行程・コース
天候
初日:晴れのち曇り、午後から雨 2日目:晴れ 3日目:晴れ
利用した登山口
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
三股登山口への林道に問題なし。前日まで雨だった為、駐車場は3台しか停まってなかった。下山時は好天の為、満車だった。下りの林道では猿の集団に5回も遭遇した。
この登山記録の行程
【1日目】
三股・林道ゲート(04:03)・・・三股(04:17)・・・まめうち平(06:02)[休憩 10分]・・・蝶ヶ岳(09:15)[休憩 35分]・・・横尾分岐(10:15)・・・槍見台(11:50)・・・横尾(12:10)[休憩 10分]・・・一ノ俣(12:50)・・・槍沢ロッヂ(13:50)[休憩 30分]・・・ババ平(14:55)
【2日目】
ババ平(04:00)・・・水俣乗越分岐(04:25)・・・水俣乗越(05:35)[休憩 5分]・・・ヒュッテ西岳(06:45)[赤沢山往復2時間半、休憩 27分]・・・水俣乗越(10:25)・・・水俣乗越分岐(11:06)・・・ババ平(11:25)[休憩 60分]・・・槍沢ロッヂ(12:45)[休憩 20分]・・・一ノ俣(13:25)・・・横尾(14:12)
【3日目】
横尾(04:00)・・・槍見台(04:38)[休憩 7分]・・・横尾分岐(07:27)[蝶槍往復 28分]・・・蝶ヶ岳(08:20)[休憩 18分]・・・まめうち平(09:57)・・・三股・・・三股・林道ゲート(10:55)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
赤沢山は表銀座コースの近くにありながら登山道も無く、この山を目指す登山者は私のような100高山登頂を目標にしている者のみではないだろうか…。僅かな踏み跡を頼りに苦戦したものの、槍・穂高連峰を目前にした好展望のこの山は印象深い山であった。
今年の9月も昨年と同様に天候が安定せず、晴れの日が続かない日々が続き、なかなか予定が組めなかったが、9月末に漸く2、3日天気が持ちそうだということで思い切って計画を実行した。三股の駐車場に夜中の1時頃に到着、前日まで雨が続いていたので駐車場は他に2台しか停まっていなかった。仮眠をとり、午前4時過ぎに出発。まめうち平辺りで夜が明けた。今回は久しぶりのテント泊なので背中の荷物が重くペースが上がらない。何とかコースタイム並みのスピードで登れた。蝶ケ岳ヒュッテには9時過ぎに到着した。登ってくる時は快晴の素晴らしい天気だったが、稜線に出る頃にはあっという間に雲が広がり、槍・穂高の稜線は完全に雲の中であった。風も強く、寒さが晩秋を思わせたが今年の紅葉はやはり10日は遅いと感じた。
蝶ケ岳は私が中学生の時に父親に初めて登山に連れてかれ、山の魅力にとりつかれ、それから50年以上山を続けていくきっかけとなった思い出深い山で、感慨深いものがあった。
さて、山小屋で軽食を摂った後、今日の目的地である槍沢のババ平を目指して、一旦、稜線から横尾へ向け激下り、約2時間で横尾に到着、10分の休憩の後、槍沢ロッヂに向け出発、途中からとうとう雨が降り出したが小雨だったのでそのままカッパも着ず歩いてしまったが、予想以上に濡れてしまった。槍沢ロッヂでテント泊の手続きをして、ババ平のテン場に30分程で到着、雨の中でテントを張った。雨は夜半まで降り続き、翌日が不安になったが、夜中には満天の星空になっていた。
2日目は、目的の赤沢山を往復し、横尾のテン場まで下る長丁場なので、3時起床、4時出発とした。テントは張ったままデイパックのみで行動するので、格段に足が前に進む。暗い中歩くので、水俣乗越への枯れ沢で若干、迷う箇所もあったが何とかクリアし、表銀座コース上の稜線に出てからは順調に歩けた。明け方に出ていた雲が登るうちに完全に取れ、快晴状態になり、気分も最高!になる。ヒュッテ西岳には7時前に着き、いよいよ赤沢山の道なき道に挑む。事前に情報を得て頭に入れておいたものの、現地に入ると過酷さは想像以上で、最低鞍部への最後のトラロープが切れた所で、悩む箇所が出現し、間違えてコースを外れてしまい、木の枝や草を頼りに正規のルートに死に物狂いで戻った。間違えた場所では、ロープが無くなった所からもう少し右へ稜線上をトラバースする必要があった。(帰りのコースでそれが分かった)最低鞍部からの登りは、灌木やハイマツの枝に掴まりながらの腕力勝負!やっとこさの思いで頂上に続く台地に到着。ここで同じ100高山を目指す登山者と遭遇、その方も来る道に苦労したとのこと。写真をお互い撮り合い別れる。三角点のある頂上に程なく到着したが、それにしても誰もいない山頂で、快晴の槍・穂高を至近距離で眺める爽快感は、山の醍醐味だと強く感じた。ヒュッテ西岳への帰りの道に不安があったが、踏み跡を忠実に辿ることが出来、迷わず帰ることが出来た。それにしてもルートファインディングは慎重にする必要性を教えられた。ババ平のテン場まで一気に下り、テントを撤収し、槍沢ロッヂで昼食後横尾のテン場に向い午後2時過ぎに到着しノンビリとテント生活を満喫し、目的の山を踏破した充実感をかみしめた。
最終日も蝶ケ岳を越え、駐車場まで一気に下る為、やはり4時に出発。食料が減り少し軽くなったザックで軽快に登る。途中木の間から見る槍・穂高が日の出前に赤く染まり、この日の好天を期待させる。3時間半程度で稜線に出て、蝶槍を空身で往復する。蝶ケ岳ヒュッテで20分程休憩し最後の絶景を堪能してから8時40分に下山を開始、一気に三股の駐車場まで下った。11時前には駐車場に到着、「ほりで~湯」で汗を流してから帰宅した。今回、47年振り4回目の蝶ケ岳は途中の山であったが、懐かしく、様々な想いで後ろ髪をひかれた。いつかまた訪れたいと強く思った。
フォトギャラリー:35枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
帽子 | グローブ | 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 |
腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 修理用具 | 健康保険証 |
医療品 | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール |
GPS機器 | ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー |
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