登山道ではないため、復旧はかなり先のこととなるだろう。

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